
ブログの読者から紹介された「ユーチューブの本音くん」を見ながら、ひとりでクスクスと笑ってしまい、妻からは「何笑っているの?」と不思議がられてしまった。
登場する本根くんは、入社2年目の証券営業マン、よく勉強しているマジメな証券マンだ。
この本根くんと上司、先輩、お客との会話が面白い。
証券会社の立場がよくよく現れているからだ。
まずは、証券会社に就職すれば投資で儲けられるようになるのか?
残念ながら「証券マンというだけでは投資で適切なリターンを上げることはできない」が事実。
特に証券営業をいくら長く経験しても投資で勝てない。
なぜか?
証券会社に就職した途端、株式売買が禁止され、ほとんどの営業マンは自分の資金で株式を売買した経験がない。
経験がなければ、損失を出したこともない、だから、売買や投資の実戦がない、だったら投資で勝つのは無理だ。
でも証券会社でも自己売買部門に配属されれば、指数裁定、クオンツ運用、イベント運用などなど一通りの市場取引手法を経験する。
しかも儲けるのがあたりまえで、損を出せばクビとなる厳しい世界だ。
その厳しい世界で生き残った証券マンは自分なりに「相場に勝つ」方法を身に着けている。
また、投信部門(運用会社)に配属されれば、投資アナリストやファンドマネージャーを経験するので、投資で勝てる人になれる可能性はある。
ファンドマネージャーの中でも年金や海外客の「投資一任」を運用している人は厳しい環境にいるので相場がうまくなる。
一方株投信のファンドマネージャーは甘々な世界にドップリと浸かっているので「相場に勝つ」方法を身に着けることはほとんど無理だ。
一般的に個人営業や法人営業を担当してきた証券社員は自己資金の運用経験がないといえる。
これは証券や銀行で投資アドバイスをしたり、ファイナンシャルプランナーや業界アナリストや投資ストラテジストという名刺を持った人も同じだ。
目標株価を計算したり、今は買いとか推奨するが、本人には売買経験がなく、損した時の心理的なキツさ、下落相場で怖くなるような感覚を経験していない。
自分で経験していないことを「空想」で話しているのにすぎない。
運用の世界では経験が何よりも重要なスキルになる。
次は、投信は儲かるのか? 手数料や信託報酬の話。
・・・続く・・・
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