
iDeCoや積立NISAが人気になり、20代~30代の若年層で長期投資を始める人が増えている。
たしかに投資は重要で、将来の生活設計や財産形成には必要不可欠だ。
また、多くの評論家もドルコスト平均法などの長期積立のメリットを必要以上に謳い、iDeCoやNISAで長期投資を勧める。
しかし、バイ&ホールド型の長期投資は意外と大きなリスクを抱えていることに留意すべきだ。
筆者が証券会社に入った1980年代・・・会社に自社株投資会なるものがあり、新入社員は半ば強制的に加入させられた。
毎月の給料から一定額、たとえば、1万円~2万円を投資する・・・サラリーマン人生の数十年に渡ってコツコツと積み立て投資を行う。
しかも毎月の積立額に10%の会社補助が付く、さらに配当を再投資する・・・つまり、時価よりも10%安く、毎年配当分2%程度の株数が増えていくということになる。
先輩社員に勧められるし、自分でも当初はかなり有利な運用だと思ってしまった。
結果はどうだったのか・・・それが悲惨としか言えない状態になった。
まずは、証券株はバブル期の絶好調で、入社当時の300円前後からピーク時には3000円前後まで10倍に上昇した・・・今でいうテン・バガー銘柄だ。
しかし、この最初の10年間の高値は買いコストが上昇させただけだった・・・ここが長期投資の難しい所かもしれない。
そして、1990年代から株価低迷に入り、1997~8年には山一証券や三洋証券が破たんし、最悪期に入ってしまった・・・自社株価も低迷し、500円~2000円の範囲で動いていた。
その後2000年代に入り、リーマン危機やらアベノミクスやら、いろいろあったが株価は300円~1000円の範囲で低迷が続いた。
結局30年経ってどうだったのか・・・平均買いコストは800円前後(10%の補助を含む)となり、一方、時価400円なので大きくコスト割れ=含み損の状態だ。
30年という長期投資で損益がマイナスになるという、惨憺たる、そして証券会社の社員としてなんとも情けない結果になってしまった。
そして10年以上前、役員になった時に自社株投資会から自動的に退会させられ、保有株を損切りせざるを得なかった。
これが長期投資の恐ろしさだ。
バイ&ホールドの長期投資には、長期で保有すれば「必ず」報われるという思い込みが作用する。
途中の不況で株価低迷する時期もあっても、景気循環を越えて保有することで株価が戻ってくる・・・だから、10年以上の長期投資は「必ず」儲かるはずだと思い込んでしまう。
ところが、長期投資はそんなに簡単ではないし、王道でもない。
詳しくは「個人投資家の最強運用」でも書いたが、実はバイ&ホールド型の長期投資はかなりリスクが高く、運用の難易度が高いのだ。
最もリスクが小さいのがデイトレード・・・一日内の動きは限定的で、オーバーナイト(NY市場のリスク)をしないのでボラティリティも低い。
一方、長期のバイ&ホールド型投資は、誰にも先が読めないほどの長期間にわたって株式投資を続けなければならない・・・不条理だ。
では、この「時間」リスクをどう回避すれば良かったのだろうか?
長期でリターンを上げるのは株価が高い時にはキャッシュポジションを増やし、株価が安い時には組み入れ比率を上げればいい・・・こう話すと簡単だが、多くの個人投資家はこれができない。
それは何故か?
理由は簡単・・・株価が上がると強気になり、株価が下がると弱気になるからだ。
ではどうすれないいのか? ・・・・「個人投資家の最強運用」に大切な事を全部書いたので、興味ある人は参考にしてもらいたい。

興味のある方は以下のURLからアクセスしてください。
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