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前回からPERを使った投資の話をしている。
高PER銘柄への投資でも、まずは重要な高PERの「成長株」の見方を取り上げた。
今回はもう一つ重要なのが、成長株ではない「シクリカル株」への投資だ。
「シクリカル株」とは、市況産業などのように景気の良い時と悪い時の循環(サイクル)の影響を強く受ける銘柄のことで・・・。
たとえば、原油価格が大幅な上昇をすると、輸入の原油価格が上昇するが、それ以上に石油製品の価格が上昇し、石油精製会社は儲かる・・・さらに石油を使って化学品を作る会社も製品価格が大きく上昇し儲かる。
また、ニッケルや銅やアルミニウムなども同じで・・・こうした企業を含めて「シクリカル」と呼ぶ。
まあ、一言でいえば、市況産業で原材料価格の変動で企業利益が大きく変わるような産業だ。

たとえば、石油化学会社だったら原油価格に大きな影響を受けるし、鉄鋼会社だったら原料の鉄鉱石価格、ステンレスだったら原料のニッケルやクロム価格に大きく影響される。
これらの原材料価格も世界の景気に大きく影響される・・・景気変動によって原材料価格も大きく変動すると同時に製品である素材の需要も景気次第、景気変動の2倍以上の影響を受けることになる。
だから、企業利益は景気拡大時にメチャクチャ大きくなり、景気後退時は大きく減少していしまう。
これをPERで見ると、景気拡大時は利益が大きく上昇するためPERは低くなる・・・逆に景気後退時は利益が大きく減少しPERは急上昇する。

こうした「シクリカル株」は景気サイクルを判断できれば、大きく儲けるチャンスが大きい。
利益の変動が大きいと同時に株価の変動率も大きいからだ・・・2倍3倍はあたりまえで5倍6倍もありえる株で、うまく売買タイミングを捉えれば、「大儲け」だ。
実際、ワシの知っているファンドマネージャーでもニッケル価格や銅価格をきっちりと分析し、太平洋金属や三井金属などの「シクリカル株」で大儲けをしていた奴もいた。
 
こうした「シクリカル株」では景気後退期の利益減少でPERが極大化する・・・そして、景気拡大期にPERは低下する・・・つまり高PER時に買い、低PER時に売るのがセオリーだ。
しかし、現実には景気後退期に高PER の銘柄を買うには勇気がいる・・・だからこそ、原材料市況をきっちりと見ていかなければならない。
原材料価格のチャートを確認し、景気に関する情報を集め、その需要国の状況を分析する・・・そこで判断できたら、景気悪化+高PER の「シクリカル」株を買う・・・けっこう手間がかかる・・・
それでもうまく行けばリターンが大きい。



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