
共和党の大統領候補がトランプ氏に決まり、多くの投資家が「もしトラ」のリスクに身構えている。
前回大統領であった時期は2016年から2020年だが、当時の世界の主役は、中国の習近平、ロシアのプーチン、そして米国のトランプだった。
この3人の異常な権力指向に世界は振り回されたのは記憶に新しい。
プーチンはクリミア併合後、北方領土問題で安倍氏を振り回し、習近平は民主主義香港を国家主義に変えて自分のモノにし、新疆ウィグルを弾圧し中国化した。
トランプはメキシコ国境に壁を築き移民排斥を実行し、北朝鮮の金正恩に近づきあわや関係正常化かと言う状況まで行った。
その後もこの3人はパワーアップしている。
プーチンはウクライナに侵攻し大量殺人を実行しているし、習近平は香港だけでなく台湾と南シナ海に狙いを定め、国家主義の拡大を目指している。
トランプの同盟国イスラエルのネタニエフはガサ地区に地上侵攻し、これまた大量殺人を行っている。
このパワーアップした世界の悪役たちに加え、米国にはほぼ同類のトランプが大統領選に再登場してくるとしたら・・・。
トランプ発言を振り返ってみる。
台湾を守らない・・・習近平の顔を立てて台湾問題には不介入。
ウクライナ支援もしない・・・ウクライナ支援をやめるか縮小、プーチンは歓迎する
NATO財政支援を縮小・・・NATO加盟国の負担金大幅な増額を求める。
イスラエル支援・・・大量殺人者として国際的に非難されているネタニエフを支援する。
米国内の移民を排斥する・・・移民政策を一段と厳しくする。
地球温暖化もウソ・・・CO2の削減、環境問題、EV化を否定する。
日米安保への日本貢献を増やせ・・・軍事協力はカネ次第だ。
トランプは自分と同レベルの強権的リーダーしか認めていない。
ロシアのプーチン、中国の習近平、北朝鮮の金正恩、イスラエルのネタニエフ・・・その他、トルコのエルドアン、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン・・・
残念ながら政治リーダーシップの弱い、日本の岸田、ドイツのシュルツ、EUのフォンデライエン・・・は相手にしないかもしれない。
世界はどう変化していくのだろう?
経済的には大きな影響は考えづらい。
米国の企業やリーダーたちはトランプの暴挙に十分な耐性ができているので、景気が急速に悪くなるとか、株価が大暴落するとかは考えにくい。
でも世界の地政学は一段と怪しくなる。
強権的リーダーたちは突出した政治パワーだけに対立・衝突する可能性も十分にある。
また逆に部分的に連携したり、ブラフをお互いにカマシ合い、国際政治が彼らの動きで不安定化していくようなイメージを持っている。
不確実な状況を自ら作り出していく、その中で自分に有利な状況を作り出そうとするだろう。
少なくとも、安定した将来は見込めない。
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