
上はブルームバーグが報じた日銀決定会合の「政策運営方針」だが、けっこう見所満載という感じだ。
黒田さんの異次元緩和を継続すると表明してきた植田日銀だが、ここまでとは思わなかった。
政策金利はマイナス0.1%、長期金利は0.5%を上限として10年国債を買い入れる、ETFは上限12兆円、リートは上限1800億円として必要に応じて買い入れる、CPは2兆円残高を社債は3兆円を維持した。
国債もETFもリートも買い入れを続けるという、まさに満額回答だ。
さらに付け加えたのは1年から1年半かけて多面的レビューを実施することだ。
今までに黒田日銀もレビューをしてきたが・・・
エーっ!!何も変わらばないどころか、今後1年~1年半の多角的レビュー期間は現状維持と表明したのに等しい。
昨年12月のYCCの拡大から、銀行株ロング、円ロング、Jリートのショートという「日銀トレード」を積み上げてきた海外投資家は完全にハシゴを外された。
これが一気にアンワインドしたのが、4月28日の午後だったのだろう。
国内の評論家や一般投資家からすれば「なんだ、予想通りで織り込み済み」と思っただろうが、「日銀トレード」を積み上げた海外投資家からすれば「ギブアップのアンワインド」だ。
それでヘッジファンドのアンワインド祭りが始まった。
円ドルは133円から136円に2%も急落し、日経平均は389円高、東証リート指数は31ポイント、1.69%の急上昇となった。
来週は日本はGWに入るため、5月1日と2日しか立ち合いがない。
そこに「日銀トレード」のアンワインドが集中することになる。
当然そのアンワインドを目掛けて反対の売買をする投資家も増えてくる。
特に激しい相場が展開されるかもしれない。
「日銀トレード」、銀行株ロング、円ロング、Jリートショートのうち、銀行株も大型で流動性があり、円ドル市場も巨大な流動性がある。
その一方Jリート市場だけは流動性が少なく、需給の急激な変化の影響を受けやすい。
というわけでJリート市場需給をもう少し考えてみたい。
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