
黒田さんは日銀決定会合後の会見で、2%の物価目標をついにギブアップした。
アベノミクスが始まった2013年から一貫して2%の物価目標を掲げてきたが、ついに「2024年までに達成できない」と白旗を上げた。
日銀総裁の任期末までに無理と判断した、この老セントラルバンカーは決定的なミスをしたかもしれない。
新型コロナ禍の世界で小売り売上げや消費者物価などの数字はどの国でも元気がない。
世界の主要国の消費者物価指数を見ても、ほとんど伸び率が1%かそれ以下で、日銀がとても2%の物価目標を達成できそうな感じはしない。
しかし、生産者物価や企業物価を見ると、ちょっと違う、なんか変だという感じを持ってしまう。
下の一覧表は、米国・中国・ドイツの生産者物価指数、日本の企業物価指数を昨年12月から月次で直近の3月までの推移を示したものだ。
数字は前年比変化率で、単位は%だ。
列1 | Dec-20 | Jan-21 | Feb-21 | Mar-21 |
US | 0.8 | 1.7 | 2.8 | 4.2 |
CHINA | ▲ 0.4 | 0.3 | 1.7 | 4.4 |
GERMANY | 0.2 | 0.9 | 1.9 | 3.7 |
JAPAN | ▲ 2.0 | ▲ 1.6 | ▲ 0.7 | 1.0 |
日本の企業物価は今年2月までは前年比マイナスだったが、3月にはプラス転換した。
その他の米国・中国・ドイツの生産者物価は、昨年12月はほぼ横ばいの状態だったが、1月に前年比で明確なプラスとなり、2月から3月にかけて加速しているように見える。
もちろん、前年比の数字ということで、昨年新型コロナの第一波が全世界を襲った頃、1年前の影響がある。
昨年2~4月は一気に企業活動が縮小したため、米国の生産者物価は2月+1.3%、3月+0.7%、4月-1.2%と低調な数字となった。
しかし、この前年比の影響以上に大きな数字のジャンプアップが見られた。
それも米国+4.2%、中国+4.4%、ドイツ+3.7%と世界の主要国で同時に生産者物価の上昇が鮮明になった。
これをどう考えたらいいのだろうか?
次回検討してみたい。

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