
新型コロナ禍によって企業業績がムチャクチャなことになっている・・・5/18現在、日経平均のEPSは550円で、PERは36.6倍だ。
今は本決算が終わる頃で、普通ならば2020/3期の予想数字でEPSが計算されるはずだが、今回は半分以上の上場会社が予想を出していない。
会社予想がない場合、日経新聞社は「利益ゼロで入力される」と明らかにした・・・日経新聞社の株式評価システムがコロナ禍に対応できていないのが原因だ。
だからバリュエーションも全く計算できないクレージーな市場になっている・・・暗闇で株トレードしているような状態だ。
こうした暗闇のような市場で何を頼りに運用したらいいのだろうか?
こうなったら、株価から逆算して考える「逆転の発想」方がいいかもしれない。
第一に、2021/3期については異常値として見る。
2020/3期決算からソフトバンクの巨額赤字もあるし、銀行の巨額貸倒引当金の計上もあり、総合商社の資産の減損と一時的な減益要因が大きく、すでに継続企業としての決算実態が不明だ。
さらに2021/3期だが、4-6月期はグローバル経済が停止し悲惨な状況になるし、7-9月期も悪影響が残る。
10-12月期から少しはまともな企業業績になっていくだろうが、時すでに遅し、今期のEPSはガタガタになる。
今期EPSは異常値としてとらえる・・・あまり気にしないことだ。
第二に、前期、今期を飛び越えて来期の企業業績をイメージする。
3月決算が発表され、予想EPSの数字が切り替わるのが5月末・・・各年の5月末の日経平均EPSをっ見てみよう。
2018年5月末の日経平均EPSは1666円、2019年5月末は1771円・・・平均1718円だった。
日経平均のレンジが2万円から2万4000円だったので、PERのレンジは12倍~13倍。
この2年間の状態を正常化PER12~13倍として見積もると、織り込んでいる正常化EPSは1540~1660円・・・ちょうど今年1~2月の日経平均EPSと同じ水準になる。
現在の日経平均が2万円が織り込んでいるものは、「2021年5月には新型コロナ騒動を克服して企業業績が2020年初のレベルに戻ってくる」という市場の期待だろう。
これが実現するかどうかは分からない。
そんなに簡単に新型コロナ騒動をなかったことにできるのだろうか?
企業も個人の生活も簡単にコロナ以前に戻れるのだろうか?
ワクチン開発でもアンジェス、J&J、アストラゼネカ(オックスフォード)など進んできているが、決定的なワクチンはできていない。
もう少し時間がかかる可能性もあり、「逆ブラックスワン」は簡単には出現しないかもしれない。
今時点ではNYダウや日経平均が織り込んでいる以上にハードルが高いと思う。

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