株山人の投資徒然草

大手運用会社をリタイアし、八ヶ岳に住む株山人の日記

大手運用会社をリタイアし、八ヶ岳に住む株山人の日記

株を職業にして38年、株式投資の楽しさを個人投資家に伝えたい。
Kindle版の「株式需給の達人(おもしろ相場格言編)」を出版しました。
既刊の「株式需給の達人(実践的バリュエーション編)」「チャートの達人」「個人投資家の最強運用」「株式需給の達人(基礎編)」「株式需給の達人(投資家編)」とともに一読をおすすめします。

2024年10月

首班指名選挙の不思議

EC9055C8-93C8-491D-9D2D-A80F9AEDB93C

















爆発しそうになるのが、わけ分からない「首班指名選挙」だ。
立民の野田さんが他の野党党首と相次いで会談し、特別国会の首班指名で「野田」と書くことを要求しているという。
なんか甚だしい勘違いをしているのではないかと思う。

確かに総選挙では立憲民主党は議席を伸ばした。
選挙前の98議席から148議席に伸ばした、これは事実だ。
躍進といえる50議席増加だが、それでも、その水準は148/465で、たった議員数の31%に過ぎない。
何を勘違いしたか、自分が首相になるとして他の野党に働きかけた。


もし、野田氏が首相になるつもりならば、その前に「連立政権への参加」を契約しなければならない。
政策を一致させる契約があって始めて、首班指名で他の野党党首へ投票する。

首班指名で勝った人が首相になれるわけだが・・・。
過去、90年代に剛腕と言われた小沢一郎が野党連合で政権を奪取した。
首班指名選挙で、少数党首にすぎなかった細川氏を祭りたて、野党をまとめて野党政権を作った。
これは「小沢一郎の剛腕」があって始めてできた事だ。

首班指名選挙の前に用意周到な根回しを行い、周到に準備して「細川政権」を作った。
でも当時の「小沢一郎の剛腕」と同じ事ができる人は存在しない。
現在の野田氏と、39年前の小沢氏、全く影響力が違う。

今は年を取り以前とは違う小沢氏だが、30年前は自民党を壊し、新生党を作り、野党を説得して「細田政権」を作った、日本政治史では類を見ない「剛腕政治家」だった。

野田氏がこれをやったら、例えば、甘い言葉を囁いて首班指名で「野田」と書いてもらって首相になってもわずか31%だけの超少数内閣になるだけだ。
何かあれば、すぐに内閣不信任が可決されアウトだ。

おそらく、以前の民主党内閣よりもっとヒドイことになる。
鳩山、菅・・・と続く民主党政権は悲惨だった。
ちょうど東北大震災が起こり東海原発が被災した時、東工大の原子力出身の菅直人、今でも忘れられない、メルトダウンだ、メルトダウンだと騒いで、オロオロしているばかりで何の行動も起こせない。
この姿がテレビで放映された。
東工大原子力出身って、イザという時に全く役に立たないことを証明しただけだった。

早稲田政経の野田氏はどうだろう。
少なくとも、連立政権を作る準備を周到にして、それから首班指名に臨むべきだろう。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村      

負けて良かった事もある

税金













自民党の大敗でも「石破おろし」の風が吹いていない。
この大敗で多くの古い体質を持つ重鎮たちの政治生命が終わったからだ。
選挙前の非公認に2000万円配ったのも安倍派議員を落選させるための森山氏の策略だったと考えた方がいいような事態だった。

①裏金問題系では安倍派の大物たちが四苦八苦する姿がテレビに流れた。
西村氏はさすがに神戸での運動組織が強く当選したが、街頭演説で無視され罵倒を浴びせられた姿を全国ネットでさらしてしまった。
加藤氏も官房長官時代にメディアを見下していたが、作り笑いで有権者に接する姿は意外感があった。

離党した世耕氏、裏金非公認の萩生田氏はさすがに強さを示したが、自民党内でポジションはどうなるのか不明だろう。
下村博文氏、武田良太氏、高木毅氏などの大物議員も落選し当面表舞台を去った。

②高市氏も総裁選で推薦人となった裏金議員たちの応援演説に駆け回ったが、安倍氏夫人まで登場させたパフォーマンスも空しく、応援した裏金議員が次々と落選した。
これで高市氏を支持する旧安倍派議員は相当減り、自民党内での影響力を相当数失った。

自民党内の大掃除のような選挙だった。
今回落選を免れた安倍派・二階派の大物議員たちも一時的にせよ表舞台から去る。
岸田の前首相から始まった派閥解散も所詮表向きだけのように思われたが、派閥の重鎮が次々と落選した選挙を通じて本格的に「脱派閥」に入っていく。

否が応でも自民党内部の力関係は変化する。
これが、冷や飯を食ってきた石破氏には有利に働く可能性がある。

自民党内では議論さえできなかった「消費税減税」・・・食品など軽減税率を適用された品目はさらに税率を引き下げる議論も始まるかもしれない。
自民党保守の嫌悪感を持つ「選択的夫婦別姓」・・・保守派の力が落ち、議論できる環境になる。
財務省大反対の「ガソリン税暫定税率廃止」・・・国民民主の主張だが、石破氏も議論の対象にするかもしれない。
自民党がソッポ向いてきた「基礎控除の引き上げ」・・・110万円の壁と言いながら引き上げは議論にならなかった。これも国民民主の主張。

自民党内の保守重鎮が無視してきた消費税、ガソリン税、夫婦別姓、基礎控除・・・保守重鎮たちの影響力が減退すると、こうしたタブーを議論できる余地が生まれる。
こうした点で石破政権は国民民主との連携を強めていくのだろう。

それが連立政権まで行くかどうかは分からないが、少数政権の不安定性を一定程度緩和してくれると期待される。
へたにこじれると「ハングパーラメント」になりかねない状況で株価は敏感に反応してきたが、この点では株価の安心材料になるはずだ。




相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村      

最低賃金を上げれば生産性が上がる?(1)

最低賃金









報道1930で「日本の賃金」についての議論が放映された。
あの日産をボロボロにした経営者、志賀さんが登場しての議論はとても興味深かった。

議論を要約すると・・・・最低賃金を上げれば、企業の生産性が上がり企業は成長できる、それとともに単なる下請けでない、中小企業の改革が必要とされた。

①欧米各国では最低賃金の引上げ時、賃上げで経営が不安定になる懸念、賃金上昇で雇用が失われ失業者が増える懸念があったが、これらは杞憂、実際に起こらなかった。
最低賃金の引き上げで、経営者はより付加価値を高める努力をするようになる。

②日本では大企業の労働分配率が38%と低いのに、中小企業の労働分配率は70%でこれ以上賃上げする余裕がない。
単に最低賃金を強引に引き上げても対応できない中小企業が多い。

③日本の中小企業は大企業の系列・下請けが多いので、大企業から強い納入価格に引き下げ圧力を受けている。
ケイレツを越えて中小企業が独自に技術開発し、世界中に販路を拡大する努力が必要だとされた。


最低賃金の上昇と労働生産性は連動するのは間違いない。
でも、労働生産性が上昇してきたから最低賃金が引き上げられたのか、最低賃金が上がったため利益率の高い仕事にシフトし結果として労働生産性が上がったのか・・・これはニワトリとタマゴのようで微妙だろう。

ここ山梨にいて地元の人たちは話をしていると、とても最低賃金を上げられる状況ではない。
Kさんは全国で働いてきた建設会社社員だったが、定年後の今は山梨に戻り、山梨の土建会社で働いている。

ある日、残業や労働時間、給料の話になった・・・

筆者「有給休暇の取得を進めるため、有給の消化率が計算され、消化率の低い部長は怒られる世の中になってしまった。サラリーマンは生きにくい世の中になったもんだ。」
Kさん「ここじゃ、有給休暇を取ろうなんて言ったらたいへんな事になるさ。」

筆者「有給、取ったことがないの?」
Kさん「ここじゃ、有給取りたいなんて言ったら国賊もんよ。誰も言えない。」

筆者「じゃ、政府は最低賃金を引き上げたけど、給料は上がっているの?」
Kさん「そんなの上がるわけない。それどころか土曜日でも日曜日でも仕事があれば駆り出される。」
筆者「それじゃ、有給どころじゃない。労働基準法に引っかかるかも?」
Kさん「そんなもん、誰も知りゃせん。」

・・・という会話で終わった。
中小企業の賃上げ、特に地方では極めて困難としか思えない。
新浪氏は「最低賃金1500円を払えないような会社は淘汰されればいい」と言ったが、これは大企業中心の「上から目線」だろう。

地方から最低賃金を上げ、労働生産性を上げるのにはどうしたらいいのか?
新浪氏のような「上から目線」ではない、本音のぶつけ合いが必要なのだろうと思う。
単にケイレツが時代錯誤でダメなら、下請けで生きてきた中小企業へ事業転換の支援を重要な課題だ。

地方の土建会社にも生産性を引き上げられるのだろうか?
議論は机上だけではダメで、地方の現場で行うべきだ。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村     

ハングパーラメントは株安?(3)株価反発の条件

裏金議員2024
















日本の総選挙で自民・公明与党が過半数を割れ!!
でも、一番注目されたのは裏金議員46名のうち、非公認10名、公認(比例なし)34名がどうなるかだった。
結局、当選は非公認3名、比例なし14名の合計17名だけ、それ以外は議席を失った。
非公認は10人中3名が当選で当選率30%、比例なし34人中14名で当選率41%だった。

投票率が50%台と低く、浮動票の動きが鈍いために助かった候補も多くいたはずだ。
本来ならば、もっと落選しておかしくなかったと思う。
結論として各選挙区で個人的な支援組織を持つ候補は当選できたが、自民党という名に頼った政治家はすべて落選したというわけだ。

自民党は選挙前247議席から191議席へ56議席減らしたが、そのうち半分の27人は裏金議員の落選だった。
議席減の半分は裏金議員の影響、残り半分は反アベノミクスだったのではないかと思う。
立民が50議席を増やしたが、自民党の減少分が立民に回ったわけだ。

これでミソギが済んだとは思えない。
裏金議員の応援演説をバンバンやり、国民の神経を逆なでにした高市氏だが、総裁候補として有力視された人がなんで裏金議員の応援で全国を回ってやったのか理解に苦しむ。
応援演説した裏金議員はほとんど落選、自らの影響力を傷つけただけだ。
今回の総選挙だけではこうしたカネまみれ議員だちを完全には一掃できなかった。


日本は「ハングパーラメント」に陥るのだろうか?

そうなったら、日本株もフランス株のようにアンダーパフォームしてしまうのかもしれない。
でも逆に北欧のような連立政治に進めば、株価は反発するだろうと思う。

その条件を考えてみたい。

①30日以内に開かれる特別国会で、「政治とカネ問題」を迅速に決着をつける。
野党案を丸呑みして、政治資金の透明化、企業献金の廃止、個人寄付の詳細開示、時代遅れな文書交通費の廃止を含む政治改革法案を通せばいいだけだ。

②首相指名を受けた石破さんが政治的リーダーシップを発揮する。
維新か国民かと政策のすり合わせを行い、どちらかに連立政権に入ってもらう。
そうしなければ、少数与党、ハングパーラメントになってしまう。
これを回避することが一番株価には効く。
この二点が株価反発の条件だと思っている。
連立で過半数を取れない少数内閣だと、不信任が簡単に可決されてしまう。

野党の方は、立憲民主の議員数と国民と維新を合わせても過半数に達しない。
その他の政党は10議席にもいっていないし、連立を組んでも無駄だ。
となると、野田さんが全野党をまとめて過半数を取る連立政権をを作る可能性は非常に低い。
野党は野党で個性が強く、まとまることはないだろう。


自民・石破さんの政治リーダーシップが最大の株価反発条件だ。
フランスのようにはなりたくない。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村      

中国経済指標の不思議(3)固定資産投資

中国不動産指数 前年比
中国不動産前年比202403















④1-9月の固定資産投資は前年同期比3.4%増加。エコノミスト調査では3.3%増と見込まれていた。不動産セクターは縮小が続いており、1-9月の不動産開発投資は同10.1%減った。

中国の固定資産投資は政府が行う公共インフラ投資、民間の設備投資、不動産投資の合計だ。
その伸び率はずっとGDPを上回ってきたが、23年4月に前年比∔5%を割り込み、∔3%台とGDPの伸び率を下回って推移してきた。
これは明らかに不動産不況が強く影響している。

上のグラフは四半期毎の不動産価格指数だが、直近で今年3月まで公表されている。
その前年比伸び率は2022年から前年比マイナス圏に沈み-3%からー5%と低迷を続けている。
この不動産価格指数のマイナスは、国内の不動産開発会社には保有不動産在庫で損失が拡大していることを意味している。

さらに今年1-9月で不動産開発投資が―10%と二けたで減少している。
おそらく不動産部門は期を追うごとに悪化し、不動産会社の販売も低調、在庫評価損が拡大しているはずだ。
当然、借入金の利払いも厳しくなり、貸し手の銀行も不動産権利の売り手の地方政府も損益状況が厳しくなっているはずだ。

そこで中央政府が2兆元の債券発行を行い、そのうち半分を地方政府に注入するとしている。
これで損失の一部がカバーされるとはいえるだが、不動産価格指数が前年比5%て下落している現在、これで何年間生き延びられるのかがポイントになるだろう。

政府はインフラ投資を今後も増やしていくのだろう。
中国政府の債券発行が増えていくと、民間の借入金を妨げるクラウディングアウトの懸念も出てくる。
政府の負債が増加し、民間の借り入れや債券発行を難しくする可能性だ。

不動産価格の下落傾向、政府の財政ポジション、民間の不動産会社の財務バランスなどが考えると、この不動産不況を克服するには・・・
①不良在庫の不動産をブン投げ、
②その損失による債務超過を資本注入で補う、
③さらに銀行やノンバンクの買い倒れの増加に対して資本注入する
必要がある。

筆者は今回の中国政府のテコ入れ策は時間稼ぎで、その間に本格的な処理が進められるかどうかだと考えている。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村     

ハングパーラメントは株安?(2)フランスの事例

フランス左派

















最近すごく気になってるのが、ドイツ株とフランス株のパフォーマンスの違いだ。
年初来で見ると、NASADAQ+23.5%、S&P500+22.7%、香港ハンセン+20.1%と続き、ドイツ株(DAX指数)+16.7%、日経平均+14.7%
欧州ではドイツ株のパフォーマンスの良さが目立つ。
しかし、同じ欧州にあるフランス株(CAC)は-0.2%と大きく差がつけられている。

ユーロストックス50(欧州地域全体の指標)は+9.6%と順調なパフォーマンスを出しているが、なぜ、フランス株、CAC指数のパフォーマンスが低いのだろうか?

景気で言えば欧州各国が同じように問題を抱えている。

①ウクライナ支援で、EU加盟国、NATO加盟国を中心にウクライナ支援を続けている。
②中国と経済の結びつきが強く、それが中国経済の停滞とともにマイナス要因になっている。
③過去の金融引き締めの影響が出てインフレが抑え込まれたものの需要が弱くなっている。
という三つの要因でEU全体に経済の停滞感が強いが・・・・

ドイツ株が絶好調で年初来+16%なのに対して、同じ地域のフランス株が-0.2%と低調。
この違いは・・・なぜ?

ここからは想像だが、フランスでルペン氏が率いる左派が台頭し、若手のバルデラ党首が人気になっている。
仏議会は過半数を取る政党がない宙づり政権(ハングパーラメント)となり、マクロン大統領も自由に政策を通せない状況に陥っている。
予算案の審議でさえ、なんかうまく進まない状況だ。

政治の不安定化は世界中で起こっている現象だ。
ここ20年で新自由主義的な政治が進み、資本家やエリート経営者が莫大な収益を得ている。
その反面、ミドルクラスは欧州でも米国でも日本でも失われ、貧困層と富裕層に二分化されてきた。
株価上昇で経営者や大手株主などの資産が急増する反面、一般のミドルクラス=中間層は没落し多くの人が貧困層に分類されてしまった。

そこで政治が介入して世界中で最低賃金の引き上げ、貧困層へのバラマキ、補助金による物価高支援・・・などが行われている。
しかし、新自由主義的に富裕層が一段を富裕になるという構図は株価に大きくプラスで、中間層を優遇する政策は株式市場にマイナスになる。
ここに株式市場の限界があるのかもしれない。


日本の総選挙でも同じだろう。
自民・公明が過半数割れをしたら、フランスのような少数内閣になる可能性もある。
そうなると「ハングパーラメントの株安」が気になってくるところだ。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村     

ハングパーラメントは株安?(1)自民党一強の終わり

5F18F629-1F8B-4B2E-B82C-D5E0DE36721A
















総選挙も大詰めだが、自民党の雲行きが危うい。
非主流派として苦渋をなめ続け、5回目の総裁選でやっと表に出た石破さんを個人的に期待している。
発言に筋が通っていて、正論が通じない政治の世界で「正論を言い続けた人」だと思っているからだ。

でも、裏金問題、統一教会問題、そして非公認とした候補に2000万円を配るという、この自民党逆風が石破さんにはなんとも抗しがたい状況に陥っている。
安倍政権の自民党一強体制が音をガラガラと壊れていく感覚がある。

自民党(公明党も含めて)が少数政党に転落したら・・・それでも自民公明で第一党は確保できるので、どこかと組んで連立政権を維持することになる。
そして連立の必要条件が「政党助成金のあり方」「政治資金の透明化」「企業献金の廃止」などの政治とカネ問題で、石破自民党が歩み寄らなければ連立を組む政党はない。
もちろん、連立交渉は見通しできず、「ハングパーラメント(宙づり国会)」になる可能性も高い。


自民党の時代は安倍政権がピークだったのだろう。
圧倒的な集金力で無名の新人も簡単に当選させられる力を示し、大量の〇〇チルドレンを当選させ、自民党単独で過半数を確保する。
その基本は政党助成金(税金)だけでなく、大企業による大口献金、政治資金パーティによる強力な集金力だった。

しかしながら、この自民党一強を支えた構造にメスが入ることになる。
過半数割れした自民党は当然大幅に政党助成金が減額される、そして企業献金・政治資金パーティも大きく減らされる、自民党の集金力が大幅に減る。
そして、石破政権以降、日本の政治体制に大きな変化が出てくる。


そもそも日本の「小選挙区比例代表」が導入された時、多くの識者が英米のような二大政党制になると主張していた。
小選挙区は当選者が一人だけなので、勝つためには1対1のガチンコ勝負になる。
そうなれば、二大政党に集約されていくという見方だった。

小選挙区だけだったらその通りだったのだろうが、比例代表もくっついた選挙制度で、これが二大政党にならなかった理由だろう。
小選挙区のガチンコ勝負に負けた候補も比例代表で復活できたからだ。
こうなると、二大政党になる必要もない、小選挙区のガチンコ勝負もなんの意味もない。
不完全な政治体制のまま、自民党一強が終わると、何が起るのだろう。

中途半端なまま、「ハングパーラメント」に陥るかもしれない。
次回は極右が躍進したフランスの「ハングパーラメント」の事例を見てみたい。




相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村     

中国経済指標の不思議(2)工業生産

中国自動車販売2023








②9月の工業生産は前年同月比5.4%増と、エコノミスト予想(4.6%増)を上回った。9月の小売売上高は同3.2%増加。予想は2.5%増だった。
中国の工業生産は今年1-9月で前年比+5.4%と好調を維持している。
この工業部門の増加がGDPに大きく影響しているといえる。

でもこの数字には気を付けた方がいいと思う。
下の表は今年の1-9月の自動車販売台数、シェア、伸び率だ。
中国では海外メーカーは現地と合弁でしか進出できないので、○○系と表示している。


販売台数 シェア 伸び率
民族系 1190万台 63.80% 19.4%
日系 216万台 11.60% -19.6%
独系 292万台 15.70% -12.0%
米系 125万台 6.70% -25.8%
韓国系 31万台 1.70% 9.5%
仏系 7万台 0.40% -35.0%
合計 1867万台 3.0%
EV 498万台 11.6%
PHV 332万台 84.2%

この表にある民族系はBYDなどの中国純国産車で+19%、他の日系メーカーが―19%、BMVやベンツなどの独系メーカーが―12%、テスラなどの米系メーカーが―25%、外資系はボロボロになっていると対照的だ。
中国国産車が伸び率で+19%、シェアでも63%と完全な一人勝ち状態にある。

中国のEVやPHV車の買い替えに一台当たり1万元=22万円の補助金が付けられており、この中国車の圧倒的な状態を作り出した。
自動車産業はすそ野も広く、生産量も3000万台と巨大で、中国経済に大きな影響がある。

この補助金によるEVやPHVへの買い替えが1400万台分と言われていて、5.4%増加した工業生産の最大の要因だろう。
この生産拡大が政府補助金によって起こっているとしたら・・・補助金をやめたら工業生産は大きく落ち込むことになる可能性がある。

そもそも補助金によって自動車の買い替えを促進するとは、将来の自動車需要の先食いであり、補助金を廃止したマイナス影響も大きいはずだ。
さらに年間3000万台の自動車生産キャパシティはトヨタの年間世界生産の3倍と超巨大な規模だ。
もし、販売が落ちた時には過剰設備となってしまうリスクもある。
話はそう簡単ではない。


相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村    

中国経済指標の不思議(1)計画経済

習近平







最近、中国のニュースがいろいろ忙しい。
今までの金融緩和(準備率や金利)に加え、2兆元の国債発行と財政出動を決めたからだ。
でも中国の経済指標は読み方が難しい。

いくつかのニュースを見てみたい。
①1-9月の成長率は4.8%に低下。ピンポイント・アセット・マネジメントの社長兼チーフエコノミストの張智威氏は、「この傾向が年末まで続けば、公式の成長目標である5%前後の達成は困難だろう」と指摘し、「これが、共産党中央政治局会議で政策スタンスが変更され、成長促進の重視が決まった理由かもしれない」と述べた

②9月の工業生産は前年同月比5.4%増と、エコノミスト予想(4.6%増)を上回った。9月の小売売上高は同3.2%増加。予想は2.5%増だった。 

小売売上高が予想を上回る結果となったのは、家電製品購入に対する政府の補助金が寄与した可能性が高い。家電製品の販売は前年同月比で21%増え、8月の3%増から大きく伸びた。

④1-9月の固定資産投資は前年同期比3.4%増加。エコノミスト調査では3.3%増と見込まれていた。不動産セクターは縮小が続いており、1-9月の不動産開発投資は同10.1%減った。

まずは、①の今年1-9月の実質GDP +4.8%となり、今年の目標5%を下回る・・・
目標を下回ると言ってもわずか0.2%だけであり、数字の誤差の範囲と言えなくはない。
それほど気にする必要があるのだろうか?

表面上の4.8%成長でも中国国民には厳しい経済状況になっているということだろう。
そのため、政府に追加の経済対策と求める空気が強まっている。
この雰囲気を受けて政策期待で上海総合指数は急上昇した。

中国は欧米各国と違い計画経済なので、生産が計画を下回れば増産をする、成長率が計画を下回れば刺激策を打つ、小売が下回ればバラマキをする。
でも中国の問題はここにあるかもしれない。

計画経済では生産は計画通りに進めることができるが、需要は計画通りに行くかは不明だ。
売れるかどうかを考えずに生産すれば計画目標を達成できる。
でも需要が付いてこなければ、販売が未達で在庫の山を抱えることになってしまう。

そのため、中国は需要不足を政府による公的支出で補わなければならない。
こうした無理やりな需要追加政策は、結局、将来の需要の先食いでしかない。
さらに計画経済に慣れた国民は一時的な補助金や景気刺激策を求める。

市場経済では生産と需要を市場が調整するが、計画経済では生産を計画通りに行うことが重視される。
中国も徐々に市場経済を取り入れてきているが、それでも計画経済的な運営が見て取れる。

次回から工業生産、小売売上高、固定資産投資の各論を見ていきたい。
②で工業生産が+5.4%と好調だったとあるが、ちょっと気を付けるべき指標だと思っている。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村    

NHKの「絶対儲かるは詐欺」

2AB84132-F1F3-49F0-9086-6CF2C899E5DA

















NHKで「絶対儲かるは詐欺」として、特殊詐欺の撲滅運動を展開している。
これは多くの投資家にとって重要な事だと思う。

むかしむかし、大学卒業後証券会社に入社した時、新入社員全員が「証券外務員試験」を受験した。
これは全新入社員が合格しなければならない必須の資格だった。
そこで「証券取引法(今は金商法)」「証券会社の免許条件」「証券セールスの心得」を勉強する。
その中で強く言われ、印象に残っている言葉が「絶対的勧誘の禁止」という項目だ。

絶対的勧誘とは「絶対儲かります」とか「今が買い時です」とか「絶対損はさせません」などのセールストークで、こうしたセールスや勧誘が禁止行為にあたる。
なぜ、禁止行為になっているか?

「絶対儲かります」と言われれば、多くの人がその勧誘に乗っかっておカネを出してしまう、だから、禁止行為になのだは・・・
もし、この言葉を詐欺師が使ったら「絶対儲かる」と言われた投資家は簡単に詐欺に引っかかる。
儲けたい投資家は誰でもこの言葉に弱い。
「絶対儲かります」は魔法の言葉だ。

だからこそ、NHKも詐欺撲滅運動で「絶対儲かるは詐欺」とキャンペーンを展開しているのだろう。

投資ブログを見ていても、気になる「詐欺的なブログ」も多くある。
たとえば、あるブログでは毎日の取引結果を開示しているが、ほぼ毎日∔数十万円から数百万円のプラスになっている。
このブログでは誰でもできる数値による取引スキームがあるとしているが、肝心な部分は「ブラックボックス」になっている。
「詐欺」とは言わないが、「詐欺的」であることは言える。

投資家が普通に接する「投資情報」や「投資手法」、その中にも「詐欺的な」モノが紛れ込んでいるだろう。
もちろん、有名人の名を使って「絶対、儲かります」は典型的な「詐欺」だと分かるが、そこまで明確に「詐欺」と言えなくても「詐欺的」な情報やサイトは多い。
特に高齢投資家は気を付けなくては・・・



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村  

将来を考えない政治家と茹でガエル化(3)人口

IMG_0797 (1)
















選挙向けに各党が言っていることには大差がない。
「賃金を上げ、消費を伸ばせ」「物価上昇を抑制する」「女性や非正規雇用を格差是正」「東アジアの安全保障」「消費税や所得税の減税」「子育て・教育費の無償化」・・・・
自分の主張していることに矛盾を感じないのだろうか?

「賃金を上げ、消費を伸ばせば」・・・需要超過になり、当然ながら、物価は上昇する。
「物価上昇を抑制すれば」・・・デフレに戻るかも?賃金を引き上げる根拠がなくなる。
「女性・非正規の格差是正すれば」・・・女性の地位が上がり、晩婚化・少子化はさらに進む。
「東アジアの安保」のために防衛費を大幅に増やせば・・・財源となる所得税・消費税などの減税はできない。

政治家は世の中の因果関係をホントに理解しているのだろうか?

イーロンマスクは「日本は消滅する」と言ったが、最大の問題は少子化・高齢化による人口減少だ。
女性の地位を向上させ、非正規と正社員の賃金格差をなくしたら、女性は自分の人生の選択を広げることができる。
ある人は独身で自分のやりたい事をやろうとするし、ある人は仕事を通じて自己実現をする。
結婚・出産よりも自己実現を優先させる人も増えてくる。
女性の社会進出が進むと、どうしても晩婚化や出産の遅れが出てくる。

そうなると、人口減少対策は移民政策に重点が移る。
介護や建設現場などの技能職に特化した移民受け入れだけでは人口維持は難しい。
IT技術者やエンジニアなどレベルの高い海外からの移住となると、英語を公用語をする場所を地域的に作ったり、英語で生活したり学べる場所も必要になるかもしれない。

米国のように一定期間在住すると国籍がもらえるような制度も必要になるかもしれない。
しかし、日本国籍を取りやすくすると、一定の割合で犯罪率が上がってくる可能性もある。
現在でも中国人の犯罪組織が入ってきたり、ベトナム人の窃盗犯罪なども多く報道されている。
移民が増加すれば、こうした様々な犯罪も多発してくる。

治安の悪化も含めて人口維持として大胆な移民政策を取るかどうか、これはかなりの劇薬となる。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村     

将来を考えない政治家と茹でガエル化(2)働き方

IMG_0287

















総選挙の最中だが、野党から聞こえてくるのは「裏金、裏金、裏金・・・・」ばかり。
石破さんの体制になった自民党も将来の日本をどうするのか、などの議論は聞こえてこない。
岸田政権の補正予算規模を超える補正を編成する・・・目先の話に終始。

でも心配なのは30年後の将来だ。
イーロンマスクが「日本は消滅する」という、その日本の将来だ。


今回は労働市場、働き方から・・・

たとえば、非正規雇用問題、女性活躍社会・・・

正規社員と非正規社員の殊遇格差が大きく、女性と男性社員の給与格差も大きい。
正社員の働かないオッサンが高給を受け取り、若い非正規社員や女性社員が頑張っても安い給料。
この格差と矛盾が生産性の向上を妨げているのは間違いない。
いくらDXを導入してもオフィスの生産性が上がらない日本、DXで生産性を上げる欧米の会社とは大きな違いだ。

非正規社員を正社員にすればいいのか? 逆に終身雇用をやめれば、この差別はなくなるのか? 
労働市場を根本的に変えて誰もが5年契約で働き、5年毎に貢献度を確認して昇給昇格をする、完全な同一賃金・同一雇用を実現したらどうなるのか?

日本の労働市場が変わる。
5年契約になれば、5年毎に再契約も転職も自由になる。
おとなしく上司の言いなりになる部下が解放され、思い通りに賃上げを要求できる。
労働者の要求に応えられなければ、従業員が一気に離散する、ビジネスが止まってしまう。
こうして雇用者と従業員の間に強い緊張関係が生じる。
こうした緊張関係が日本の雇用を変える、労働市場にあり方を変えてしまう。

でもこれは劇薬だ。
既得権益を持つ働かないオッサンたちが大反対をするだろう。
企業経営者も雇用関係に緊張感を持ち込むのは避けたい。
非正規や女性社員の犠牲の元に高収入を得てきた「働かないオッサン」、人件費を抑えコストカットで収益を上げてきた企業経営者が大きな壁になるのは見えている。


たとえば、環境問題・・・

気候変動では台風や大雨、さらに熱波や高温高湿度、生活環境は急速に悪化。
日本でも地球環境問題は毎年大きな問題になっている、ではどうCO2排出を抑えるのか?

CO2の排出量を測定し、それに応じて企業に課税する環境税。
自動車業ならば、ガソリン車のCO2排出量を測定して課税する、電力会社にも石炭火力、石油火力などのCO2排出量を測定して課税する・・・

自動車業には、EVで行くのか? 燃料電池車で行くのか? 効率の良いハイブリッド車で行くのか?を問い、CO2排出の多いガソリン車を減らしていくことにつながる。
電力会社には排出量のより少ないLNG火力、自然エネへのシフトが起こる。
その他一般企業にも生産工場で排出するCO2,物流で排出するCO2、すべて測定し課税する。

これもある意味劇薬で多くの反対論が出てくる。
でも劇薬のような政策だが、この劇薬を飲むぐらいのことをしないと日本は変われないと思う。
将来不安の大きな部分は少子化・高齢化・人口減少だが、もう少し考えてみたい。




相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村    

将来を考えない政治家と茹でガエル化(1)

5F18F629-1F8B-4B2E-B82C-D5E0DE36721A

















選挙公示から総選挙が始まった。
各党の党首が皆叫んだのが「政治とカネ」の問題だった。
ある野党党首は「裏金の自民党政治を終わりにする」と叫んだ。

「政治とカネ」、国民の税金から政党交付金を払う以上、国民には政治資金を監督する責任がある。
他にも「物価対策で支援金を増やす」「子供育て予算を増やす」「消費税を減税する」などなど。
でもこれらの政策はすべて短期的な問題だ。

物価対策で光熱費の支援をしても一時的にすぎないし、子育て予算を増やしても財源問題が出る。
消費税を引き下げても社会保障費がどんどん増えるので、どこか別の財源を探さなければならない。
短期的な対策を繰り返すだけだと、財政をどんどん悪化させる。

日本の最大の問題は10年から30年後にどういう国家になっているのかということだ。
人口が30年後に半分近くに減る国、イーロンマスクは「日本は消滅する」という。
イーロンマスクが言う通り日本は消滅するのか? または人口減少でも国家を維持し繁栄を続けているのか?
どうやって30年後の「日本消滅」を回避するかは、今後10年間の日本人の努力によって決まるのかもしれない。

10年後の日本をどうしたいのか?

たとえば、アジア地域の安全保障・・・

中国が台湾を征服し東アジアを牛耳る時、中国は軍事的に圧倒的な存在になっているだろう。
中国経済は急激な人口高齢化で中長期的に低成長に陥る可能性があるものの、その中、北朝鮮と同様に国民の不満を外に向けるために軍事国家へ進む。

東アジアで軍事的に突出した中国に媚びて従うのか? それとも中国と対峙していくのか?
日米韓の同盟だけで十分なのか? 日本は独自の防衛力の強化が必要になるのか?
中国の対峙し憲法改正して日本は自分で自国を守るとしたら膨大な防衛費を使う。

東アジアの地政学は相当に複雑になっていく。
ベトナムやフィリピンなど南シナ海で中国と対峙してきた国がどう変わるのか?
さらにインドの大国化は間違いないが、中国や他のアジア地域とはどういう関係になるのか?
石破さんのいう通り、アジア版NATOで集団安全保障体制を作れるのか? 
それとも中国が独自の軍事同盟を拡大し、逆に日米同盟の包囲網を作られてしまうかもしれない。

日本はGDPの2%以上を防衛費につぎ込む、これは経済には劇薬となる。


たとえば、衰退する地方経済・・・

地方では民間の活力が一段と衰退し、交通でも医療でも物流でも商業でも公的サービスの役割が増していく。
公的サービスの拡大のコストは誰が払うのか? 
地方だけで賄えない可能性が高い、中央政府が国民の税金を使って地方の公的サービスを拡大するのか?
今でも都会から地方への移住者に手厚い支援があるが、それだけで地方への人口移動が進むのか?

効果のある政策はあることはありそう。
たとえば、首都圏や三大都市圏の地方法人税を大幅に引き上げることだ。
また、昔、石原都政で検討された、外形標準課税のような新法人税を導入する。
企業は本社所在地で法人税を払うので、企業の中には本社を地方に移す会社も多数出てくるだろう。
それでも本社移転をしなければ、地方法人税の引き上げでたっぷりと潤った税金分を首都圏から地方へ財源移動すればいい。

おそらく、エリート社員たちは本社移転とともに地方に移住していく。
その家族まで考えれば地方の人口は増えるだろう。
でもこうした策は劇薬で、多くの企業の不満が爆発するかもしれない。
人口の移転で首都圏などの地価が下落し固定資産税などが結局減少し、首都圏などの住民が文句を言うだろう。


10年後、30年後の日本を考える時、イーロンマスクの言う「日本消滅」をどうやって回避し、日本と国民の繁栄の道を確保できるのか?
この課題は今からやらないと間に合わない。
しかしこうした長期的な課題に対する議論は全くない。

日本全体が「茹でカエル」状態になってきた感じがする。
「茹でガエル」とは、水槽の中の蛙、少しづつ熱湯を加える、ぬるま湯の満足しているカエルは全く気付かない。
そして、水槽の温度が極度に上昇すると、カエルは死んでしまう。
長期的に大きな課題を多く持つ日本、何も議論して解決しようとしない政治家、国民も「茹でカエル」状態で政治家に要求するのは「政治とカネ」だけなの?




相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村    

海外投資家、日本株先物ポジションを急速に削減!!

CME日経平均の先物投機ポジション
CME日経平均投機ポジション202410















シカゴの日経平均先物(円建て)のポジションが減少していることは以前取り上げた。
上のグラフは投機筋のネット(ロング―ショート)ポジション残高だが、一段と減少している。
8/6の11046枚から10/8には1532枚まで86%も減少してしまった。
特にロングポジションが17552枚から5523枚まで大きく減少した。

これだけの急減は、海外投資家の日本株への熱量が減っていることを意味しているだろう。
また、国内の先物市場でも海外投資家のポジションが減少している。
下の二つのグラフは国内先物市場での海外投資家ポジションだ。

海外投資家の国内・日経平均先物ポジション
かいがいとうしか225















これは日経平均の海外投資家ポジションだが、8月第2週に2492億円だったロングポジションがその後減少し、10月第1週に1669億円のショートポジションに転じた。
日経平均先物では海外投資家はネットショート、売り越しになった。

下のグラフは国内TOPIX先物の海外投資家ポジションだが、ここでもロングからネットショートに
転換した。
9月第2週の4195億円のロングから、10月第1週には4038億円のネットショートになった。

海外投資家の国内・TOPIX先物ポジション
海外投資家TIPIX先物202410
















シカゴの投機筋先物ポジションが大きく減少し、国内の日経平均先物、さらにTOPIX先物でも海外投資家は先物ではネットショートに転じた。

この意味するところは、海外投資家、特に先物を使ったポジションを取るCTAやヘッジファンドなどの投資家が日本株への興味を失くしているということかもしれない。
現物株はウォーレンバフェット氏を始め、海外の年金やソブリンファンド(国家ファンド)が保有を続けているが、短期収益を目指すトレーダーには人気がなくなっている。
海外トレーダーには、日本株はNY市場に追随するだけの市場と見られているのかもしれない

でも反対に考えれば、先物水準が低い=過熱感がない、ということにもなる。




相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村   

Jリートの「公募価格割れ」問題(4)投資家目線が重要

公募増資







Jリートの「公募価格割れ」問題を考えてきたが、一番のポイントがJリート市場の需給の弱さだ。
いくつかのポイントが考えられる。

①日本株全体に長期投資家の動きが鈍い。
海外投資家や日本の機関投資家などの長期投資があまり入っていない。
長期投資家が不在で短期筋やトレーディング重視のファンドなどが中心で、Jリートの利回り5%近くなっても買いが入らない。

②Jリート市場は公募増資が乱発で、一段と需給が悪化している。
公募価格割れのリートがこれだけ多いと、公募で買った投資家もすぐに利益確保に動く。
弱い需給の市場で発行株数の増加が価格下落につながっている。

③公募価格を超えるかどうかが、需給のポイントになる。
Jリートの時価が公募価格を下回っている状態は投資家にとっては厳しい。
公募価格を上回ることが、投資家のJリートに対する信頼感を回復するポイントだ。

というわけで、これだけ利回りが高いにもかかわらず、長期投資家の不在で需給が弱い。

投資家の目線で・・・
①公募価格を下回る増資をしたJリートには投資家が不信感を持つ。
②公募価格割れを起こしたJリートは回復するまで次の増資はありえない。
③ファンド規模の拡大だけを目指す、Jリートの運用会社の責任は大きい。
④公募価格割れのJリートは、投資家に回復策を示すべき。


Jリートの公募増資の場合、投資価値の希薄化が生じていないだけに、運用会社は公募の正当性を主張するだろう。
しかしJリート市場全体が成長していくには、運用会社が投資家目線で運用していく姿勢が必要だ。
下の一覧表を再度確認し、公募価格(発行価格)を時価が上回ることが必要だ。
投資家はじっくりと公募価格と時価を見ていくべきだ。

銘柄名発行価格発行口数払込日10月8日
3249産業ファンド1190474096092月28日117100
8906平和不リート128271428006月3日125706
8985ジャパンホテル731674181827月3日70500
3498スターアジア523423150008月28日51900
3492タカラレーベン870671238109月11日85800
3249都市ファンド9466820410010月4日94900
発行価格と10/8時価は円、発行口数は口単位。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村   

米長期金利と株式の同時上昇、ちょっと違和感

S&P500益回りと米10年債利回り
S&P500益回り202410















NYダウとS&P500は引き続き上昇基調で新高値を更新した。
この株価上昇は好調な雇用統計からの米景気期待がベースになっているが、筆者の経験上、「???」と思う。
それは米景気好調で長期10年金利が9月の3.6%から4.1%へと50bpも上昇していることだ。

米経済がソフトランディングに向えば、利下げしても長期金利は高止まりドル円も安定する、そして株価は日米ともに徐々に切り上がるというのは基本シナリオだ。
でも長期金利上昇局面での株高にはちょっと躊躇してしまう。
過去の経験則では、「長期金利と株価の同時上昇」はあまり長く続かないからだ。
場合によっては株価調整の兆候になる。

上のチャートはいつもウォッチしているS&P500益回りと10年債利回りの関係だ。
9月中旬以降、10年債利回りが上昇に転じ、現在4.1%まで上昇してきた。
一方のS&P500益回りは現在4.2%と低下してきたので、両者は急接近している。

益回りはPERのが逆数で、その分PERが上昇・割高になっている。
10年債利回りが一段と上昇するようならば、益回りを上回る逆転をするかもしれない。
そうなると株式が債券に比べ割高になり、株式から債券への資金シフトが起こるキッカケになる可能性もある。

今後始まる7-9月期決算でEPSが急速に伸び、その結果PERが低下(益回りの上昇)することになれば、株高を正当化できるが・・・。
下の表は毎月月初の株価指標のEPS水準、その3か月前比を取ったものだ。

10月初の時点では、3カ月前の7月からNYダウで-1.8%、S&P500で-0.5%、NASDAQ-2.6%、ラッセル2000-10.6%と伸びていない。
7-9月決算発表でEPSがどこまで伸びてくるかはポイントになってくる。
EPSが伸びてこない場合には、長期金利と株式の同時上昇は「割高」を示してしまう可能性にも注意しておきたい。

米株価指数のEPS推移、3カ月前比の増減率
NYダウ Q/Q S&P500 Q/Q NASDAQ Q/Q R2000 Q/Q
2024年10月 2017.76 -1.87% 244.52 -0.52% 672.4 -2.69% 70.31 -10.67%
2024年9月 2028.43 -1.45% 239.63 -2.66% 640.74 -5.41% 69.41 -15.09%
2024年8月 2012.01 -4.23% 241.16 -2.74% 660.49 -4.12% 72.36 -15.62%
2024年7月 2056.18 -1.01% 245.79 -0.35% 691.02 2.31% 78.71 -12.42%
2024年6月 2058.3 -1.32% 246.18 0.54% 677.4 12.33% 81.75 -3.02%
2024年5月 2100.8 0.71% 247.96 10.76% 688.9 15.78% 85.75 16.78%
2024年4月 2077.1 14.59% 246.65 11.53% 675.44 15.78% 89.87 23.53%
2024年3月 2085.77 13.77% 244.86 9.09% 603.06 3.86% 84.3 9.44%
2024年2月 2086.05 14.34% 223.87 -1.02% 595.03 1.47% 73.43 -6.71%
2024年1月 1812.58 -2.28% 221.15 -1.60% 583.4 1.77% 72.75 -3.69%
2023年12月 1833.36 -0.27% 224.46 0.25% 580.67 2.52% 77.03 -0.75%
2023年11月 1824.39 0.83% 226.17 4.80% 586.39 11.90% 78.71 0.92%
2023年10月 1854.95 0.18% 224.75 2.70% 573.25 10.25% 75.54 -5.12%




相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村  

人事は「好き嫌い」で決まる

0208ins_noose2
















自民党の安倍派で裏金議員とされた人の中には、「非公認の基準が不明確だ」とか「あの人が公認で自分が非公認って納得できない」とか不満を言う旧安倍派の人たちが多い。
でも一般のサラリーマンからすれば、何を言っているんだという感覚だ。

たとえば、会社内である人が部長に昇格したが、別の候補だった人が部長になれなかった理由なんて決して説明されない。
役員人事で執行役員に選任された人が10人いたら、その役員候補はその数倍、数十人もいたはずだが、そのうち誰一人として役員になれなかった理由を知っている人はいない。

昔中間管理職だった頃、昇給昇格人事に落ちた部下に問い詰められたことも多くあった。
部下「なぜなんですか?部長!」
部長「君が悪かったわけじゃない。タイミングの問題かな?」
部下「タイミング?それじゃ納得できません!!」
部長「他にもっと業績を上げた社員がいたから。昔なら君の成績でも上がれたけど・・・」
部下「(納得できず)・・・・・」

こんな会話を繰り広げられる。
サラリーマンにとっては「人事の不条理」はあたりまえだ。
会社の人事は恣意的にトップの好き嫌いで決定されるからだ。

しかし、組織外への説明は法律で義務付けられている。
たとえば、会社は株主総会を開いて、取締役(執行役員ではない)の選任について詳細説明を行う。
でも組織外の第三者や株主等には説明するのに社内には説明しない。

自民党の場合も同じで、裏金問題の国民への説明義務がある。
でも議員の公認・非公認は組織内の問題で、会社で言えば「昇給昇格人事」と同じで説明できない。

人事は好き嫌いで決まる・・・からだ。




相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村   

Jリートの「公募価格割れ」問題(3)もう一つの事例研究

公募増資






Jリート市場で公募価格を割り込む銘柄が増えている。
これがJリート市場の需給の緩さを反映しているだろうし、一段と需給悪化に拍車をかけているのかもしれない。

一方、普通株の公募増資とJリートの増資は「希薄化」という点で異なっている。
ダイリューション=希薄化とは、発行株数が増えることで一株当たりの価値が低下することを言う。
しかし、Jリートの公募増資の場合、その後一株当たり分配金やNAVが増加しているので基本的に「希薄化」とはいえない。
それでも発行株数が増えたことで市場内の需給が緩和し、価格には下落圧力が加わる。

前回は産業ファンドで公募増資後、企業価値がどう変化したかを見てみた。
今回はもう1社、平和不リート(8986)で確かめてみたい。
平和不リートは、半分が都心型の中規模オフィス、半分がマンションと構成。

公募増資日は6/3だったが、この増資後の一株当たり分配金が24/11期3360円/口から3400円/口に増額修正された。
54億円公募資金でNOI4.2~4.7%のオフィスビル(大阪と札幌)を取得するという。
この投資の結果、分配金が増えるというわけ。

さらに5月決算期で11月期の分配金を3400円/口から3440円/口にさらに増額修正。
来年5月期の分配金も3425円/口から3450円/口に増額修正した。
この結果、公募価格ベースの分配金利回りは5.37%と上昇した。

企業価値は公募増資後一段と分配金が増加しているので「希薄化」は当てはまらない。
しかしながら、株価は低調で現在12.5万円と公募価格を割り込んでいる。

株価が公募価格を割り込むと、公募増資で購入した投資家はすべて損失になり、しかもオーバーアロットメント(追加)と第三者割当で購入した幹事証券にもマイナスが生じる。
長期投資家は公募割れで投げ売りすることはないだろうが、証券会社の自己勘定などで保有する株式は場合によっては強制的に売りに出す。

今年の「公募割れ」問題は一部のリートの特殊なものではなく、公募増資を実施した銘柄全体で「公募割れ」が生じていることだ。
Jリートは毎年多くの銘柄が公募増資しこれだけ「公募割れ」が増えると、Jリート市場全体の需給の問題になってくる。
リート運用会社にも投資家目線で考えてほしいと思おう

長期投資家には高い分配金利回りで購入するチャンスでもあるが、Jリート価格が反転するのは「公募価格」を上回っていくことがポイントになるだろう。
次回、公募増資の問題を掘り下げてみたい。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村   

石破氏、虎の尾を踏む?(3)「納得と共感」???

IMG_0675
















総選挙に向けて各党の思惑が入り組んでいる。
野党にとっては選挙で裏金議員をターゲットに刺客を送り込み、自民党を過半数割れに追い込むことが最大の選挙戦略だが、野党共闘には至っていない。
自民党は裏金議員12名の非公認を決めたが、裏金や統一教会の悪影響が残る選挙はタフだ。

党首討論を見ても野党は裏金を問題視しているだけなので、新しい政策も共闘もない野党のどこかが勝つとは思えない。
一方の石破さんは「主権者たる国民に判断を委ねる」として「正論」を行く。
石破さんは総裁選の最中から「主権者=国民」というフレーズを多用してきた。
これが石破さんの政治家としての軸で、だからこそ、「納得と共感の内閣」を標ぼうしているのだろう。

結局のところ、選挙結果は有権者である国民の判断だ。
投票する国民の側も、きちんと考えて行動することが必要なのだろう。
裏金議員が政治不信を招いたマイナス点、裏金議員でも政策実行力に応じたプラス点、国民はこの二つを天秤にかけて判断し投票をする。
問題の多い裏金議員は有権者がきちんと落選させる、これが重要だ。

国民感情としては、小選挙区で負けた議員が比例で復活するのは国民の意思に背く行為といえる。
小選挙区で落選すれば、それは国民の「否」という判断であり比例復活はありえない。
石破政権では裏金議員に関して「比例リストに入れない」としたが、本来すべての小選挙区の立候補者は比例リストに入れるべきでない。
あるいはリストの相当下の方にすべきだ。

石破さんは「自民党は独裁ではない」とし、「自分の意見がすべてではない」と言った。
石破さんの主張である「夫婦別姓」「金融所得課税」「災害庁の創設」「日米地位協定改定」「アジア版NATO」など、目先封印した選挙になる。

むしろ選挙後、石破政権が虎の尾を踏むかどうかの重要なポイントが来るのかもしれない。
そこが注目だろう。
ネット社会ではより直接民主主義のアプローチが可能で、「納得と共感」内閣ならばもっと「国民を主役に」した政治ができるはずだ。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村 

Jリートの「公募価格割れ」問題(2)公募の希薄化

公募増資







公募増資には「ダイリューション」株式価値の希薄化という問題がある。
株式価値の希薄化とは、発行株数が増えると一株あたりの価値が低下してしまうという問題だ。
発行株数が増えてもそれ以上に利益が上がるならば、理論的には希薄化しない。

しかし、多くの企業では増資で得た資金を事業に投下しても売上げも利益もそれほど増えない。
日本企業の多くは成熟化し使われない資金である内部留保が溜まっている状況では、なおさらのこと、多少の投資しても売上げや利益に直結しない。

Jリートの場合は普通株とはちょっと違う。
公募で得た資金は不動産に投資され、リート運用会社が見込みの高い不動産を購入し、そのNOI(ネット・オペレーティング・インカム)が十分に高ければで収益を増やすことができる。
だから、公募増資とともに分配金の増額修正が起こる。

事例で確かめてみよう。
今年2月に公募増資を実施した産業ファンド(3249)の事例。

発行価格11万9047円で40万9609口を発行し、487億円を調達した。
その資金で北九州ロジパークなどに投資、そのNOIは5.1~6.2%だった。
公募増資時に24年7月の分配金を3225円/口から3390円/口に上方修正した。

その後の7月決算では公募後の予想3390円/口から、実績3510円/口に一段と増えた。
25年1月の予想も3390円/口から3450円/口に上方修正された。

というわけで、今後1年の分配金合計は6960円となり、公募価格ベースの利回りは5.84%とJリート各社の中でも最高水準に近い利回りになった。

産業ファンドのスポンサーであるKKRはグローバルな運用会社としては最高ランクに入る。
物流施設、データセンターや研究施設など産業施設に投資をする日本には他にない産業専門リートファンドだ。
という意味では運用のクオリティも高い。


ところが、リート価格がその後半年以上に渡って停滞した。
これは40万株の新規発行が需給悪化につながったわけだが、分配金が増額修正され、公募価格ベースで5.8%という高利回り水準に上昇したことを見ても「ダイリューション=希薄化」とはいえない。
希薄化していないのに株価だけが下がった。
これは「長い株式市場の歴史でも珍しい現象」といえるのではないだろうか?

次回は別の事例で確認してみたい。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村   

Jリートの「公募価格割れ」問題(1)公募の需給悪化

公募増資






Jリート市場には大きな弱点があった。
それは公募増資が毎月のように実施されてきた事だ。

東証プライム市場では公募増資はほとんどなく、逆に自社株買いが10兆円レベルで過去最高と報道されている。
公募増資は発行株数を増やし需給を悪化される、その反面、自社株買いは発行株数を減らし需給をタイトにする。
東証では自社株買いが多く、これが大型株の需給を好転させる。
その反面、Jリート市場では公募増資が次々を行われ、需給を緩和させている。
全く、対照的な資本政策をしている。

この新株発行による需給緩和がJリート市場に大きく影響しているのではないかと思う。
下の表は、筆者が勝手に選んだ、今年の公募増資をしたJリート銘柄だ。
ほぼ毎月のように公募増資を実施する銘柄があった。

銘柄名 発行価格 発行口数 払込日 10月8日
3249 産業ファンド 119047 409609 2月28日 117100
8906 平和不リート 128271 42800 6月3日 125706
8985 ジャパンホテル 73167 418182 7月3日 70500
3498 スターアジア 52342 315000 8月28日 51900
3492 タカラレーベン 87067 123810 9月11日 85800
3249 都市ファンド 94668 204100 10月4日 94900
発行価格と10/8時価は円、発行口数は口単位。

ざっと見て言えることは、今年2月の産業ファンドから始まって多くの銘柄で直近時価が公募価格(発行価格)を下回っている。
直近の公募増資の都市ファンドはかろうじて公募価格を上回っているが、なんとも心もとない状況だ。

これはどういうことなのだろうか?

公募増資のメカニズムを簡単におさらいすると・・・
公募増資を発表すると、イベントドリブンファンドなどがまず空売りし価格を引き下げる。
そして、値決め日に引け値で大口売りをぶつけ、一段と価格を引き下げる。
公募価格は引け値の数%下で決まるのでさらに安くなる。
イベントドリブンはその引き下げた公募価格で株を入手し空売りを現渡して決済する。
この平均空売り価格と公募価格の差が、イベントドリブンの利益になるわけ。

従って、公募価格が決まるまではファンド筋の空売りで価格が下落し、公募が決済されれば市場は落ち着くというのが一般的な動きになる。
しかし、Jリートの場合は、ちょっと違うようだ。

おそらく公募に応募した投資家が長期保有目的ではなく、短期のトレーディングを目的にした投資家だったのだろう。
そのため、公募で入手した株が公募価格を上回ればどんどん利食ってくる。
こうした売り圧力で、一旦時価が公募価格を下回ると・・・さらに問題が出てくる。

それが第三者割当てやオーバーアロットメントで株を入手した幹事金融機関だ。
このオーバーアロット株はおそらく金融機関の自己勘定で保有されるはず(顧客に転売されている場合もある)だが、時価が公募割れを起こすと保有株に損失が生じる。
金融機関は損失の拡大を避けるために売らざるを得ない。

こうした強制売りがJリート市場に幅広く出て、多くの銘柄が公募価格割れを引き起こしているのではないかと考えている。

・・・次回は公募増資で、投資価値がどう変化しているのか、投資価値の希薄化が起こったのか、考えてみたい。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村  

1億円と1億3000万円の戸建て住宅の違い

IMG_2781

















東京の自宅の近所には高齢者が住んでいる住宅が多くあるが、相続など持ち主が変わると土地が売り出され、複数の小住宅が建てられたりする。

最近、自宅から30メートルにあった大きな家の場所に3棟の新築建売住宅が建った。
でもその売値を見てビックリ、1億2980万円だ。
土地は62㎡=18.7坪、建築面積が110㎡の3LDK、リビングは20畳と広い。
屋上と駐車場が付いている。

でもなかなか買い手が付かない様子。

2年ほど前、自宅の真ん前の家が売却され、そこに2棟の戸建て住宅が建った。
この時はすぐに買い手がつき,2棟とも売れた。
土地は16坪、建築面積が100㎡強の3LDKで、価格が1億円程度だったと記憶している。

この差はなんなのだろう?

新しい戸建て住宅の方が土地で2坪、建築面積で10㎡だけ広い、でも価格は3割ほど高い。
これだけ見れば、新しい方がちょっと割高な感じがする。
この2年間に土地の路線価は10%程度値上がりしているので、割高になるのはしかたがないところ。

でも、1億円と1億3000万円でそれほどの違いがあるのだろうか?

住宅ローンの返済シミュレーション(変動金利)をしてみると・・・

借入れ金額    期間  利率    返済金額合計   毎月返済 ボーナス返済
1億円      35年 0.3%  1億0811万円 25万円 25万円
1億3000万円 35年 0.34% 1億4160万円 33万円 33万円

ほとんど同じ場所に建った戸建て住宅だが、2年の違いで価格が高くなった。
でも、その返済額が予想以上に違う感じがする。
毎月の返済額で8万円の違い、毎月の給料から払う8万円はかなり重い感じだろう。

1億円と1億3000万円、一般サラリーマンにとっては大きな違いだ。
もちろん、多くの住宅取得者は数千万円もの頭金を貯めているだろうから、この返済額シミュレーションは実態というずいぶんと違うはずだが・・・。

高級タワマンのように中国人富裕層が買う物件と、戸建て住宅のように国内のファミリー層が買う物件では大きな需給の差がある。
高級タワマンがどんどん値上がりしたが、それに遅れて戸建て住宅にも値上げの波が来ている。




相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村  

JJ(ジェイ・ジェイ)タウンの思い出

N112_41rondonbiggben_TP_V








イスラエルやパレスティナのことを考えていると「JJタウン」のことを思い出した。
昔住んでいたロンドンの北部に、「JJタウン」と呼ばれた地域があった。

正式の街名は「ゴールダーズ・グリーン」という。
チューブのゴールダーズグリーン駅の周辺の街で、JJタウンの由来はジャパニーズとジュイッシュ(ユダヤ人)が住む町から来ている。

確かに日本人向けのこじんまりとしたフラット(日本でいうマンション)が多い地域で、日本人のサラリーマン転勤者が多くが集まっている。
筆者はちょっと離れたフィンチェリーという町に住んでいたが、ゴールダーズグリーンにある「ガード下イタリアン」には家族でよく来た。
線路ガード下にある大衆的なイタリアンで、子供たちが喜ぶ大きなアイスクリームボックス(サーティワンのような種類が入っていた)があるイタリアンだった。

この街でユダヤ人を多く見た。
独特の黒い帽子やパイみたいなキャップを被り、黒いユダヤの正装か、ブラックスーツを着ているのですぐにユダヤ人だと分かる。
礼拝の日になると、数十人のユダヤ人が歩道を埋め尽くして歩いていた。
大量のヒゲで顔の下半分が隠れているような独特の姿が多い。

子供も黒い半ズボンと黒のジャケットをきちんと着て歩いていた。
両親と子供、三人で同じ格好で無言であるいている家族がほとんどだった。
敬虔なユダヤ教という感じで、静かに落ち着いた雰囲気だった。
ユダヤ人家族の絆が強く、多くのユダヤ人がユダヤ教を中心にして強く結びついているのがよく分かった。

祖国を持たず欧州全域に散らばるユダヤ人だが、多くの天才や偉人を送り出してきた。
ロスチャイルド家の5人の息子のうち一人、ネイサンロスチャイルドから始まったNMロスチャイルド社、ウォーバーグ家から始まったSGウォーバーグ社など、金融分野で多くの老舗企業がユダヤ系だ。
金融というロンドン社会の中枢で大きな存在感を持っていたのがユダヤ人だといえる。

宗教で強く結びついたユダヤ人は政治的にも大きな影響力を持っている。
米国ではユダヤ人の政治的影響力が強く、米政権はイスラエルになかなか「ノー」と言えない。
現在のイスラエルのパレスティナ攻撃、レバノン・ヒズボラ攻撃も止まられない。
ユダヤ人の結束の強さ、徹底的にガザーベイルートーテヘランの軸を叩くつもりかもしれない。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村   

日経平均が乱高下する理由(3)為替のボラティリティ

ドル円ボラティリティ
ドル円ボラティリティ202410









ドル円のボラティリティは7月中旬から急速の上昇し、200pipsを越えている。
確かに為替のボラティリティ(実績値)が高いが、おそらく3か月後、あるいは6か月後のドル円の期待値となると、一段とバラツキが大きくなっている。
FRBシナリオ通りに利下げが起こるとすれば、FF金利は1年後に3%程度まで低下する。
この想定であっても景況感が大きく影響する長期金利には不透明感が付きまとう。
そこの不透明感=為替のボラティリティが日経平均の値動きの荒さにつながっているのだろう。

日米2年金利差とドル円相場
日米2年金利差とドル円202410















政策金利の低下は米2年債利回りに反映する。
2年債利回りは現在3.9%台で、ここから政策金利が1%低下するとすれば2年金利もそれにつれて3%前後には下がる。
となると日米金利差は2%強のレベル、ならば、ドル円は再び140円/ドルを割れる可能性がある。
一方、米景気がソフトランディングに向けて推移しているので、その分長期金利は低下しにくい。
短期金利が低下する一方、長期金利が高止まりする、その結果為替レートの予想がバラツく。

IMM円投機ポジション
IMM円投機ポジション202410















投機筋の円先物ポジションは7月の大逆転から、現在も円ロング=円高方向を見ている。
9月以降円安に動いているが、先物ポジションでは大きな変化がない。
このドルの反発=円安場面で、ヘッジファンドなどの投機筋が再び円安ポジションを取ってくるのかが目先のポイントになってくる。
ヘッジファンドや再び円安に賭けてくるのなら、しばらく円安が続くことになるかもしれないが・・・
彼らがそのまま円ロング=円高方向を維持するならば、為替は再び円安へ動くかもしれない。




相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村  

東京物価、円高でも上昇続く

300x300x5cd7de3ef075f8b86098f1e2












日銀の植田氏は7月以降円高が進み、物価上昇の抑制効果が出てくるとして、利上げペースを緩やかにすると言った。
でも東京の物価を見ている限り、円高による物価抑制効果は感じられない。

数字で確認してみたい。

9月東京都区部消費者物価は前年比+2.2%だった。
内訳は・・・
食品   +3.4%・・・コメ+4.2%、牛肉+14.7%
住居費  +0.9%・・・家賃+0.7%
光熱費  +9.0%・・・電気料金+14.1%、ガス料金+9.0%
家具家電 +5.1%・・・エアコン+17.8%
教育費  -9.2%・・・高校授業料-61.7%

重要なのではエネルギ―価格だ。

円高が進んでいるにもかかわらず、電気料金もガス料金も前年比10%上昇が続いている。
我が家のエネルギー価格(単価)でも電気は+25%、ガスは+13%と東京都の数字よりも高い。

以下の一覧表を参照・・・

ガス料


電力料


使用量 料金 単価 前年比 使用量 料金 単価 前年比
2024年9月 49 7191 146.8 13.4% 525 19384 36.9 25.0%
2024年8月 58 9292 160.2 17.1% 256 10651 41.6 19.3%
2024年7月 65 10377 159.6 12.5% 137 6737 49.2 2.0%
2024年6月 69 10660 154.5 2.4% 124 6161 49.7 4.8%
2024年5月 79 11532 146.0 -2.8% 156 6723 43.1 -10.7%
2024年4月 124 15157 122.2 -11.6% 228 8575 37.6 -24.9%
2024年3月 170 19783 116.4 -16.4% 279 9816 35.2 -23.3%
2024年2月 163 18442 113.1 -20.5% 212 8082 38.1 -26.7%
2024年1月 163 18202 111.7 -29.8% 145 6372 43.9 -16.1%

もちろん電気ガス料金は使用量によって単価が変わるが、前年同月比で見ても我が家の光熱費は13~25%も増えている。
原油価格は前年比で落ち着き、為替レートも落ち着いているのに、光熱費が二けたで上昇している。

これは100%政策の変化によるものだ。
前年夏と今年夏の政府補助金の差だろう。
補助金に頼ったやり方の間違いで、本来ならばガソリン税の上乗せ分や消費税の二重課税を解消すべきだった。
明らかに政府の失敗だといえる。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村  

石破氏、虎の尾を踏む?(2)内角高めの危険球

69C96BCC-6022-4D57-B134-4234BB58705B
















安保に詳しい石破さんの持論なのかもしれないが、ちょっと性急すぎる気がする。
アジア版NATOの提唱だ。

石破さんの理屈は、アジア地域においても日米という二国間の安全保障だけでなく、それを極東アジアの集団安全保障体制へと格上げしたいという純粋な考え方なのだろうと思う。
しかし、アジアは複雑で欧州のように訳には行きにくい。

おそらく、米軍は「アジア版NATO」を受け入れることはない。
ちょっとアタマの体操をしてみたい。

第一にNATOの基礎知識だが、設立当初は12か国の北大西洋条約機構だったが、今や32か国の加盟、兵力は331万人、各国の防衛費はGDP2%、その合計は1兆ドル(140兆円)を超える。
仮想敵国は旧ソ連、現在ではロシアや親ロシア国だろう。

第二に日米韓の軍事同盟を基礎に仮想敵国は中国・北朝鮮・ロシアになるだろうが、集団安保による中国包囲網の形成だとしたら、まともに中国を刺激してしまう。
日中経済関係は一段と厳しくなる。

第三に南シナ海で領土問題を持つフィリピンやベトナムが参加するのだろうが、これらの国に集団安保体制が要求するレベルの国防支出ができないだろう。
欧州には経済力のある国が多いがアジアではそうはいかない。
日本だってGDP600兆円、2%で12兆円も出せない。

第四に集団安全保障体制になればフィリピンや韓国などの加盟国が中国に攻撃されたら、日本自衛隊がすぐに参戦しなければならない。
第三国が攻撃されて日本が直接参戦するには憲法改正が必要条件だろう。

第五に圧倒的に軍事力の大きい米軍の負担が大きくなる。
日米同盟では日本側の費用拠出が大幅に増やして維持できるが、アジア版NATOでは米軍の軍備や兵力負担が突出して大きくなるだろう。
おそらく、米国は容認しない。

石破さんの「アジア版NATO」「日米地位協定改定」提唱は、米国には内角高めの危険球に見える。
「夫婦別姓」にしても「金融所得課税」にしても「アジア版NATO」にしても「日米地位協定改定」にしても理想論として理解できるが、現実的な道筋を作らないと実現できない。
これが石破政権の弱みとなり、虎の尾を踏むことになるかもしれない。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村 

日経平均が乱高下する理由(2)シカゴの取引が影響

CME日経平均先物ポジション
CME日経先物投機202410















日経平均の乱高下の理由が探っている。
NY市場が落ち着き、VIX指数が20%以下で落ち着いてきている反面、日経VIが20%以上の高止まりを続けている。
日経平均の乱高下は、米国時間で先物が大きく動き、翌日の東京時間で現物が大きく追随するという形で生じている。
評論家が石破氏が手のひらを返すように公約を変えることが株価の変動性を高めたと言うのが、乱高下はNY時間の先物から来ている、全く違うのが分かる。

上のグラフはシカゴで取引される日経平均先物のポジション動向だ。
買い建て枚数から売り建て枚数を差し引いたネットポジションだが、この9月には1万8000枚から7205枚へと急減した。

これだけシカゴの先物価格の動きが拡大し、翌日の東京市場に大きな影響をするようになったにもかかわらず、シカゴ日経平均の建玉はむしろ減少している。
先物取引は相対で行われる場合も多く、市場の建玉がすべての需給を表すわけではない。
それにしても熱量が少ない先物市場で、むしろ価格の変動が高まっている。
これをどう考えたらいいのだろうか?

ハッキリ言って「謎」だ。
シカゴの先物がなぜこんなに大きく動くようになったのか?
気になるのは、NY時間のドル円の変動とCME日経平均先物の高い連動性だ。

感覚的で恐縮だが、ドル円が1円円高に動くと日経先物が500円下がる、逆にドル円が1円円安に動くと日経先物が500円上がる、といった強い相関を感じる。
海外のトレーダーがそれだけドル円の動きに注目しているのだろう。

昨日のNYでは雇用統計で24.5万人という強い数字が出て、ドル円は146円台から148円台に円安に動いた、すると、日経先物は1000円高となった。
為替に対する強い感応度が続いている。

次回は為替市場を考えてみたい。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村  

日経平均が乱高下する理由(1)毎日1000円の上下変動

日経VI(ボラティリティ・インデックス)とVIX指数
日経VIとVIX202410















最近の日経平均はかつてないほど乱高下が続いている。
総裁選で高市氏の優位を伝わると2日間で2000円上昇、その後決選投票で石破氏が勝つと1900円の急落、その後も1000円近い乱高下が続いている。

誰もこの値動きの激しさを正確に解説していない。
ある評論家は石破氏が利上げに積極的だから暴落したとか、別の評論家がイランがレバノンを攻撃したから暴落したとか、なんとも無責任な解説ばかりしている。
日本の評論家は「ウソばっかり!!」と怒る気持ちも分かるが、冷静にデータで分析してみたい。

まずは、ボラティリティだ。

日経平均の超荒い値動きで、日経VIが高止まりしている。
9月以降の1カ月強で日経VIは20%以上の高水準を続けている。
NY市場のボラティリティインデックスのVIX指数が20%以下で低下しているのと対照的だ。

NYダウの値動きが毎日100ドル以下なのに対して、日経平均は700~1000円の値幅。
これを考えれば、日経平均のボラティリティが高いことは直感的に理解できる。
でも、なぜ、日経平均のボラティリティが高いのか?


恐怖指数と呼ばれるボラティリティは投資家の不安心理を示している。
NY市場ではFRBの利下げが始まり、ソフトランディング期待が膨らんでいる。
当ブログでも「ソフトランディングの意味」を様々な視点から検討してきたが、ソフトランディングを一言で言えば「株式・長期債・円ドル市場の安定性」だ。
そんな期待通り、NY市場では株式のボラティリティが低下し、長期債も為替も安定してきている。

通常、東京市場はNY市場のミラー相場=鏡の映った相場と言われてきたが、どうも違ってきている。
落ち着いた値動きのNY市場に対して、東京市場の荒っぽい値動きが目立っているからだ。

ドル建て日経平均と円建日経平均で確認してみよう。

ドル建て日経202410















円建て日経平均は7月に過去最大の下落幅を記録し、現在でも最高値を抜けていない。
しかし、NYダウが史上最高値を更新するとともに、ドル建て日経平均も新高値圏に入ってきている。
円建て日経平均よりもNYダウに近い動きをしている。
これは東京市場がNY市場のミラー相場という基本にそった動きだ。

というわけで、このドル建て日経平均と円建日経平均の値動きの違いが、最近の日経平均の荒っぽい動きにつながっていると考えている。
ドル建て日経平均はNY市場の動き、特にNYダウの動きに連動する。
一方、円建て日経平均は、ドル建て日経平均の動きに為替をかけたものだ。
円建て日経平均の高いボラティリティは、為替市場のボラティリティの影響を大きく受けていると考えてもいいだろう。

株価は夜、NY時間帯で作られている。
次回はシカゴの日経平均先物を考えてみたい。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村 

マイナカードに保険証や運転免許を入れる??

マイナカード








12月には保険証の更新がなくなり、保険証をマイナカードに記憶させるという予定だが・・・
さらに来年3月から運転免許証もマイナカードに記憶させ一体化を進めるという。

何をバカな!!!

半年前、サイフをなくした時、一番苦労したのが「マイナカードの再発行」だった。
クレジットカードや銀行カードは、インタネットバンキングで紛失カードの使用停止と新カードの再発行が簡単にできた。
1週間程度で新しいクレジットカードと銀行カードが送られてきた、その意味で全く問題なし。

ちなみに健康保険証も役所の出張所で簡単に手続きでき、その場で新しい保険証を受け取れる。

しかし、マイナカードは区役所まで行って再発行手続きをして、さらに1カ月ほどかかって再発行カードを受け取りに区役所まで行かなければならなかった。
紛失すれば、このメンドくさい手続きを繰り返さなければならない。

それ以後、マイナカードはサイフに入れていない。
持ち歩いていると、万が一の紛失時にメンドくさいことになるからだ。

でも、健康保険証は何かの時に必要なので常時サイフに入れている。
もし健康保険証をマイナカードに入れたら、マイナカードを持ち歩かなければならなくなる。
サイフをなくしたときの経験から、サイフには必要なカードしか入れない。
できればマイナカードは持ち歩きたくない。

さらに来年、運転免許証をマイナカードに入れたらどうなるか?
運転免許の更新時に手数料がちょっと減るらしい。
でもその反面、マイナカードを紛失すれば、健康保険証も運転免許証も紛失してしまうことになる。
その場合の手続きが一段とメンド臭くなる。

さらにマイナカードは有効期限5年なので、5年毎にカードの更新手続きをしなければならない。
運転免許証も5年更新、それぞれの更新時期が違うので5年に二回更新手続きをしなければならない。
紛失時の手続きにメンド臭さ、更新時のメンド臭さ・・・勘弁してほしい・・・



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村  続きを読む

石破氏、虎の尾を踏む?(1)ガバナビリティ

F57B97EE-6CD1-40D0-8EA3-2D0946CFB09D

















ガバナビリティという言葉は日本人が勘違いしやすいかもしれない。
ガバーン=統治、アビリティ=能力の合成した言葉だと考えると、「統治能力」と支配者側の能力だと受け取ってしまうからだ。

でも、この言葉は英米人から見たガバナビリティだ。
植民地を統治する時「ここの人々はガバナビリティがある」と言えば、英米人にとって統治しやすい「非統治能力」を意味する。
この意味では「日本人はとてもガバナビリティがあった」のだろう。

戦争中は「鬼畜米英」と言っていた日本人が、戦後、手のひらを返すように「アメリカ様」になった。
GHQの日本統治政策を受け入れ、「戦争放棄」を謳った憲法を押し付けられても受け入れた。
日本全国に米軍基地が作られ、航空統制も受け入れた。
米軍が活動しやすい日米地位協定も日本は受け入れた。
沖縄は一時占領され、返還されてからも基地の島となってしまった。

誰も文句を言わない、極めてガバナビリティが高い国民だといえる。

しかし、バブル期に半導体やハイテク技術で世界を席捲した時、「NOと言える日本」を提唱した石原慎太郎氏が初めて米国に異を唱えた。
その後起こった事は、日米半導体摩擦、プラザ合意と超円高、米国の対日政策の大変化だった。
日本はバブルが崩壊し失われた20年を過ごし、日本の政治家は「日米が基軸」「基地負担も増額」と米国の言いなりになった。

おそらく首相候補も米国に伺いを立てて決めていたと思われる。
この間、すべての首相は就任するとすぐさま米国を訪問し、大統領と握手をし忠誠を誓った。

今回の総裁選には米国は口を出せなかったかもしれない。
候補には茂木氏、林氏、高市氏などの米国経験者が多くいたので、NOを口にする石原氏のような人物は出てこないと思ったのかもしれない。

しかしながら、石破氏が当選した。

そして「日米地位協定の見直し」「アジア版NATOの創設」と米国に対してはっきりとした意思表示をした。
石破氏は「虎の尾を踏んだ」のかもしれない、「NOと言える日本」の石原氏以来・・・

10月末の総選挙で石破自民党が大勝したら、日本国民の意思として「日米関係の見直し」が進められることになる。
それは米国の意に反するだろう。

米国にとって「日本はガバナビリティが高い国民」で米国の意思にピッタリと寄ってくる。
そこが変わるとしたら、何が起るのか?

日本の弱点を米国は理解している。
円高を引き起こし、株価指数をドンドン空売りすれば日本は簡単につぶれる。
ドル円を100円/ドルに下落させ、日経平均を2万円に下落させれば簡単につぶれる国だ。

石破政権がどうするか、見ていきたい。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村 
最新コメント
読者登録
LINE読者登録QRコード
楽天市場
プロフィール

kabusanjin

株式需給の達人(おもしろ相場格言)
「酒田五法」などの相場テクニックに直結する相場格言をより多く取り上げました。 当ブログでも使った「最後の抱き線は心中もの」、「遊びの放れは大相場」、「放れて十字は捨て子線」など、実戦で使える格言を多く解説しています。 ケイ線に興味のある方、テクニカル分析に興味のある方、是非一読をお勧めします。
株式需給の達人(バリュエーション)
PERやPBRなどバリュエーションを理解し割安/割高の実践的判断の基に理論的な株式投資を解説します。 割安とは将来のリータンを示すのか、単に成長性がないというだけなのか、事例をもとに解説します。 株式投資の基礎として大切なもので、是非一読をおすすめします。
カテゴリー
RSS
  • ライブドアブログ