
証券セールス(以下、S): 深センの日本人学校に通う児童が殺された。中国政府は個別事件として日本人への「怨恨」を否定してる。でも、わずか10歳の子供を襲うなんて、しかも母親の目の前で、ありえない。
ファンドマネージャー(以下、F): 全く卑怯な奴だ、子供を狙うなんて。中国社会は病んでいる。物事を冷静な洞察力をもって考えることができないのかもしれない。
S: 超厳しい大学入試、それを通過して大学を卒業してもまともな仕事がない。若年失業率が18%とまさに就職氷河期だ。でもだからと言って不満を何か別物に八つ当たりしていいわけはない。
F: 中国経済は不動産バブル崩壊、14億人の急速な高齢化、若年の失業率、海外からの投資引き上げ・・・やっと習近平が本気になったとして株式市場では上昇期待が生じているが・・・
S: 兵庫県知事もヤバい奴だな。部下を二人も死に追いやって平然としている。普通の会社ならコンプライアンスの大問題になり経営者はクビだ。でも不信任を可決されても平然とテレビに出て、自己実績をアピールしている。パワハラは実績があれば許されるという問題じゃない。 兵庫県民が出直り選挙でどう判断するか?
F: 投資家目線では「公務員失格」発言などパワハラは、職務実績に関係なく一発で「知事失格」だ!! 県庁でなく普通の会社だったら、機関投資家がこの会社の株を即売却し株価が暴落する。コンプライアンスはパフォーマンスよりも重視されるからね。
S: それはそうと今年も残すところ3か月。米国株の年初来パフォーマンスを見ていると面白い。
インデックスではNASDAQが+21%、S&P500が+20%だが、NYダウは+11%と半導体やIT関連が急騰したNASDAQが優位な相場だった。
F: 個別銘柄ではNVDAの∔141%を筆頭にARM∔105%、META+65%、AVGO+59%と半導体IT銘柄が暴騰したが、意外な急騰銘柄もあった。GE+87%、IBM+36%などの歴史のある米国らしい米国株だ。
S: 半導体株やGAFAMなどのITサービス株ばかり注目されていたので、ちょっとした盲点だったかもしれない。
F: GEはエジソンから130年の歴史があり、ウェルチ氏が会長だった頃はエクセレントカンパニーの筆頭だった。でもコングロマリットは2010年以降苦境に陥り、そこで大胆な事業再構築を実行。電気、金融、ヘルスケア、エネルギーと次々と事業を売却したり分社化した。現在はエアロスペースの会社になった。
S: まあIBMも似たような構造改革をしてきた。システム構築、クラウドビジネスなどにリソースを集中させ復活を遂げた。
F: 日本でいえば、大胆な事業再編をした日立、NEC、富士通、富士フイルム、キャノンといったところだろうね。でも、投資の視点として重要なのは、歴史が古く企業の寿命を越えてしまった会社、あるいはコングロマリット化し収益性が落ちてしまった会社、こうした会社でも事業再編を大胆に行うことで復活できるということ。
S: 「オワコン」を言われた会社、そこに投資チャンスがあるってことかな。
F: 一旦景気後退し業績が悪化すると、こうした「オワコン」会社が必死に事業再構築を実行するので、その中から次の投資対象が出てくる。
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