
日本の緊急事態宣言が発出されてから3週間が経った。
海外の非常事態宣言は、感染者数が爆発的に増え始めた時期に行われているので、宣言後感染者数が爆発した・・・しかし、日本では他の国と違い、感染者数は増えているとはいえ爆発とは程遠い。
当初言われたのは、PCR検査数が少ないので感染者数も少ないというものだった。
確かに一日の検査数は欧米や韓国と比べ、一桁違うぐらい少ない。
しかし、一か月近く経てばそれなりの検査数になり、もし感染爆発しているならば感染や死亡者の相当数の増加が起こったはずだ。
ということは、日本では感染爆発が起こっていないと考える方がいい。
下の表はイタリアと日本で新型コロナ感染者と死亡者の年齢別の分布だ・・・簡単にするため、70歳以上、50~69歳、30~49歳、29歳以下にまとめた。
死亡者については両国ともに高齢者の死亡が多く、そのウィルスへの抵抗力が弱い高齢者が多く亡くなっているのが分かる。
でも明らかな違いもある・・・それは感染者の年齢だ。
イタリアでは感染者も50歳以上で74%と多くを占めているのに対し、日本では49歳以下が53%と過半数を占めている。
これが日本の感染爆発が生じなかった理由ではないかと思う。
| イタリア | 日本 | |||
| 感染者 | 死亡者 | 感染者 | 死亡者 | |
| 70歳以上 | 37.3% | 83.6% | 17.1% | 78.9% |
| 50~60歳代 | 37.0% | 15.3% | 29.4% | 16.6% |
| 30~40歳台 | 19.7% | 1.8% | 31.7% | 2.8% |
| 20歳台以下 | 5.5% | 0.0% | 21.9% | 0.0% |
おそらく、高齢者の感染者数が海外に比べて少なく、感染爆発を防ぐことができたのではないだろうか?・・・仮説として二つ考えられる。
一つは国民全員が予防接種を受けていることだ。
一説には肺結核の予防接種であるBCGが影響しているという人もいる・・・よく分からない。
しかし、国民全員に予防接種という制度は海外にはない。
昔、ツベルクリン反応で陰性だとハンコのようなモノでペタンと押されたことを思い出す・・・若い世代には行われていないので、日本の中高年以上の感染の少なさの理由だったかもしれない。
もう一つは国民の距離感、そもそもソーシャル・ディスタンスが広いことだ。
海外ではハグしてお互いの頬にキスをするという習慣があり・・・男女に関係なく頬にキスする・・・人と人との距離感が近い。
昔見たロンドンのクラブでは、真夜中過ぎに大騒ぎし、道路にまで若者があふれ抱き合いキスし、乱痴気騒ぎ・・・意気投合すればそのままベッドという習慣がある。
日本とは人と人の距離感が大きく違う・・・これは国民性の違いなのだろうが、ソーシャル・ディスタンスを確保しやすい生活習慣につながっている。
両方とも仮説にすぎない・・・かといって油断すれば、感染爆発が起こらないとも限らない。

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