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積立NISAやiDeCoなどの非課税の投資スキームを始める人が増えている・・・非課税で長期の積み立て投資できるのは素晴らしいことだと思う。
しかし、今時の投資セミナーの講師、証券会社や銀行の講師、日経などのマスコミ講師、株式評論家などは、皆そろって「長期投資を絶対的な王道」のように説明するのは大きな違和感がある。
あるセミナー講師は、「日本株式と外国株式を資産の4分の一づつ保有すれば、過去40年間で〇〇%のリターンが出ている」と言ったり、「現在のように新型コロナ問題で下落している市場では長期投資が有利だ」とか・・・多くのセミナー講師が一斉に長期投資を強力に勧めている。
でも、本当に長期投資が投資の絶対的な王道なのだろうか?

セミナー講師や株式評論家について考えてみよう。
彼らは教科書的な投資理論は一応勉強している・・・しかし、根本的な問題点があると思う。

まず、第一に自ら投資を実践した経験がないことだ。
証券や銀行の社員、または日経などの社員が講師をしている場合、会社の内規で自己資金での投資が制限されている。
もちろん、投信を直接買ったり、NISAやiDeCoを通じて投信を買うことは認められている・・・しかし、顧客との利益相反の恐れやフロントランニングなどの懸念から、社員の株式売買を禁止している会社が多い。
だから、証券会社や銀行の自己売買部門で(会社のお金で相場を張った)経験のある人以外は、いろいろコメントしても、実際の売買経験はない。
あくまで「机上の空論」を学んで、その勉強知識を基にセミナー講師をやっているにすぎない・・・だから、暴落相場で大損した「投資家の痛み」を理解できない。

第二に、過去と未来を厳密に区別していないことだ。
過去の話と未来の話がゴチャゴチャになっているので、長期投資で資産形成できるといって、過去10年の話を今後10年に当てはめているだけとしか思えない。
米国株は2009年のリーマン危機後の安値からずっと上昇を続けているし、日本株も2013年以降アベノミクス相場から上昇傾向になる。
そういう意味では過去10年はまさに長期投資の醍醐味が味わえたはずだ。
しかし、今回の新型コロナ暴落から始まる次の10年、20年となると、過去と同じ実績が得られるとは限らない。
過去と未来をゴチャゴチャにして長期投資が王道だと言われてもピンとこない。

これらの講師の先生たちは実際の投資を経験していないし、過去の結果で投資の良い悪いを判断する・・・ここに大きな問題がある。
個人的にも長期投資を実践してきたが、長期投資は簡単なものではない・・・世界経済の長期拡大は永遠に続くわけではなく、日本株は特に長期投資の効果が小さい・・・忍耐も胆力も必要になる。
現在のようなパンデミック型暴落相場では、長期投資といえども大きな損失を被る・・・長期投資はデイトレードなどの短期投資よりも余程リスクが高いからだ。
そういう意味で、実際に長期投資を行うにはいろいろ考えておかなければならないことがある。
長期投資だから「バイ&ホールド」しておけばいいなんて、のんきな相場はもう終わっているかもしれない。

長期投資はきれい事ではすまない・・・評論家はその責任を取らない・・・勧めた証券や銀行の社員は自己責任だと言うだけだ。
長期投資を再考してみたい。


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