
日産の経営幹部が次から次へと転職しているという・・・幹部サラリーマンの転職では大きく二つの理由がある。
一つは会社での自分の将来を見限って出ていくというケース。
しかし、多くの場合、他社に行くと従来のノウハウが生かせず苦労する。
本人の能力や知識以上に日本企業には隠れた障壁がある。
もう一つは親玉がまず転職し、追いかけるように部下を次々と移籍させる場合だ。
この親玉の存在感とリーダーシップ次第だが、ダメなら全員討ち死にするという悲惨な結果になる。
日産のケースはこっちだが、日本電産は永守さんがドーンをいる会社なので、結局、永守さんに評価されるかどうかですべて決まる。
数年前の話だが、メリルリンチ日本証券の幹部がみずほ証券に転職した・・・すると、多くの幹部社員がメリルリンチ証券を退職し、みずほ証券に移籍した・・・ということがあった。
最初に移籍した幹部社員が自分の仕事をやりやすくするため、昔の部下に一斉転職を勧めたということろだ。
みずほ証券自体が多くの合併会社だったので、移籍先の旧来社員との軋轢もなくチーム移籍がスムーズに行ったケースだろう。
しかし、今回はいい加減なビジネスモデルの証券会社ではなく、日本を代表する優良企業、日本電産だ。
関氏が次世代の社長として日本電産に転職したことが今回の契機となったのだろうが・・・永守さんは非常に厳しい経営者だから、おそらく関氏も短期間で結果を出すことを求められているはずだ。
それを受けて関氏が古巣の日産から使い易い部下を引き抜いたというところだと推察する。
問題は幹部の引き抜きに合った日産ではなく、ダメ会社の筆頭のような日産の幹部社員を引き受けた日本電産の方だ。
これは関氏が永守さんの期待に沿うような活躍ができるかにかかっている。
日本電産の永守さん、ファストリの柳井さん、SBGの孫さん・・・これらのオーナー経営者は非常に厳しい・・・この三人とも、過去、後継者として選んだ次の社長候補を次々と落選させた。
どんなに優秀な経営者でもこれらのカリスマ・オーナーには及ばないので、何処かでオーナー経営者を失望させてしまう・・・というか、この三人のオーナーが全面に出ている限り次の候補は成長しない。
後継者として入社しても数年でアウト。
日本電産は中国で車載モーター工場を建設すると発表した。
これは、おそらく、日産時代の中国人脈を使った勝負ネタだろうけど、世界からの孤立を厭わない中国は今後どんどん難しい商売相手になってくるだろう。
会長の永守さんと商売相手の中国共産党・・・まさに「前門の虎、後門の狼」・・・どっちも手ごわい。
今後に「永守さんの日本電産」から「関さんの日本電産」になるかはこの中国ビジネスで決まるかもしれない・・・注目を怠れない。

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