
ジャクソンホールでのパウエル発言から金融資本市場の動きが急に激しくなっている。
9月FOMCでの利上げ幅を巡って思惑が台頭しているからだ。
ここで年初からの利回り変化を確認し、ポートフォリオをどう動かせばいいかを考えてみたい。
1月初 直近(8/29) 利回り変化
米国2年債利回り 0.77% 3.42% ∔265bp
米国10年債利回り 1.63% 3.09% ∔146bp
米国30年債利回り 2.03% 3.22% ∔119bp
ハイイールド債利回り 4.42% 7.87% +345bp
ダウ配当利回り 1.89% 2.19% ∔ 30bp
米国REIT利回り 2.69% 3.34% ∔ 65bp
①米2年債利回りは年初から265bpの上昇した水準で、FFレートの3.5%~4%の最終地点をほぼ織り込んでいると見られる。
今後の焦点はFRBがもう一段の引き上げ幅を広げ、FFレートの最終地点が4%以上になるかだ。
パウエル氏はデータ次第と発言したが、8月の雇用統計、特に時間当たり賃金、そして8月CPIでのコアCPIの動きで決まる。
②米10~30年債利回り3%以上の水準は、FRBの引き締めの効果で24年~25年にインフレが予定の2%程度に収まるとすれば「買い」だ。
でも、短期的にQTの影響でFRBの債券減少していく分、民間(金融機関や投資家)の債券保有が相殺できるかがポイントだ。
基本は「買い」だが、タイミングは今後の景況感と債券需給の綱引きだろう。
③米ハイイールド債は7%台と利回り水準が切り上がっていることに注意が必要だ。
年初来の変化も米債券よりもハイイールド債の利回り上昇が高い。
つまり、クレジット・スプレッドが広がっているので、今後には引き続き要注意だ。
④米株式配当利回りは株は買えない、株式市場は金利とPERの逆相関で動く。
FRBの想定するFFレートの最終地点が4%以上になるなら株価は売られる、また、4%以内にとどまるならば株価は反発に入る。
そこが分岐点だろう。
⑤米REIT利回りは3.34%で、かろうじて10年債利回り長期金利を上回っている。
長期金利の動向次第でREIT価格は変化するだろう。
FRBの引き締めが来年終了し、再来年にいは2%前後のインフレ率も戻るとしたら、来年ぐらいから上昇トレンドに入る可能性はあるだろう。
日本株は米国株の動きに左右されるが、長期金利と配当利回りの関係が米国株よりも良い状態にある。米国株よりは魅力的だが、日本株の業績も停滞気味で「押し目買い」で狙いたい。
Jリートも利回り3.6%と、米REITよりも高く相対的に魅力的だ。
Jリートは引き続きポートフォリオの中心と考えている。
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