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「長期投資は本当に王道なのか」を考えるのには、まずは長期投資の強み、良い所を考えてみよう。

長期投資の最大の利点は、経済の好不調の波を越えて投資できることだ。
ジョージ・ソロス的には言えば、経済にはブーム(景気好調時)とバースト(景気後退時)がある・・・株価もブーム時に上昇し、バースト時に下落する・・・このブームとバーストのサイクルを越えて投資すれば、安定的なリターンが得られるというわけだ。
バースト期に損失を被っても次のブーム期の株価上昇によりトータルでプラスになる・・・これが長期的な収益を安定化させる。

もう一つの大きな利点は、長期の経済成長に合わせた投資リターンを受け取ることができることだ。
グローバル経済はおよそ3%程度で成長している・・・だから、グローバルに株式を保有しているだけで、経済成長のリターン3%を受け取れる。
株価は長期的に企業利益とパラレルに上昇していくので、グローバルに分散投資をすれば世界の経済成長を収益化できるというわけだ。

さらに三番目の利点としてあげられるのは、基本的に「ほったらかし」でいいということだ。
グローバル株式を一定に割合で保有したら、そのまま10年でも20年でもずっと保有し続ければいいだけだ。
もちろん、長期では価格変動によってウェートが変わってくる・・・よく年金のリバランスが問題になるが、それは上がり過ぎた資産を減少させ、下がり過ぎた資産が買い増しすることで長期的に安定化させようという理屈だ・・・GPIFなど巨大な年金は定期的にアセットアロケーションを行う。
しかし、個人投資家が、たとえば、MSCI-ACWI(オール・カントリーワールド・インデックス)に連動するETFなどに投資すると、MSCIが勝手にリバランスしてくれるので「ほったらかし」でいい。

その反面、問題点も大きい・・・先進国経済が低成長に陥り、中国などの新興国も成長率が低下し始めているこの時期に、グローバルな経済成長が今後10年も20年も続くというのを信じ切る事は簡単ではない。
さらに、景気後退のたびに中銀が量的緩和を繰り返し、財政支出で政府の赤字が急速に膨らんでいる世界で、長期的にグローバルな経済成長率が低下傾向になるのではないかという疑問も出てくる。
人口の高齢化は日本だけでなく、先進国や中国、世界全体で起こっている・・・これが長期的なグローバル成長の制約にならないのかということに不安もある。

本当に長期投資は王道なのか・・・そこで実際に長期投資をする場合を想定して、①年金のようなバランス型投資、②最近流行のETFやインデックス投資、③昔ながらの個別企業への投資・・・三つの視点から再考してみたい。
長期投資の利点と欠点を考えることで真実が見えてくるかもしれない。


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