株山人の投資徒然草

大手運用会社をリタイアし、八ヶ岳に住む株山人の日記

大手運用会社をリタイアし、八ヶ岳に住む株山人の日記

株を職業にして38年、株式投資の楽しさを個人投資家に伝えたい。
Kindle版の「株式需給の達人(おもしろ相場格言編)」を出版しました。
既刊の「株式需給の達人(実践的バリュエーション編)」「チャートの達人」「個人投資家の最強運用」「株式需給の達人(基礎編)」「株式需給の達人(投資家編)」とともに一読をおすすめします。

2023年05月

変わらないのがいいモノ、変わった方がいいモノ(2)

B5413BF3-63AD-4D44-AE73-D2F0B24BF97A

















最初に思うのは「人間は必ず変わる」ということ。
人間は一人では生きられない。
子供には子供の人間関係があり、学生には学生の人間関係がある。
人間の成長過程でいろんな人に出会い、いろんな人から影響を受け、そして成長していく。
人間の成長は過去を切り捨てて成長することにあるのかもしれない。

それでも、たとえ過ぎ去った過去にしても、会えば一瞬で昔に戻れると感じる友人も多くいる。
私にとってはそれが高校時代の友人たちだ。
卒業後,ある者はサラリーマンになり、ある者は弁護士や会計士になり、ある者は親の会社を継いだり、ある者は画家を目指したり、いろいろな道を歩んだ。
数十年たった今でも、会えば数十年前にタイムスリップできる。
彼らはトータルな人生の中で大切な人間関係だ。

一方、変わった方がいい人間関係も多かった。
「一期一会」とはよく言ったもので、その時点その時点での人間関係には「別離」がつきものだ。
会社の同期、先輩、後輩もその時は重要な人間関係と思えても、それぞれ「別離」がある。
「別離」があるからこそ、その時点での関係を大切にしたいと思える。
目標を共有し、一緒に力を合わせて進む、それが重要でその後の事は考えない。

一番変わらないのは家族の人間関係だ。
これだけはどんな境遇に変化しようとも一種の「運命共同体」みたいな関係だからだ。
なんか最近の家族関係は複雑になってきている。

市川猿之助氏の一家心中は詳細が分からないが、「家族の形」を意識させる事件だった。
家族だけが理解できる一家心中をするほどの理由があったのだろうし、それが彼の「家族の形」だったのだろうと思う。

最近愛犬を失くしたばかりだが、その最期も「家族の形」を意識した。
犬は逃げて死に場所を探し、飼い主はその犬を探して山の中を彷徨う。
何が犬に起ころうが、その身体を探し出してちゃんと見送ってやりたい。
なんとか探し出して火葬し、埋葬する・・・それが「家族の形」だからだ。

それぞれの家族に「家族の形」があるのだろう。
運命共同体であるからこその形だ。
変わらないのか、変われないのかは分からないが、「家族の形」を持つ家族は変わらないのがいい。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村  

海外投資家から見た日本株(2)


0047C748-176D-4851-B57D-DE6420A20A61


























ちょっと分かりにくいので、データを確認してみたい。

年初来のミューチャルファンドとETFの資金フローを見ると・・・
US株式-580億ドル、ノンUS株式+520億ドル、債券+1370億ドル、MMF+7070億ドルとなっている。

年初来米国投資家は8兆円の米国株式ファンドを売り、7.1兆円の海外株式を買い、18.9兆円の債券を買い、97兆円をMMFに移した。

株式ポートフォリオでは米国株からノンUS株へ7~8兆円規模で資金を移動させた。
このノンUS株ウェートのうち半分は欧州株なので、欧州株を4兆円規模で買ったことになる。
この米国投資家の欧州株買いが独DAXや英FT100指数を持ち上げたというわけだ。

残り半分の4兆円をアジア株式に振り向けたのだろうが、アジア株式は上昇マチマチ。
台湾・加権+16.7%、韓国総合+14.4%、日本・TOPIX+13.7%の3か国は堅調。
ベトナム・ハノイ+5.8%、中国・上海総合+3.7%、インドSENSEX+2.0%は若干上昇。
香港ハンセン-5.2%、タイ-8.2%は下落。

おそらく米国投資家はノンUSへの資金配分で、台湾・韓国・日本を買い越していると想像される。
これは半導体やハイテク分野、あるいは米中対立の地政学、アジア圏での安全保障上の理由で、リスクの高い中国や中華圏を避け、日・韓・台の親米国を買い越したようにも見える。
地政学リスクが米国投資家の行動を決めている。

米国内では株式から債券やMMFに資金が配分されている一方、NYダウとNASDAQのパフォーマンスが大きく乖離している。
このあたりが考え方を複雑にしている。
さらに米国の利上げが一巡してくると、債券やMMFに移動した米国投資家の資金が米国株式、特に出遅れているNYダウに戻ってくるかもしれない。
その時はNASDAQよりもNYダウのような優良株が選好されるリターンリバーサルが起こるのだろう。

いずれにしても今年後半はいろいろなトレンド変化の可能性もありそうだ。
トレンドの変化に柔軟に対応すべき局面なのだろう。



  相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村  

金利上昇下のNASDAQ上昇、その意味は?

AB358B43-7CA0-42D2-9D11-4A1FC05DA3FF

















2022年はFRBの金融引き締めにより、NASDAQ銘柄の成長株は厳しい株価下落に見舞われた。
しかし今年に入ってFRBの引き締めが続きFF金利は5%台に上昇したにもかかわらず、NASDAQ銘柄は金利に負けずに急上昇している。
FRBの引き締め局面で・・・NASDAQ成長株は昨年は大幅な下落、今年は大幅な上昇と全く違う動きをしている。

将来の金利ピークアウトを見込んでいるとしたら10年債利回りが低下しているはずだが・・・逆に長期金利は上昇気味だ。
では業績急回復でNASDAQが上がっているかというと・・・EPS成長は昨年末から7%に過ぎない。
とても30%の株価上昇を正当化できるわけではない。

これをどう考えたらいいのだろうか?

以下の一覧表でNASDAQ100の指数とEPSとPER、さらに10年債利回りを半年ごとの変化率とともに比較してみたい。


Dec-21 Jun-22 Dec-22 May-23
NASDAQ100 16320 11503 10939 14298
 変化率 -29.5% -4.9% 30.7%
EPS 539.51 570.22 498.17 536.12
 変化率  5.7% -12.6% 7.6%
PER 30.25 21.23 21.96 26.64
 変化率 -29.8% 3.4% 21.3%
10年金利 1.63% 3.01% 3.87% 3.80%

バリュエーションを考える時、二つの点が重要だ。
一つは金利とPERの関係。
「益回り(PERの逆数)=EPS/時価総額」は、「金利=利子/元本」と同じ意味になる。
どちらも投資や出資に対するリターンで、金利が上がればPERは下がる(益回りが上がる)。

「金利が上昇するとPERを低下する」というのが第一の基本だ。
上の表でも21年末から22年6月にかけて、10年債利回りが1.63%から3.01%に上昇し、NASDAQ100のPERは30倍から21倍に低下した・・・基本通りの動きだった。

もう一つは成長性(EPSの増加率)とPERの関係。
EPSの成長(減速)期待が生じるとPERは上昇(下降)し株価は上昇(下落)する。
昨年6~12月の起こったのはこの「逆業績相場」で、EPSが-12.6%でNASDAQ株価が-4.9%下落した。
この間PERは横ばいだったが、先に業績悪化を織り込みPERが低下していた。

今年に入ってからのNASDAQの急上昇はどう考えたらいいのだろうか?
予想EPSの変化は∔7.6%だがPERが21倍から26倍に21%上昇し、それが株価上昇の原動力となった。
金利上昇下でPERは低下するのが基本で、今回のPER上昇は将来の収益期待によるものだ。
およそ20%以上のEPS成長を織り込んだ株価だといえる。
そして株価の織り込んだ成長期待が実現されるかどうかが次の大きなポイントになる。

今年に入ってから、チャットGPTなどAI技術の進歩への期待が急速に高まっていた。
これが半導体や製造装置・検査装置への需要増を期待する投資家が増やした。
つまりこのPERの上昇はAI関連への「理想買い」だといえる。
AI時代の半導体の雄と見られているエヌビディアはPER100倍以上に上昇したが、NASDAQのEPSを20%も押し上げる力があるのかは現時点では不透明な感じだ。
2021年末のPER30倍が「理想買いの限界値」となるかもしれない。



  相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村  

「デジタル社会にツイていけない、ガックシ」の巻(3)

IMG_0673

















個人的な話だが、パソコンのEメールをほとんど見なくなった。
なぜなら・・・スパムメールが大量に届き、見るのも嫌になったからだ。

思えば数か月前、自動車保険で利用していた「チューリッヒ保険」から個人情報が大量に流出したという報告があり、500円のQUOカードが送られてきた。
なんか嫌な予感があったが、やっぱり・・・以前からも多かったスパムメールが一段と大量に送られてくるようになってしまった。

トレンドマイクロのセキュリティソフトがインストールされているので、怪しげなメールは「SPAM」として注意してくれる。
でも100%確実ではないので、消去は自分でしなければならない。
というわけでメールソフトを開くと、通常300~400の新規メールが送られ、そのうち90%が
スパムメールだ。

いちいち消去するのが面倒になり、このアドレスはほとんど使わなくなってしまった。
メールアドレス自体を消去してしまいたい衝動にかられる。

デジタル社会は難しい。
こうして怪しげなメールや偽メールが増えてくるとEメールは使えなくなってしまう。
本来便利なコミュニケーションツールであったはずのEメールが鬱陶しいツールになってしまう。

パソコンのEメールをやめ、拒否ができるLINEが中心になっている。
LINEでは家族や特定の友人たちのクローズドなメールのやり取りが可能だからだ。
多くの人たちとつながるためのEメールやSNSなどはデジタル社会で使えないツールになり、特定の人たちとのやり取りをするLINEばかりになる。
デジタル化の進展でコミュニケーションが逆に限定されるという「デジタル社会の逆説」なのかもしれない。

こんな初歩的なスパムメール問題を解決できないことに我ながらガッカリしている。
明らかにデジタル社会に乗り遅れてしまった・・・ガックシ。


  相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村 

海外投資家から見た日本株(1)

ドル建て日経平均週足2023
ドル建て日経平均
週足チャート










海外投資家が株高の主役だ。
筆者は日経平均やMSCIジャパンのオプション取引が理由だと考えているが、オプションのガンマスクイーズが断続的に入った相場の典型例になったように思う。

米系や中東のSWFのベース通貨はドル、欧州年金などのベース通貨はユーロなので、日経平均とドル建て日経平均とユーロ建て日経平均を比べてみたい。
原数値である円をドルとユーロで計算し直すと同時に、分かりやすいように2021年末を100とした指数でそれぞれを表示した。


2021年12月 2022年6月 2022年12月 2023年5月
日経平均 28906 26393 26094 30682
  100.0 91.3 90.3 106.1
ドル建て 250.03 194.27 197.77 223.43
100.0 77.7 79.1 89.4
ユーロ建て 220.66 185.83 185.31 207.3
100.0 84.2 84.0 93.9
単位:ドル建て日経平均はドル、ユーロ建て日経平均はユーロ。

円建て日経平均は21年末の水準を6%上回ったが、ドルベースの投資家には21年末に対して10%マイナス、ユーロベースの投資家は6%のマイナスと冴えないパフォーマンスだった。
海外の長期投資家にとってはドルでもユーロでも投資損失のままだといえる。
長期投資では通常為替ヘッジは行わない、ヘッジコストが高く採算が合わないからだ。
それだけドルやユーロに対しての円安がパフォーマンス悪化要因になってしまう。

ここにきて債務上限問題から米債券のデフォルト懸念=債券安、その債券安に伴う長期金利の上昇が顕著になってきている。
この長期金利の上昇は将来の株式市場にとっては大きなマイナス要因だが、為替市場でも米長期金利上昇によって円相場が大きな下落になってきた。
債務上限問題にメドが付けば長期金利の上昇が一巡する、当然為替は円安修正の場面に入ってくる。
さらに6月のFOMCで金利上昇にキャップを付ける方向になれば、円安修正は本格化する。
6月初~中旬には為替反転のタイミングに入るかもしれない。

年初来の株価パフォーマンスを見ると・・・

NASDAQ+19.2%、日経平均+17.9%、独DAX+12.3%SP500+7.1%、NYダウ-1.0%、香港ハンセン-5.8%・・・
ドル建て日経平均+13.0%でSP500を上回り、ユーロ建て日経平均+11.7%で独DAXを若干下回る程度だ。

各通貨ベースで見れば、ドル建て日経平均とSP500、ユーロ建て日経平均と独DAXはほぼ整合的な動きを続けている。
日本人は「海外で日本が見直されている」と考えたいのだと思うが、海外投資家はグローバル投資の中で論理的に整合的に動いているといえる。
特に日本だけに強気で動いている感じはない。

最近の長期金利上昇に対して、NASDAQが異様に強い。
昨年の金利上昇ではバリュエーションの高い成長株は売られる傾向が強かったが、今年は逆に金利上昇でもNASDAQを中心とした成長株が圧倒的なパフォーマンスを出している。
これはどうしたもんか?

次は米国投資家の資金フローでグローバル投資の動き方を見てみたい。




格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村  

愛犬の大往生(2)

2AE49A3D-2CD8-4675-8ABE-0F82E91376D7


















犬の散歩を毎日2回、一回一時間程度をかけて歩いていた。
老犬になり歩くのが遅く、ヨロヨロと犬の歩きに合わせてのスローな散歩だった。
愛犬が亡くなり散歩を続けるかどうか考えたが、やっぱり続けることにした。

散歩コースは決まっていて、東京に2ルート、清里で2ルートある。
そのコースを今度は一人で歩くのだが、東京の2ルートは一人で歩いても何のストレスも感じない。
マンションの管理人おばさんがヨロヨロ歩く犬を見て「ガンバってね」と声をかける程度だからだ。

でも清里はちょっと違う。
そのうち一つのルートはストレスを感じてしまい、とても、そのルートでを散歩する勇気がない。
まず、急坂を登ると「好戦的な2匹」の犬がものすごい声で吠え立てる。
以前放し飼いされていた時、ウチの犬の尻を嚙みついたぐらい、「好戦的な2匹」の犬だった。
まず、この2匹がどういう反応になるのか、おそらく無視されるだけだろうけど・・・それはそれでなんか寂しい。

さらに登っていくと介護施設があり、そこのお婆ちゃんたちが犬を可愛がってくれた。
その上には親から別荘を引き継いだという、元自衛隊のオジサンがいる。
このオジサンが大の犬好きで、頭をなでたりオヤツをくれたりといろいろ面倒を見てくれた。
さらに上ると最近別荘を中古で購入した老夫婦がいて2匹の小型犬を飼っている。
この夫婦も犬好きだ。

というわけでこのルートを一人で散歩すると、ワンワン吠え立てる声もなく、「犬は?どうしたの?」とか質問される、それらがなんとなく重苦しい感じがした。
放っておいてくれ!と言いたくなってしまう。
そんな時、隣にいる犬の歩きに合わせてスピードを遅くし、フンを片付けたり、オシッコの処理をしたり、そんな散歩の一つ一つを思い出してしまう。

そのへんがなんとなく嫌だなと怖気づいている自分がいる。
「ペットロスなんて全くない」と自分では思っていたが、一人散歩しながらそうではなかったと改めて思う。




   相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村 

変わらないのがいいモノ、変わった方がいいモノ(1)

image


















上の写真はお茶漬けのオマケで付いてくる「東海道五十三次」の一枚だ。
むかしむかし子供の頃、この「東海道五十三次」のカードを集めようとしたことがあった。
結局、30枚程度を集めたところでギブアップ、同じカードばかりしか出てこなかったためだ。
これで家族や友だちからは「有言不実行の奴」と見られ、バカにされた経験があった。

その「東海道五十三次」のオマケが今だにあるというのが信じされなかった。
でもこの現代にお茶漬けのオマケを必死に集めている奴がいるとは想像さえできない。
ポケモンカードや遊戯王カードなどは収集家がいて、大人になっても集めている人もいる。
でも「東海道五十三次」カードを集めている人は聞いたことがない。

問題は永谷園の経営者が「凝り固まった頭脳」で経営しているリスクだ。
簡単に市場調査をすれば分かることで、必要がなければ別のオマケにするか、オマケ自体をやめればいいだけだ。
これができない経営者って何だろう。

お茶漬けには固定したファンがいる。
あの「電話が鳴り響く中、ただいまお茶漬け中」というテレビCMは大昔の一時期人気だったが、最近再び復活している。
もう黒電話なんて見たこともない人が増えている現代で、この黒電話CMって何だろう?
昔懐かしさは感じるが、今の若者には「???」でしかない。
固定ファンがいてそれなりに売上げがある長寿商品、それを継続するためのマーケティング戦略を一から考え直した方がいいと思う。

というわけでは世の中には「変わらない方がいいモノ、変わった方がいいモノ」がありそうだ。
それを考え直してみたい。





相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村  

証券セールスとファンドマネージャーの会話(8)緊急会議

JPX











証券セールス(以下S): 日経3万円を軽々と突破した。強烈なガンマスクイーズだったな。
ファンドマネージャー(以下F):まだ6月SQまで時間があるので、しばらく激しい相場が展開されるだろ。

S: それにしてもこれだけ連続したスクイーズが起きるのは珍しいな。それだけコール売りのポジションが溜まっていたということだろうけど・・・

F: 日経29500円行使価格のオプション売りが、まずスクイーズされた。先物でのデルタ調整では間に合わず、オプションの直接買戻しが起こった。そのためにオプション買いでインプライド・ボラが上昇し日経VIが20を越えた。
S: この日経VIの急上昇に慌てたオプション業者が他の行使価格のコールを買い戻した・・・というわけだな。

F: そう、行使価格29500円のコールが踏み上げられ、30000円コール、30500円コール、31000円コールと次々とスクイーズされた。これが日経平均の急上昇の背景だったと思う。
S: こうした連続的なスクイーズはあまり見たことがない。それだけ弱気ポジションが巨大化していたということだろ。今後をどう見る?

F: おそらくコール売りによるプレミアム戦略の行使価格は29500円~31000円の間だったと思う。という意味では日経平均が31000円に乗せ、踏み上げで32000円程度まで上がればこのスクイーズは終わる。

S: MSCIジャパンを使ったオプション戦略でも62ドル程度の行使価格のコール売りが多いと言われている。日経平均に直せば31000~32000円という水準だろう。
F: なるほどすべて合わせて考えると、この相場の限界点は、①日経VI20~25%程度、②日経平均の水準32000円程度、③期間は6月初旬からSQ前ぐらい・・・踏み上げが中心なので日経平均が上がると買いが入り、日経平均が下がると様子見になるだろう。

S: でも重要なのはその後だ。どう見る?
F: 次の調整がどのレベルで起こるかがカギを握る。もし次の押し目が3万円±500円で終われば、日本株は一段とレベルアップ=水準訂正する。
S: でも2万9000円を割れていくようならば、レベルアップに失敗した「元の木阿弥」。次の調整の深さが重要だ。

F: 多くの評論家は今回の上昇を①日本経済の底堅さ、②東証の改革、③バフェット氏の買いと理由を上げている。いずれも全然ピンと来ない。
S: 確かにインバウンドの急増で消費が強いものの輸出は停滞、全般的な日本経済は横ばい∔αといったところ。東証改革が要因ならば低PBR株が主役になるはずだが、実際はファストリや東京エレクなどの値嵩株が主役だった。バフェット氏がその後買っているかどうかは分からないけど。

F: ただし、今回の上昇で日銀はETFで大儲け、GPIFも日本株で大儲けだ。これらのプラスが日本には大きなメリットになる。株価が上がることで日本経済を刺激する可能性だ。



   相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村 

「デジタル社会にツイていけない、ガックシ」の巻(2)

IMG_0674

















最近、デジタルにツイていけないと感じている事は・・・スマホが難しいと感じてしまうこと。
パソコン(PC)は昔から使っているし、エクセルやワード、パワーポイントなども使える。
これらはサラリーマンの必須事項で、表計算、各種レポート、プレゼン資料を作成するのに欠かせない知識だったからだ。
でもスマホはホントに難しい。

第一にPCのキーボードは優しいが、スマホのキーボードが難しいこと。
ひらがなを打つぐらいは問題ないが、ハイフン、ダッシュなどの記号が多く複雑で思うようにうまく打てない。

ネット上の様々なサイトでログインIDやパスワードを要求される。
またアドレスやら個別のログインIDを使ったり、パスワードも数字4桁の古いものだけではなく、10ケタの英数、さらに英数だけではなく記号を入れろなどと複雑化してしまった。
こうなると、覚えていられない。
さらにアドレスを打つ時の小文字/大文字、記号の違いなどで訳分からなくなってしまう。

スマホでもコピー&ペーストができるっていうのはごく最近知ったばかりだ。
これでログイン時のストレスがだいぶ減ったが、それでもストレスが大きい。
アドレスブックで、ログインIDやらパスワードやらを管理しているが、これが100以上になってしまった。

マイナンバーカードは5年経過すると更新が必要になるが、その時のパスワードを忘れて再発行になり小一時間を無駄にしてしまったり・・・多くの失敗があった。
さらに・・・65歳になるとJRの「大人の休日倶楽部」に入れるが、その入会時の会員番号やパスワード、さらに切符を予約するサイトである「えきねっと」にも違ったログインとパスワードが必要になる。
・・・もう勘弁してほしいと思うぐらい多数のサイトとパスワードに囲まれてしまった。

これがスマホを難しくしてしまった。
訳わからなくなると、娘に頼んで解決してももらう。
これが自分でも情けない。
・・・ガックシ。



  相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村 

「パワハラ」「セクハラ」はあたりまえ・・では済まない

10B37AF5-82D7-46B6-B1B3-66770B438D3F

















ジャニーズの創業者ジャニー喜多川の「少年への犯罪といえるセクハラ」、市川猿之助の「弟子へのパワハラ」と「一家心中」、よくまあ、この手のニュースが次々と出てくるものだ。
ちょっと時間を遡ると香川照之の「女性のブラの中に手を入れたセクハラ」、大相撲モンゴル力士の「宴会のビール瓶で殴るパワハラ」、お笑い・渡部健の「多目的トイレ・セクハラ」・・・どれだけ続くのか?

古い日本社会ではもともと「パワハラ」「セクハラ」は普通のこと、ずっとあたりまえだった。
歴史小説でも太平洋戦争の記録という過去の史実でも、昔の一般学校でも、普通の会社でも、あらゆる場面・場所で悲惨な「パワハラ」「セクハラ」が起こっていた。
その後もたけしの暴力事件、お笑い山本による少女への性暴力事件、一般会社内でも暴力・パワハラ・セクハラ事件は頻発している。
でもほとんどは一時的な謝罪だけで許されてきた。

「セクハラ」香川照之は日本の最高芸術である歌舞伎に再び出演し、「セクハラお笑い」渡部健も芸能活動を再開している。
ほんの一時期謹慎しただけで「禊が済んだ」とばかりで、本人は事件の社会的異常性を何も意識していない。
本人たちは謹慎しただけで復帰のタイミングばかりを考えている。
でも、これってありえない!

もともと「パワハラ」「セクハラ」体質が残る日本社会だけに、現代日本人が強く厳しく対応できないと、この問題の根本的な解決はできない。
世間は厳しい姿勢で「セクハラ」「パワハラ」は「一発退場」とすべきだと思う。

特に男色家ジャニー喜多川は少年に対する「セクハラ」「パワハラ」であり、他の「セクハラ」に比べ段違いに悪質な事件だ。
ジャニーズのような芸能事務所は未成年の子供たちを守るべき立場にあるはずなのに、責任のあるはずの、その事務所トップが子供に性暴力ってこれ以上ないぐらい悪質といえる。
そのような視点でジャニー事件(青少年へ犯罪なのは明らか)を見ていると、どこまで芸能界やテレビ業界が踏み込んだ対応ができるのか、今後の日本社会を決定付ける可能性がある。

①すべてのタレント(過去を含めて)に徹底調査を行ってすべての事実と悪質性を確定する
②ジャニーズ事務所は芸能活動を禁止(特に番組スポンサーはESG観点からもジャニーズを排除すべき)、所属タレントは事務所を移動して活動再開すべきだろう
③ジャニーズ事務所が事件に関係した被害者タレントに最大の損害賠償をする
④ジャニーズ事務所を破産させ閉鎖する

どこまで行けるか・・・日本社会の自浄能力をジッと見たい。




   相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村 

コアCPIの高止まり、FRBは利下げできるか?

ビッグマック指数2109









4月のCPIが発表され、市場は予想より落ち着いているとして好感した。
債券市場を中心として「利上げの終了どころか利下げ」を織り込む動きが顕著になっている。
でもコアCPIを見るかぎり、逆にインフレが高止まりする可能性を感じてしまう。

半年ほど前「インフレがピークアウトする」と考えた根拠は、CPIとコアCPIの差が急拡大し、原油先物など商品価格の下落を考えたら、CPIがピークアウトしコアCPIの水準に低下すると思ったことだ。
その後、原油先物は順調に下落し、CPIは着実に低下し4%台になった。

しかしその一方、コアCPIはここ5か月間5%台半ばで推移し、横ばい状態で全く低下していない。
しかもヘッドラインCPIがすでにコアCPIを下回る状況では、エネルギー価格の低下がこれ以上コアCPIに影響しない。
以下の表で確認できる。

消費者物価指数 平均時給 原油価格
CPI コアCPI CPI-コア 前年比 前年比
2023年4月 4.90 5.50 -0.60 4.40 -21.95 79.44
2023年3月 5.00 5.60 -0.60 4.20 -32.36 73.37
2023年2月 6.00 5.50 0.50 4.60 -16.24 76.84
2023年1月 6.40 5.60 0.80 4.40 -6.03 78.11
2022年12月 6.50 5.70 0.80 4.60 6.98 76.52
2022年11月 7.10 6.00 1.10 5.10 7.1% 84.78
2022年10月 7.70 6.30 1.40 4.70 7.3% 87.26
2022年9月 8.20 6.60 1.60 5.00 17.2% 83.87
2202年8月 8.30 6.30 2.00 5.20 35.2% 91.57
2022年7月 8.50 5.90 2.60 5.20 37.8% 99.85
2022年6月 9.10 5.90 3.20 5.10 60.5% 114.59
2022年5月 8.60 6.00 2.60 5.20 68.1% 109.6
CPI、コアCPI、平均時給、原油価格ともに前年比%

その要因は①エネルギー価格下落の影響が弱まったこと、②家賃などの粘着性のある価格が下がらないこと、③労働需給がタイトで平均時給が低下しないこと、などが挙げられる。
このままコアCPIが5%程度の上昇を続けるかぎり、5%台まで引き上げられたFRBの引き締めは正当化される。
米国は「5%の給料増加、5%のインフレ、5%の短期金利」という新しい標準の世界に入っているかもしれないからだ。

とすれば批判されることを嫌うパウエル氏は簡単には利下げをできない。
あと1回の利上げと量的引き締めの継続・・・引き締め過ぎに注意が必要だ。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村  

愛犬の大往生

IMG_0256 (1)

















生き物が命を失う時は、人間であれ、動物であれ、犬であれ最後は悲惨なものだ。
15年飼った愛犬が命を失った時はある意味凄まじかった。
黒ラブのような大きな犬はあまり長く生きられないのが普通だが、我が家の黒ラブは15年も生きた。

3~4キロぐらいの散歩を毎日2回、大型犬なのでそのぐらいしないと運動不足になる。
毎日の散歩だだけで私の歩数も平均9000歩から1万1000歩になった。
愛犬の散歩だけで、こちらの健康も維持できたのかもしれない。

10歳を過ぎた頃から身体のいろいろな部分にコブができ、それでも元気に走り回っていた。
その後、13歳の頃から腫瘍のようなオデキのような塊りが大きくなり痛々しい姿になっていった。
さらにここ1~2年は徐々に足腰が弱り、ヨロヨロとしか歩けなくなった。
その後、階段の上り下りが不自由になり、階段の途中でお漏らしをするようになってしまった。

15歳に近づいた頃、いよいよ限界が近いと思わせる事が多くなった。
そして突然、黒ラブがいなくなった。
たいして歩けもしないのに姿を消した。
動物は死期が近づくと姿を消し、人知れず死んでいくと言われるが、それかなと思った。
深夜になりワンワンと唸る声が聞こえた、どうやら自宅の東側の川に下る急斜面の方からだった。
真っ暗でとても下りられる場所ではなく、朝を待った。

死に場所探しだったのかどうかはよく分からない。
急な斜面で動けなくなり吠えていた、その吠え声をたどって急な斜面を降りていくと、黒ラブがうずくまっていた。
もう全く歩けない犬を掴んで上に上がろうとするが、重いし斜面も急で上がれない。

登山用のストックを取りに一旦自宅に戻った。
ストックがあれば犬を運べると思ったが、戻ってみると姿が見えなかった。
死に場所を見つけ移動したのかと思った。
しばらく捜索したが、見つけられずにあきらめた。

愛犬の大往生だった。

注)最後に探し出し、火葬し埋葬しました。



   相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村 

「日銀トレード」のアンワインド祭り(3)

Jリート235











完全に読み間違ってしまった。
5/1に「日銀トレードのアンワインド祭り」を書いた。
決定会合での「植田総裁のゼロ回答」によって、12月の黒田YCC拡大で強烈に作った海外投資家の「日銀トレード」=債券売り、株先物売り、リート売り、銀行株買いのポジションの巻き戻し(アンワインド)を強いられた。
それが4~5月の株式先物やJリートの上昇を起こした・・・と考えた。

海外投資家の株式先物の買い越しの一部は確かに「日銀トレードのアンワインド」だっただろうが、Jリートは違った。
4月の投資家別売買が公表されたが、海外投資家はわずか10億円しか買い越していなかった。
彼らは12月-264億円、1月-400億円、2月-233億円と合計897億円を売り越した。
その後3月に100億円、4月に10億円の買い越しでまだ787億円の売り越しポジションが継続されていることになる。
一体、どういうことなのか?

上のJリート日足だが、12月20日に大陰線を引いた。
始値1942ポイント~引け値1838ポイントで、なんと前日比-103ポイントの暴落だった。
4月の大幅上昇で12/20の引け値は大きく上回った。
おそらく海外投資家の売りコストは1850~1900ポイントだと見られ、時価が1900ポイントを上回ると彼らのポジションは水びだしになる。

彼らは何を考えてJリートだけ売りポジションを継続したのだろうか?
①Jリートの買戻しのタイミングが遅れた。
②グローバルなリートポジションを減らしている。
③中期的にJリートに弱気になっている。

①のタイミングの遅れは考えにくい、そんな甘っちょろい海外投資家は見たことがない。
とすると、グローバルにリートポジションを減らしているという可能性はある。
世界の不動産について強弱が対立してるのでグローバル・リート全体を削減するというのは考えられる。

現物Jリートの売りも多いとは思うが、一部には空売りもはいっているだろう。
平均分配利回りが4%以上あるJリートを長期的にショートするのはキツイ。
売りポジションをホールドしているだけで、年4%のマイナスになってしまうからだ。
なのでこの売り越しの中に空売りがあれば時間の経過ともに買い戻しせざるをえない。


 相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村  

「デジタル社会にツイていけない、ガックシ」の巻(1)

IMG_0672


















マイナンバーカードに健康保険証を紐づけるとマイナポイントがもらえるということで、役所では高齢者が列をなして相談に行っている。
その一方、マイナ健康保険証では個人情報の流出などのミスやトラブルも発生している。
確実に「デジタル社会」に向かっている。

最初にデジタル化の威力を見せつけたのが、Suicaなどの交通系カードだった。
それ以前はいわゆる「キセル」が横行し、乗車口で最低区間の切符を買い、降車口で定期券で出るという行為だ。
学生の頃、クラブの先輩が合宿地の新潟で130円の切符を買い、東京で定期で降りたのを見かけた。
なんと、新潟~東京をわずか130円で移動したことになる。
でもこうした「キセル」が交通系カードへの移行で一掃された。
今ではどこで乗車しどこで降車したか、その記録が蓄積され「キセル」ができない。
これでJR各社は相当利益を上げたかもしれない、デジタル社会の最大の効果だ。

政府はデジタル社会を構築することで個人・法人のすべての活動の膨大なデータを記録・蓄積する。
その結果、個人・法人の活動は「丸裸」になる。
現金が使われなくなり完全にデジタル化すれば、すべての個人・法人間の取引が電子的に記録され、誰がどこで儲けたかが分かる、そしてその利益に課税できる。
壁の中に紙幣を隠して脱税する姿が描かれた「マルサの女」は絶滅するだろう。
消費税には非課税業者が多く存在し脱税の温床になっているが、これも不可能になる。
これがデジタル社会の最大の目標だろう。

その前の段階で国民背番号であるマイナンバーカードを普及させ、そのマイナンバーにすべてを紐づけていく。
健康保険証から始まり、運転免許、登記簿、納税番号、年金番号、あるゆる番号を紐づけると、個人の給料やボーナス、退職金、年金まですべて「丸裸」になり脱税だけでなく節税もできなくなる。

いいか悪いかは別として、デジタル社会の到来は近い。
でもなんかデジタル社会にツイていけない感覚を持つ人は多いかもしれない。
筆者もその一人だ。
続く・・・


 相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村 

証券セールスとファンドマネージャーの会話(7)6月SQ波乱?

ETF








証券セールス(以下S): なんか日本株が異様に強いな。
ファンドマネージャー(以下F): 需給が株価を持ち上げている。日経平均が3万円を上抜くとショートカバーが一気に入るかもしれない。

S: 5月のオプションSQから雰囲気が変わったけど、何が起っている?
F: 日経平均3万円のコールオプション売りが市場には溜まっていたが、これがビビっている。次の6月のSQまでに3万円以上に上昇すると踏み上げが出てくる。

S: ショートポジションが強烈に溜まっている。①「日銀トレード」による株ショート、②日経225のコールオプションの売り、③ダブルインバースETFの信用買いポジションだ。
F: それはいえる。①の日銀トレードは相当解消されていると思うが、コール売り、特に行使価格3万円のコール売りがポイントだろう。

S: 3万円のコールオプションは過去2年間、最高に良いプレミアム稼ぎの商品だった。ここ2年間日経平均はほぼ2万5000円~2万9000円のボックス相場だったからね。
F: 最も安心して収益を上げる方法だったといえる。それだけに世界中で日経コール・ショートが溜まっている。もし日経平均が3万円を越えていくと、彼らは踏み上げに入るかもしれない。
S: 5月のSQ以降日経平均がじり高しているのは、コール売りの投資家のデルタ調整が理由。だとしたら6月限月のメジャーSQ日に向けて最後の勝負どころだ。

F: 日経平均ダブルインバースETFの信用買いが強烈に増えだした。5/12現在の信用買い残がNEXTFUNDで3/17から2.5倍に増え,iSharesでは9倍に急増している。個人投資家の逆張りが膨らんでいる。
S: 個人投資家は資金的に余裕があるので、3万円を越えたからってすぐに踏み上げをするわけでもないだろうけど・・・。

F: 米国の利上げやリセッション懸念、日経平均のボックス相場、個人投資家の逆張りトレード、これらが株式先物売り、日経平均3万円の壁を信じてコール売り、ダブルインバースの信用買いにつながっている。
S: おそらく6月のメジャーSQ前にポジション調整を完了したいという思惑が働いている。
F: そうだな。日経平均が3万円を越えたら、一気にショートカバーが起きるかもしれない。でも、そこが大きなポイントだ。

S: 6月SQ前にポジション調整が進めば、逆にSQ後は普通の相場に戻る。
F: となれば、SQに向けて日経平均が3万円を越えて急騰したところで一旦ピークを打つかもしれない。
S: それはありえる。日経平均のEPSは今期末の予想で2000円前後に低下した。ファンダメンタルからはこの株高を正当化できない。

F: いずれにしても6月SQまでの短期波乱相場がどうなるか? 興味深い。




 相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村  

東京地区オフィスは本当にダメなのか?

DCF9CD36-E1FC-4DDF-8EC5-EF2DA7CD4110










多くの評論家が東京オフィス市場に弱気のコメントをしている。
当ブログでも紹介したが「CRE不況がくる」「オフィスは不要になる」「都心の空室率は高止まり、賃料が下落」「23年はオフィス大量供給の年」・・・・などなど。

三鬼商事の4月データが公表された。
東京地区オフィス空室率は6.11%で前月比0.3%の低下だったが、平均賃料は19896円で95円下落だった。
空室率の高原状態とともにオフィス賃料が下がっていることを問題視する評論家が多い。
品川や汐留などのエリアで大口テナントの退出を公表するリートもあり弱気がまん延し、大型優良オフィスリートの分配金利回りが軒並み4%を越えてきた。

評論家を中心に「フロー」ばかりを考え過ぎている感じがする。
「フロー」とは、オフィス賃料や入居率(空室率)などの不動産収益を中心にした考え方だ。
逆に「ストック」とは、オフィスの収益還元価格の推移、含み益やその伸び率などで不動産価値を中心にした考え方だ。

確かに今年以降、渋谷・虎ノ門・日本橋地区の再開発などでオフィスの新規供給が増加し、オフィス需給は軟化する可能性はある。
しかし、都心オフィスの価値を「ストック」で見れば着実の増加している。
「ストック」の価値にもっと注目すべきだと思う。

下の表は、リート最大手の日本ビルファンド(8591)の東京23区の保有物件のデータだ。
鑑定価格、簿価、含み益を半年決算期ごとに推移を追い、前年比(2期前との比較)を計算した。
さらに日本ビルファンド全体のネット・アセット・バリューと伸び率も計算した。

鑑定価格 帳簿価格 含み益 NAV
  伸び率   伸び率   伸び率 伸び率
Dec-22 13858 4.1% 11119 3.8% 2739 5.1% 415358 2.1%
Jun-22 13857 7.2% 11092 6.1% 2765 12.0% 416906 2.8%
Dec-21 13318 23.0% 10713 25.9% 2605 12.3% 406832 0.9%
Jun-21 12925 20.7% 10457 24.4% 2468 7.3% 405368 5.6%
Dec-20 10828 1.6% 8509 1.2% 2319 3.1% 403401 5.1%
Jun-20 10709 1.5% 8408 0.2% 2301 6.4% 383810 0.1%
鑑定価格・帳簿価格・含み益は億円単位、伸び率は前年比%、NAVは円

2021年6月期に物件購入があったため簿価価格が2割増加し鑑定価格も2割増加した。
それ以外の簿価・鑑定価格ともに年率∔1~7%のペースで順調に増加している。
さらに鑑定価格から簿価を引いた含み益を見ると、物件変更のあった2021年を除いて年率∔3~7%で順調に増えている。

東京地区のオフィス市場はコロナ禍でいろいろ影響を受けたが、不動産市況の上昇によって保有資産の含み益は着実な増加トレンドを続けてきた。
この「ストック」の不動産価値を考えれば、「フロー」の収益への期待値が下がったとしても日本ビルファンドの投資価値は増加していると考えるべきではないだろうか?
「ストック」価値がリート価格の下値を支えるだろう。


相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村 

FRBの利下げが先か? リセッションが先か?

2AB84132-F1F3-49F0-9086-6CF2C899E5DA

















日経CNBCの岡崎さんは言う、「米債券市場はすでに金利ピークアウトどころか利下げを織り込んでいる。景気減速よりもFRBの利下げが先になる。だから株式市場は強い。」

その根拠として挙げているのが金利先物や2年債の値動きだ。
確かに金利先物市場では、5~6月にかけて短期金利がピークに達し、その後低下予想になっている。

また、企業の資金調達の中心的な期間でもある2年、さらにその金利予想を反映する2年債利回りも動きが鈍くなっている。
5月FOMCでFF金利が5%台に引き上げたにもかかわらず、4%前後に留まっている。
過去のFOMCの利上げ時には5%程度に上昇したが、明らかに4%が上限の値動きに変化した。

こうした債券市場が織り込んでいるのは①6月までに米引き締めが終わる、②その後年末までに利下げに転換する、という期待だと岡崎さんは見ている。
この債券市場の期待を反映して年末までのFRBの政策は転換するとしたら、景気が減速する前に利上げがピークアウトし年末までに利下げに転換する・・・ならば、株価は上昇するはずと読む。

確かに景気はしっかりしている。
米雇用は底堅く失業率が3%台のボトム水準だし、インフレは4~5%台と高どまり。
FRBの政策目標は「2%の物価」と「雇用の維持」であり、物価も雇用も強い現在の局面で利下げは考えにくい。

筆者は、岡崎さんとは逆に、FRBパウエル氏が過剰な引き締めを行って株式市場をリスクに晒す可能性の方を見ている。
基本的にパウエル氏の手腕に疑問を持っているからだ。

金利はピーク水準に近いと思うが、パウエル氏が量的引き締めを強めてしまうかもしれない。
FRBは3月の地銀破たんから一時的に増やしたバランスシートを縮小に入っているが、それが行き過ぎた収縮をしてしまう。

そうなれば、利下げへの転換が遅れるだけではなく、信用状況が悪化し景気が減速するのが速まる。
もし、景気悪化が利下げよりも先に来れば、まずは株式市場は下落し、その後FRBが利下げに転換するという順序になる

さて岡崎さんの予想が現実化するか? それともっパウエル氏が後手に回り景気悪化が先に来るか?




相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村 

「株主優待」廃止論(3企業から見ると・・・)

株主優待

















GPIFなどの国内年金、海外年金やSWFなどの機関投資家にとっての「株主優待」、個人投資家にとっての「株主優待」を見てきたが、今回は上場企業から見る「株主優待」を考えてみたい。

上場企業にとって「株主優待」はそれこそ昭和の時代から行われてきた慣行だ。
感覚的には日本社会に根付いてきた「贈答文化」の一つだったようにも思われる。
お歳暮やお中元をお世話になった人に贈るのと同じ感覚で、お世話になった株主に「株主優待」を贈答しているのかもしれない。
こうした贈答の慣行がない海外では「株主優待」はない。

でも日本の贈答文化は急速に変化している。
すでに多くの企業でお中元やお歳暮を上司に贈るのは「悪しき慣行」として禁止している。
「株主優待」の本質的意味を解釈することが必要になってきているように思う。

企業にとって「株主優待」の意味は・・・
①株主への感謝の表明するため
②現金配当の補完するため
③自社製品の株主評価や評判を得るため
④長期的安定株主を得るため・・・などが考えられる。

でも①株主への感謝や②配当の補完ならば、配当を増額すればいいだろう。
④はそもそも成り立っていない。
多くの個人投資家は「優待クロス」で「株主優待」をゲットする人もいるので、長期投資どころか超短期投資家だ。

となると③自社製品の評判を株主に聞くぐらいだが、それよりもマーケティング理論に基づいたリサーチをする方がずっと効率的だろう。
というわけで「株主優待」は企業にとっても有効とはいえない。

機関投資家、個人投資家、上場企業から見ても「株主優待」が必要とは思えない。
「株主優待」を廃止してその分を増配する方が理にかなっている。



 相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村   

東京電力よりも東京ガスの方がいい

発電比率












上のチャートは電力源の割合だが、LNGは発電の35%を占める主要電力源だ。
電力価格は上昇しているが、その源LNG価格はすでにピークアウトしてる。
欧州ではロシアからのガス供給が途切れ大変な値上がりが起こったが、2月現在で前年比-39%と既に落ち着いている。
それにしても日本のLNGの輸入価格が下落していないのは、昨年来の大幅な円安のせいなのだろう。

東京電力と東京ガスの23年3月期決算を比べてみよう。
東京電力は2853億円の経常赤字、一方東京ガスは4088億円の黒字と、大きな差が生じている。
東京ガスのガス部門の営業利益は1616億円とLNG価格と為替の影響をこなして増益。
一方、東京電力は販売単価上昇分(1兆7520億円)を為替燃料変動分(1兆8360億円)で喰い潰してしまい赤字。

欧州の暖冬によりLNG価格が世界的に落ち着いたことが大きいのかもしれない。
でも原油価格も昨年後半に大きく下落しているので資源価格では大差はない。
結局、政府の規制により電力価格の変動が抑えられ、その分為替・燃料価格の影響が後ずれしたのが原因なのかもしれない。
真相はよく分からないが、東京ガスの経営がうまくいっている。

そのせいなのかは分からないが、自宅のエネルギー費用のうち、ガス料金は頭打ちになってきた感じがする。
下の表は自宅のガス料金と電力料金だ。
一般家庭と違うのは、エネファームを入れているので自家発電があり、電力使用が抑えられガス使用が多い傾向がある点だ。


ガス料金

電力料金

使用量 料金 単価 使用量 料金 単価
Apr-23 92 12724 138.3 141 7064 50.1
Mar-23 139 19355 139.2 203 9308 45.9
Feb-23 160 22779 142.4 216 11239 52.0
Jan-23 180 28615 159.0 193 10111 52.4
Dec-22 146 20305 139.1 151 7028 46.5
Nov-22 94 15857 168.7 206 9825 47.7
Oct-22 80 12963 162.0 396 15984 40.4
Sep-22 53 8561 161.5 627 23519 37.5
Aug-22 54 8696 161.0 396 15984 40.4
Jul-22 78 11945 153.1 179 7963 44.5
Jun-22 79 11882 150.4 149 7028 47.2
May-22 99 14463 146.1 159 7237 45.5
Apr-22 164 19833 120.9 279 10625 38.1
ガス使用量は㎥あたり、電気料金はkwh

この3月と4月のガス単価は140円/㎥以下に低下してきた。
ロシアのウクライナ侵攻の影響の出た5月以降、ガス単価は146円~162円の範囲で推移してきたが、この2か月を見るとレンジを下回ってきたように見える。

一方電力価格は45~50円/kwhの範囲であり、大きな変化は見られていない。
電力の補助金がありながらその効果はイマイチかもしれない。
今年は再び値上げが予定されており、電力価格は一段と上がるかもしれない。

自宅は東京ガスのエネファームなのでなんかイイ感じ。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村    

イールドスプレッドがピークを打つ時

イールドスプレッド2301














イールドスプレッド(SP500÷米10年債利回り)は10年利回り3.51%-SP500益回り5.41%で、-1.9%と2%以下に縮まった。
以下の表はSP500、NYダウ、NASDAQの益回りと10年国債利回りを比べたものだ。

      益回り             10年債利回り
      SP500  NYダウ   NASDAQ  
5月現在 5.41% 5.64% 3.88% 3.51%
2月末  5.58  5.68  4.16  3.94
12月末 5.71  5.52  4.55  3.87
10月末 5.87  5.72  4.73  4.01
5月8日現在

現在のイールドスプレッドの動きにはいくつかの特徴がある。

①長期金利はここ数か月少しづつ低下しているが、株式益回りがかなり急速に低下している。
昨年10月以降の中間反騰で株式の益回りは急速に低下=株式の魅力の低下を示している。
一方、10年債価格も反発し長期金利もわずかに低下したが、FRBの利上げが継続しているので大きく低下するわけでない。
イールドスプレッドの収縮は主として株価上昇によって起こっている。

②NASDAQと10年債ではほぼ同水準、スプレッドはわずか-0.3%。
成長株主体のNASDAQの益回りはそもそも低めなのだが、すでに10年債利回りと同水準に近い。
イールドスプレッドからすれば、NASDAQに投資採算としての魅力がなくなっている。
これをもってすぐに下落するわけではないが、NASDAQ銘柄に投資魅力がない。

現在のところ雇用や消費景気に変調が見えるわけではなく、企業業績も大きな悪化は見られていない。
それだけに株式益回りは徐々に低下、債券は横ばいという状態が続くのかもしれない。
これは一種の「平衡状態」、微妙に安定した状態を示しているのかもしれない。
と同時に投資環境の変化を待っているともいえる。

SP500の実質的な株主リターン4.3%に過ぎない。
米企業の平均的配当性向30%∔自社株買い50%=総還元80%とすると、現在の株式益回り(5.4%)の80%、つまり4.3%程度が実質的な株主リターンになる。
すでに短期金利はこの実質株主リターンを上回り、株式よりも短期債の方が魅力的な水準にある。

短期金利が預金金利を決めるので、財務の良い銀行の預金やMMFが相対的に魅力的になる。
おそらくこの状態では株式は銀行預金やMMFに勝てない。
FRBの5月利上げでFF金利が5%前半水準に上昇し、想定されたターミナル金利に近づいた。
これ以上の利上げは、イールドスプレッドをさらに収縮させ、株式市場が不安定にする。

イールドスプレッドがピークを打つ時、株式益回りの上昇=株価の下落、あるいは長期金利の低下=景気の悪化のどちらかが想定されるわけだ。
景気が悪化すれば金利は低下するわけだが、景気が先か? 金利が先か?が大きな問題となる。
この問題はこの後のトレンドを決める。

日経CNBCの岡崎さんは、「金利が先、だから株式市場は上昇する」と見ている。
次回検討してみたい。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村   

「株主優待」廃止論(2個人投資家から見ると・・・)

株主優待


















機関投資家や海外投資家には不評の「株主優待」だが、個人投資家には人気で「桐谷さん」のようなカリスマが登場している。
優待券を使って安く食事ができ、タダで映画を見たり、割引価格でホテルに泊まることができる。
一見、お得のように見える。

そこで「優待クロス」をする個人投資家も増えている。
「優待クロス」とは権利付き価格で現物株を買い、一方信用取引で売り建てをする、権利確定後に現物株を売却し信用の売り建てを買い戻す(現物の品渡し決済もできる)ことだ。
期末の権利付きで現物株を保有するので「株主優待」をゲットできる、一方、信用で売り建てているので価格変動を抑えられる。

これが最大のメリットだが、忘れてはいけないのは配当は受け取れないこと。
現物株を権利確定日に保有していれば「配当を受け取る権利」はもられるが、信用の売り建てでは「配当調整金」を払う必要がある。
通常、実際の配当の受取は税引き金額だが、「配当調整金」は税前の金額になる。
なので「配当調整金」の方が税金分で高くなるので、配当は実質的にマイナスになる場合が多い。
「株主優待」は「おまけ」みたいなものなので信用の売り建てで差し引かれることはない。
というわけでこの「優待クロス」では売買や信用のコストを払い、配当で若干のマイナスになるが、「株主優待」は受け取れる。

でもこれが「お得」なのだろうか?
優待クロスのコストは、現物株買いの手数料∔信用売り建ての手数料と貸株料∔配当調整分となる。
クロス取引の規模によって違うが、50万円程度の少額の場合で1.4%程だと試算されている。

「株主優待」の価値にもよるが、もし「株主優待」の価値が1%未満ならば小口の投資家の多くがマイナスになるだろう。
もちろん、数千万円とか数億円レベルで「優待クロス」をやれば手数料率が低くなりプラスになるが・・・優待券をたくさんもらっても同じ食事を何十回もしたり、同じ映画を何十回も見られない。
桐谷さんのように「株主優待」が自慢の投資家もいるだろうが、多くの個人投資家は現金配当をもらった方がうれしいのではないだろうか?

筆者のポジションでもホテル優待券や食事券などの「株主優待付き」も多くあったが、結局全部の優待券を使うことはできなかった。
多くの優待券は無駄になってしまった経験があり、あまり「株主優待」には期待していない。

「株主優待」は制度として大きな欠陥があり、GPIFなどの国内年金や海外年金などの機関投資家、中東やノルウェーなどのSWFなどからも「株主優待の不公平性」が批判されてきた。
日本の株式制度への不信感、歪な制度として認識され、日本株へのマイナスイメージが増幅した。
理論的にも株主優待よりも現金配当がもっとも単純で公平なのは間違いない。

次は上場企業の視点から「株主優待」を見てみよう。


 相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを使って実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村  

海外マンデートが増えてる?!

DD773660-37CC-41FC-B9B6-D48CA17770F0























先日、昔の友人たちと久々に食事会をした。
運用会社で運用ヘッドをしていた友人たちで、同業他社のライバルでもあり、忌憚のない意見を交換できる仲間でもあった。
その席上、ある運用会社のCIOだった友人が、「なんか、海外からのマンデートが増えてるんだよね~~」と言っていた。

マンデートは業界用語だが、元々はmandate(委託、任務、責務などの意味)だ。
ピッタリの日本語がないのでちょっと分かりづらいが、たとえば、よく言われる使い方に「FRBはデュアル・マンデート(二つの責務)を持っている、物価と雇用だ」などがある。
この場合、マンデートは(FRBの)責務という意味で使われている。

運用業界で言うマンデートは「運用資金の委託」・・・つまり、海外機関投資家が日本の運用会社に資金を預けて運用委託するという意味だ。
簡単に言えば「海外マンデートがあった」という意味は、運用商品に海外機関投資家からの「新規の運用委託」があったということ。
厳密には受託しているのかしていないのかは不明で、運用委託の話が来たぐらいの意味だ。

もちろんその詳細は「社外秘」で明らかにすることはありえない。
でも外部環境を考えるといろいろ推察はできる。
以下は筆者の推測に過ぎないが・・・

第一に中東地域の機関投資家。
ここにはサウジのSAMAやPIF、クウェートのKIA,、アブダビのADIA、カタールのQIAなどのソブリンウェルス・ファンドもあるが、石油会社の年金や公務員年金などのマンデートもありえる。
昨年は原油価格の上昇でシコタマ儲けた地域であり、株式投資を増やした可能性はありそう。

第二に米国機関投資家。
ウォーレン・バフェット氏が日本株や商社株に投資をしたが、他の米国の企業年金、州年金などからマンデートを受託した可能性もある。
米機関投資家はいろいろ訪問したこともあったが、基本的に日本株のネガティブな投資家が多かった。
それだけに日本株ウェートが低く、ウェート再調整に動き出した可能性も考えられる。

第三にグローバル投資家のアジア再配分。
アジアの地域配分の中で、米中摩擦の拡大で中国・香港のウェートを引き下げ、日本などを増やしている可能性はありそうな気がする。

詳細は不明だが、海外機関投資家に何かしらの変化があったのかもしれない。


相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村 

米株EPSの瞬間風速、小型株が軟化・・・

8EDD80AB-A0EA-4FF6-AA85-3119E85B94C3


















筆者が定点観測をしている指標は多くあるが、その一つに「米株EPSの瞬間風速」がある。
これはNYダウ、SP500、NASDAQ100、ラッセル2000の12か月先予想EPSの3か月間の変化率を見たものだ。
米国株の非常に短期的な利益変化を示すもので、小さな変化を見逃さないために観測している。

四半期決算で過去3か月の利益変化は正確に公表されるが、あくまで「過去」の変化だ。
一方、この瞬間風速はアナリストの12か月先コンセンサス予想で「未来」を見ている。
そこに意味があると思っている。

1-3月期決算がほぼ輪郭が見えてきた頃、5月初の数字でEPS瞬間風速を計算してみた。

NYDOW   S&P500   NASDAQ   R2000  
5月5日 1899.29 0.32% 223.82 0.21% 514.92 2.06% 80.14 -5.27%
4月6日 1880.14 1.36% 221.41 -3.82% 507.88 -2.25% 80.93 -3.67%
3月3日 1927.89 5.44% 224.63 1.29% 512.97 -0.99% 91.17 14.35%
2月3日 1893.19 4.70% 223.35 0.22% 504.55 -3.01% 84.6 5.35%
1月6日 1854.97 0.74% 230.21 3.10% 519.55 -1.97% 84.01 3.74%
12月2日 1828.46 -2.33% 221.77 -0.68% 518.11 -4.46% 79.73 -3.74%
11月4日 1808.22 -4.03% 222.85 -2.05% 520.22 -9.17% 80.3 -5.44%
10月7日 1841.41 -4.49% 223.29 -2.58% 530 -4.12% 80.98 -7.43%
9月2日 1871.99 -1.22% 223.29 -1.90% 542.29 -1.68% 82.83 -11.50%
8月5日 1884.17 -0.41% 227.51 0.69% 572.74 3.15% 84.92 -3.65%
7月1日 1927.91 0.55% 229.2 1.39% 552.75 -2.96% 87.48 0.28%
6月3日 1895.14 -0.61% 227.62 1.22% 551.56 -3.74% 93.59 4.91%
5月6日 1891.86 0.71% 225.94 0.65% 555.27 -5.95% 88.14 -3.25%
4月1日 1917.31 -0.99% 226.05 2.70% 569.61 2.22% 87.24 10.58%
%は3か月前比の変化率

米企業の1-3月期業績は事前には懸念する人も多くちょっと心配な感じだったが、結果的にはNYダウもSP500もNASDAQ100もそれほど大きな波乱はなく、ほぼ横ばいで通過したように見える。

3月には米地方銀行が2行破たんし、欧州ではクレディスイスが破たんした。
その影響が少しは出ているかもしれないと思っていたが、局所的な影響にとどまった。
しかし、特に小型株を中心としたラッセル2000は少し不安定な印象を受ける。

この3月までの瞬間風速はイイ感じでプラス転換してきたのにやや失速気味なのが気になる。
信用不安が最も表面化しやすいのは、シリコンバレーのスタートアップや小型成長企業、銀行融資への依存が高い小型企業と考えられるので、ラッセル2000への警戒感が出てくるのも納得できる。

これが小型株の業績悪化に起点になるのかはまだ分からない。
トレンドの変化なのかはもう少し見てから判断すべきだろう。
それにしてもNYダウ、SP500、NASDAQ100は堅調さを維持し、これは米企業のファンダメンタルの強さを表している。


相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村    

パウエル・リスク?

1DA7AA2C-152C-4026-8B3F-91F139BD726E

















5月のFOMCでFRBが25bpの利上げを決定した。
この利上げでFFレートは5-5.25%となり、3月の公表したドットチャートでのターミナルレートまで引き上げたことになる。
それだけにFRBの今後の政策方針を明らかにすべきだと思われたが、パウエル氏は相変わらずの調子で利上げを続けるのか辞めるのか不明瞭なまま。

地銀が3行も破たんしたのにFRBのタカ派姿勢は変わっていない。
下の表は週次のバランスシートの推移だが、3/15と3/22の二週間でバランスシートは3915億ドルの急増を示した。
シリコンバレー銀行の破たんに伴い預金が急減した地銀にFRBが緊急融資したためだ。
この救済の量的緩和が市場の流動性を高め、一時的なミニバブルを発生させ世界の株価が急上昇・・・しかし問題はその後で、毎週170~730億ドルの減少、週平均で383億ドルの資金を市場から吸収したことだ。

3行目の破たん、ファーストリパブリック銀行はJPモルガンがローン債権と預金を買収し、FRBに300億ドルの緊急預金を返済した。
FRBは緊急資金を出さずに銀行破たんを乗り切った、それどころかJPモルガンから300億ドルを回収した。
ここ6週間で合計2298億ドル、3月の増加した3915億ドルの半分以上を吸収してした。
それに加えて25bpの利上げだ。

この傾向が続いてFRBの資金回収でバランスシートが8兆3000億ドルぐらいまで縮小するとしたら・・・FRBの利上げ継続と資金回収で、金融資本市場には引き締め効果が強く出るかもしれない。

FRBのバランスシート

総資産 前週比
5月3日 85039 -588
4月26日 85627 -305
4月19日 85932 -215
4月12日 86147 -176
4月5日 86323 -736
3月29日 87059 -278
3月22日 87337 944
3月15日 86393 2971
3月8日 83422 26
3月1日 83396 -425
単位:億ドル

FRBは「早い時期に引き締め終了と金融システムの維持」を宣言すべきだ、そして必要に応じて柔軟に無制限に金融システムに資金注入すると宣言すべきだ。
下の表はFRBの月次バランスシートで、2022年4月の8兆9391億ドルから23年3月までの平均減少ペースは月428億ドルだった。
3月後半からの減少ペースは383億ドルで昨年の平均資金回収ペースを上回っている。
金利の引き上げとともに、パウエル氏は頑固に量的引き締めも続けているように見える。
パウエル氏が市場のリスクになりつつある。


総資産 前月比
Mar-23 87059 3238 -428.462
Feb-23 83821 -884
Jan-23 84705 -806
Dec-22 85511 -334
Nov-22 85845 -1385
Oct-22 87230 -725
Sep-22 87955 -305
Aug-22 88260 -640
Jul-22 88900 -235
Jun-22 89135 -7
May-22 89142 -249
Apr-22 89391 20
Mar-22 89371 327
Feb-22 89044 440
単位:億ドル



 相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村   

「株主優待」廃止論(1)

株主優待


















昔、運用会社で株式運用部長をしていた頃、GPIFを始めとした国内年金、中東SWFを中心とした海外資金など2兆円以上の運用をしていた。
当時、やりにくかった事の一つがどんどん増える株主優待企業に伴い、優待のパフォーマンスへの影響をどう整合させるかだった。

2兆円も日本株を保有していると様々な優待券や優待品が届く。
ホテルの宿泊割引ぐらいなら、顧客が日本訪問した時に使ってもいいかもしれない。
でも海外からの顧客は一流ホテルに泊まるので完全にミスマッチだ。
JR各社の優待券はマーケティング社員の国内出張ぐらいには使えるが、これらは金券ショップで換金できるので、換金して顧客口座に入れることもできる。

映画の優待券やレストランの食事割引券などの「株主優待」を、運用会社の社員がもらうわけにもいかないし、海外の顧客に配ることもできない。
さてどうしたもんか?
結局のところ、金券ショップと契約してすべての「株主優待」をおカネに変えて現物株を買い増すというのが正解だろう。
しかし、優待の中身もバラバラで金券ショップで引き取れない優待券も多い。

日本企業は昔から映画券や食事券などを株主に配り、自社評価のモニターリングするという名目で「株主優待」を利用してきた。
ここ10年ぐらいの間にそれがどんどんエスカレートし、QUOカードを配ったり、買物券を配ったり、ほとんど現金配当に近いような優待も出てきた。
会社によっては株主ポイントで優待リストから選ぶという大がかり「優待」も登場した。
ポイント制となるとほとんど現金に近い買い物する感覚だろう。

こうした優待制度のために有給の社員が働き会社の経費を使って一部の株主だけのサービスをする。
これが問題になってくる。
現金配当に近い性格の「株主優待」ならば廃止して現金配当に上乗せする方が株主の役に立つ。
現金配当ならばすべての株主に公平に分配できるからだ。
ここまでいくと「株主優待」の廃止論が出てこざるをえない。

GPIFなどの国内年金や海外年金などの機関投資家、中東やノルウェーなどのSWFなどからも「株主優待の不公平性」が非難されてきた。
日本の株式制度への不信感、歪な制度として認識され、日本株へのマイナスイメージが増幅した。
理論的にも株主優待よりも現金配当がもっとも単純で公平なのは間違いない。
「株主優待」を廃止し「現金配当」に一本化すべきだ。

上のチャートは毎年「株主優待」を新規に取り入れた会社数と、「株主優待」を廃止した会社数だ。
2020年以降、新規社数を廃止社数が上回っている。
2020年に新規52社/廃止62社、2021年は新規42社/廃止75社、2022年は新規57社/廃止69社となっている。

企業経営者は「株主公平の原則」からすべての株主を平等に扱うことを意識し始めている。
海外株主が増えているグローバル企業を中心に「株主優待」廃止論に傾いてきたと見ている。





 相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを使って実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村  

「空飛ぶクルマ」というより「超小型ヘリ」じゃん

空飛ぶクルマ









「空飛ぶクルマ」が実用化段階に入り、大阪の万博では会場と市内を結ぶ主要な交通手段として使われるという。
「クルマ」として考えると、通り道であるコリドーを空中に設定したり、交通ルールを策定したり、いろいろなルールや法整備が必要になる、チト面倒くさい。
でも「超小型ヘリ」として考えれば現行のルールで行けるので、当面これでいいのでは?

誰が付けたかしらないが、一般人の受け狙いのような「空飛ぶクルマ」としたことで逆に面倒くさくなる、「超小型ヘリ」とすれば簡単に普及するのではないだろうか?

「超小型ヘリ」が実用化されれば、田舎では超便利だろう。

第一に現在でも急病人が出ると、ドクターヘリが飛び、地方の大都市にある病院に搬送する。
ドクターヘリはかなり大きなヘリポートを必要とする。
清里では「丘の公園」の大きな駐車場をドクターヘリの発着に使っている。
でもGWのように観光客が殺到している時期は使えないなどの問題もある。
もし超小型ヘリで小さい場所で発着可能ならば、非常に便利になるのは間違いない。

第二に山岳地帯や離島での移動で「超小型ヘリ」は超便利だ。
山が多い地域では道路が細くクネクネしているのでクルマでの移動には時間がかかる。
「超小型ヘリ」で人や物品を運べる状態になれば非常に便利だ。

特に伊豆七島や瀬戸内海の離島でも発着が簡単な「超小型ヘリ」は便利な移動手段になるのは間違いない。
筆者は高校生の頃、返還になったばかりの小笠原諸島に行ったことがある。
素晴らしい自然がそのまんま残っている、戦争時の沈没船なども残っている場所だった。
でも小笠原諸島は実に遠い。
竹芝桟橋から船に丸一日以上かかり、太平洋の荒波で船が揺れ地獄のような時間を過ごす必要がある。
もし、「超小型ヘリ」で東京と簡単に結ばれ、伊豆七島とも簡単に行き来ができるようななれば地元に人たちも観光客にもとても便利になる。

「空飛ぶクルマ」と呼んで複雑なルールや自動運転を実現するのも将来的には良いかもしれないが、実際、使う場合「超小型ヘリ」として法制面をクリアして実用化を早めてほしいとこところだ。
こんな便利な交通手段はサッサと実用化した方が田舎のためになる。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを使って実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村  

運用ゴールの決め方(4 ターゲット運用)

ideco






「老後に必要な資金を獲得する」という目標に対して、運用ゴールをどう設定すればいいかを前3回で考えてきた。
運用ゴールと「45~65歳までの20年間老後資金を積み立て、その後65~85歳までの20年間で取り崩し、国民年金と合わせて月20万円の生活資金を獲得する」とした。
そのためには毎月10万円を20年間非課税で積み立て年率2%で運用することだ。
そして運用には「高配当の複利運用」を用いるのが有効だ・・・という所まで論じた。

積立運用の最適なやり方は簡単に二通りがある。
一つは運用目標を達成するために必要なリスクを最小にすること。
もう一つは一定の運用目標に達する時間を最小にすること。

時間はリスクでもある。

同じリスクでもより長い時間リスクを取り続けるとリスクは極大化してしまう。
たとえば、デイトレードは一日で完結する売買でリスクは小さい、一方、長期投資はその間天変地異や金融危機など何が起こるか分からないのでリスクが高くなる。
目標リターンを得るのに時間が短ければ短いほどリスクを抑えられる。
そして目標リターンを獲得したらリスクゼロの元本保証型に切り替える、厳密にはターゲットファンドではないが一種のターゲット運用といえるだろう。

時間をリスクとして考えた場合の積立投資シミュレーションを検討してみたい。
条件は前回と同じで、45歳から毎月10万円の積立投資を実行し、老後の必要資金2500~2600万円を得るまで続ける。

運用利回り10%ならば、12年で2764万円、
運用利回り5%ならば、14年で2672万円、
運用利回り4%ならば、16年で2683万円
運用利回り3%ならば、17年で2656万円と目標を達成できる。

もし株式市場が予想以上に好調で運用が予想以上にうまく行けば、当初2%の運用利回りで20年という設定がどんどん短くなる。
もし平均年率5%で運用できれば14年で、当初の運用期間を6年も短縮できる。
当然ながら、それの分だけリスクを減らすことができる。

目標を年率4%の設定すればiDeCoで株式やリートを中心とした比較的ボラの高い資産を高いウェートで持つことになる。
株式やリートなどのボラの高い資産を組入れた場合、損益の振れも大きくなり、4%の目標利回りを達成できるかどうかは不透明だ。
損失を出すかもしれない。
でも、もしかして運用がうまく行けば短い期間で目標リターンを達成し、あとは元本保証商品で着実に運用すれば、安泰な老後を過ごせる。
老後資金の獲得という運用ゴールには適した運用方法だろう。



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを使って実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村   

清里再生プロジェクト(2)

60FD6E4E-0DD6-4C41-A77A-DBA9B8DD9F81

















上の写真は小海線というローカル線で、小淵沢と小諸を結んでいる。
非常に趣のある2両編成の田舎電車だが、地元の人たちが日常的に使うと同時に夏は星空を眺める車両があったりと観光客向けの路線でもある。

80年代の清里はこの小海線を中心にして観光ブームが起きた。
だから清里駅前を中心にメルヘンチックな街並みが作られ、若い女性を中心に人気になった。
この駅前はその後時間が止まったように80年代のまま古くなっていったが、これは必ずしも清里全体や八ケ岳南麓の話ではない。
駅前は80年代に取り残された感じだが、人に動きは電車・駅中心から自動車中心に変わったからだ。
簡単にいえば人の流れが変わり、清里駅前は急速に廃墟化してしまったといえる。

八ケ岳南麓全体を見ると、今でも人気の観光スポットが点在している。
たとえば、ロックのある萌木の村。
夏休みなどでは超行列ができ店に入るのに1時間以上待つこともある人気のカレー店を中心にお店が並び、メリーゴーランドなどもある。
また毎年7~8月の「清里フィールドバレエ」が開催され、多くのファンたちがバレエを見に集まる。
清里では最も人気はスポットだ。

たとえば、清泉寮と八ケ岳牧場。
清泉寮は清里の「清」と大泉の「泉」を名前にしている。
ポールラッシュ氏が開発した観光施設で、教会も保育園もパン屋もホテルやレストランもある。
ここは80年代から人気のスポットだっただろうけど、いまだに変わらない人気を誇っている。
本館のカツカレーは美味しいし、ジャジー牛の牛乳も美味しい、さらにその牛乳を使ったソフトクリームも絶品だ。

そのちょっと上にある八ケ岳牧場も人気を保っている。
子供たちが喜んで馬(ポニー)やヤギ・羊などと接して遊べるし、標高が高いので金峰山から富士山
や南アルプスまで一望できる景色は最高だ。
また、まきばレストランでこの美しい景色を見ながらゆったりと食事ができる。

たとえば、小淵沢周辺地区。
星野リゾートの「リゾナーレ八ケ岳」があり、宿泊施設だけではなく商店街や数多くの美味しいレストランがある。
筆者はY-Yグリルが好みで、日本では珍しいハマス(ひよこ豆のペースト)を食べられる。
ハマスは中東では定番で、野菜に付けて食べたりパンに塗って食べたりするものだが、日本ではほとんど食べたことがない。
休日には多くの観光客でにぎわい、アスレティックや散歩道も整備されている。

その近くには「道の駅小淵沢」があり、延命の湯という温泉やえんめい蕎麦、地元のいろんな種類の野菜を販売する道の駅もある。
その近くには馬牧場があり、馬は小淵沢のシンボルとなっている。

その他、雲の上からのビューが楽しめる「清里テラス」、コテージ付きのキャンプ場や清里ゴルフ・
天女の湯がある「丘の公園」など集客力のある観光スポットも多くある。
これらの観光スポットはバブル崩壊後の清里駅前の廃墟化とは全く無関係に人気を維持している。
この意味は小海線で来る観光から自動車中心の観光へと変わったということなのだろう。

清里駅前のプロデュースに立ち上がったデザイナー氏が今後、駅前をどう再生させていくのかは非常に興味深い。
再び、小海線を中心とした人気観光地によみがえらせるのか、清里駅前のメルヘンチックな建物をテーマパークにようにして再生するのか、どうやって人流を変化させ駅前を活性化させるのか・・・このデザイナー氏の今後の活躍をこの目で見てブログでフォローしていきたい。

GWの清里は混雑しているのだろうか?
・・・続く。


 相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村     

ファーストR銀行の処理、まるで「ハゲタカ」じゃん

image


















今年3行目の米銀破たんはファースト・リパブリック銀行だった。
この破たん銀行をJPモルガンが106億ドルで買収し、市場も政府もFRBも安堵した。
このやり方、昔、日本の銀行の不良債権をハゲタカ外資が買い取ったのに似ている。

まずは基礎データから・・・
ローン債権1730億ドル(法人や富裕層への貸し出し)、保有証券300億ドル、預金920億ドル(そのうち300億ドルは公的預金)
株価は3月1日122.5ドルから4月28日に3.51ドルまで97%の急落。

昔、日本の銀行が不良債権に苦しんでいた時期、ゴールドマンサックスに転職した友人が日系銀行の不良債権をバルクで買い取るビジネスをやっていた。
この時この友人が言っていたのを思い出す。
「額面100の不良債権を額面の4%程度で買い取るから大儲けだ。」
「回収できないモノはすぐにゼロに、回収できそうな債権は数年かけて回収する。」
「ほんの一部分でも回収できれば、額面100の7~8%にはなる、つまり、買い取った価格が簡単に2倍になるということさ。」

世間で批判された不良債権を切り離したい日系銀行は超格安で外資系ハゲタカに売り、そのハゲタカが大儲けするという構図だ。
その際、回収見込みのない中小企業の債権はゼロ評価、つまり破たん先として扱われ、会社は倒産に経営者は個人破産に追い込まれる。
銀行経営者は不良債権を切り離して自己保身をし、ハゲタカは見込みのない企業を倒産させ、残りの一部で大儲けする、その結果、多くの中小企業が倒産しその経営者が破産した。
これが日本経済の長期停滞を招いた。

ファーストR銀の処理はこれと同じ構図だ。
ローン債権1730億ドル∔保有証券300億ドル、合計2030億ドルの資産をわずか106億ドルでJPモルガンが買い取った、つまり、額面の5%で買い取ったハゲタカと同じだ。
このローン債権は不動産会社への融資が多いらしいが、必ずしも不良債権(金利の支払いが滞った延滞や破たん先の債権)というわけではない。
当時の日系銀行の不良債権よりも回収の可能性が高そうだし、300億ドルの保有有価証券は時価で買い取っているはずで損失は限定されているし、国債だったら満期保有すれば額面で償還され大儲けだ。

これを額面の5%で買い取れば、かなりのリターンを生む可能性が高い。
こうした期待でJPモルガンの株価は上昇したのだろう。

損得勘定を考えてみると・・・
一番の大儲けはもちろん債権を買い取ったJPモルガンなのは間違いない。
二番目は緊急融資した銀行預金がまるまる戻るので米金融当局もバイデン大統領もメデタシメデタシ。
マイナスの一番は株主や出資者で、株式も劣後債もまるまる全損失になる可能性が高い。
ひょっとしてマイナスなのが、ファーストR銀行から借金をしている会社や個人で、債権回収の圧力を受け、返せなければ「倒産、破たん、破産」という可能性もありそう。

株主や出資者は全損失を処理しなければならなし、ハゲタカと同じように次々と倒産や個人破産をさせれば、米国のクレジット市場が打撃を受ける。
今のところ米クレジット市場は安定しているが・・・他の米地銀の破たんがあればちょっとヤバくなるかもしれない。
いずれにしても時間差を持って影響するかもしれないので注意は怠れない。




 相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを使って実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村  

何かが変わった、地方選挙

image

















統一地方選の結果を見ていて「何か」が変わったと感じた人も多いと思う。
地方選挙というと「地元の有力者」が議員資格を得て「地元の名士」になるというのが定番だった。
地元の商工会議メンバー、商店街の重鎮、建設組合などのトップがこうした経路を目指してきた。
だから、議員は60歳以上のジイさんや組織票を持つオジさんが中心で、それに市民活動家のちょっと変なオバさんが少しってという感じ。

でも変わってきた感じがする。
組織票の大手、公明党は全国の地方選で15人も落選した、今までになかった落選者数だという。
一方、子育ての現場でガンバってきた30代の女性や、地盤・看板・カバンを持たない若い人たちが急速に台頭してきた。
子育て環境を変えたいという人たちがおカネがなくても立候補し、ネット中心に支持を集めて地方議会に入り、保育園のルールや出産の補助などの身近な問題を解決している。

NHKの「クローズアップ現代」で、こうした子育て世代の立候補者の密着取材をしていた。
ネットの力を使えば必ずしも大金を使って大量のポスターを配り、目立つ場所に事務所を借りて、多くの人たちを雇って街宣車や演説会場の費用を払って選挙活動する必要もない。
子育て世代の立候補者のネットワークもあり、情報や経験が共有されて選挙運動に生かされる。
新しい地方政治の始まりなのかもしれない。

品川区でもトップ当選は子育て世代のママさん候補だった。
地盤・看板・カバンを持つ地元有力者のオジさんたちにも落選する人も出てきたし、子育て世代の女性や若者の当選者数は確実に増えている。

岸田政権は「異次元の子育て政策」を掲げるが、子育てをしたこともないオジさん国会議員が理解できるものではない。
国会や政府レベルよりも地方レベルで問題点を議論する方がいいだろう。
政府は子育て予算を地方に移し、地方で実情に合った政策をすべきと思う。

ただ問題はいくら子育て予算を使っても少子化は止まらないことだ。
ではどうする?



相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを使って実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村   
最新コメント
読者登録
LINE読者登録QRコード
楽天市場
プロフィール

kabusanjin

株式需給の達人(おもしろ相場格言)
「酒田五法」などの相場テクニックに直結する相場格言をより多く取り上げました。 当ブログでも使った「最後の抱き線は心中もの」、「遊びの放れは大相場」、「放れて十字は捨て子線」など、実戦で使える格言を多く解説しています。 ケイ線に興味のある方、テクニカル分析に興味のある方、是非一読をお勧めします。
株式需給の達人(バリュエーション)
PERやPBRなどバリュエーションを理解し割安/割高の実践的判断の基に理論的な株式投資を解説します。 割安とは将来のリータンを示すのか、単に成長性がないというだけなのか、事例をもとに解説します。 株式投資の基礎として大切なもので、是非一読をおすすめします。
カテゴリー
RSS
  • ライブドアブログ