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ホテル型のインビンシブルが分配金の大幅な下方修正を発表した・・・当期利益を従来予想の110億4700万円から、わずか1億8200万円に、これに伴って分配金も1812円から30円に引き下げた。
インバウンド客も国内旅行客も大幅な減少をしているので、多くの投資家にとって下方修正は読み筋だっただろう。
しかし、このインビンシブルは、投資家の利益を犠牲にして系列のホテル・オペレーターを救済するという投資家を裏切るルール違反をした・・・ここが大問題だ。

プレスリリースの要点は・・・
(1)3月以降の売上減少で、ホテルのマネジメント会社、MHMの経営が厳しく、しかもスポンサーのフォートレスの支援も限定的で経営破たんの可能性が出てきた。
・・・だからリートがホテル・オペレーターを救済するってマジか?

(2)この状況で3~6月の固定賃料(35億円)を全額免除するとともに、本来MHMが負担すべき物件管理費をインビンシブルの負担をし、さらにインビンシブルからMHMに払う管理委託料(合計14億8500万円)を引き上げた。
・・・本来、リート投資家が受け取るべき収益(合計50億円)をグループ会社の救済に回す・・明らかに不当だ。

(3)インビンシブルは過去の売却益による内部留保127億円を保有するが、今後の不測の事態に備えて留保する。
・・・不測の事態ってMHMの倒産のこと?・・・リートの内部留保でさらなる救済をするって?

簡単に言えば、フォートレスがスポンサーとして、傘下のホテルオペレーターにインビンシブルの保有ホテル75棟を貸出しグループ内で利益をカサ上げてしてきた・・・というグループ内の錬金術が今回のコロナ騒動で破たんした・・・だからリートがオペレータ-を救済するということだ。
しかし、本来リートは不動産を保有する「単なる箱」で、スポンサーが物件を優先的に回し、その不動産を貸出し収益を上げ、それをすべて投資家に還元するものだ。
リートは投資家に向けた収益還元がすべてで、リートがオペレーターやスポンサーの救済するのは本末転倒だ!!
ここに大きな問題がある。

MHMというホテル・オペレーターはフォートレス傘下の会社で、その経営破たんはリート投資家には全く関係ない。
もしこのMHMを救済するとしたら、インビンシブルというリートではなく、親会社のフォートレスでなければならない・・・リートの所有者はリートを保有している投資家たちで、フォートレスではないし、ましてやMHMでもないからだ。
リートは保有投資家の利益を最優先にすべきだ。

この点に大きな違和感があるインビンシブルのリリースだ。
もちろん、ワシはインビンシブルの投資家ではないのでエラそうなことは言える立場ではないが、インビンシブルの保有者はもっと怒るべきだ。
こんなリートは信用できない・・・内部留保127億円だって、最後はグループ会社の救済に使われてしまううかもしれない・・・早急に全額を分配金として投資家に還元すべきだ。


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