
MC-UBS(三菱商事とUBSの不動産運用会社)が傘下の商業型リート「日本リテールファンド」とオフィス型リート「MCUBS-MidCity」の合併を発表した。
新型コロナ騒動で商業施設の悪化で苦しんでいた日本リテールファンドと、東京と大阪のオフィスビル市況の停滞感で苦しんでいるMCUBS-MidCityが思いきった戦略に転じた。
Eコマース、リモートワークの拡大時代に対応するため、商業施設とオフィスのあり方を抜本的に見直し、都市生活(職、住、消費)を不動産面から支えていくインフラを目指すという。
具体的には、サテライトオフィス+商業、商業+配送拠点、サテライトオフィス+住宅など多機能な複合型不動産をイメージしているようだ。
・・・面白い発想だな。
内容は・・・
(1)日本リテールを存続会社、MCUB-MidCityを消滅会社として来年3月1日に合併する。
(2)日本リテールの口数を2分割した後、MCUB-MidCityと1対1の合併する。
(3)MCUB-MidCityは2月決算に移行し(今期は8か月)、来年2月末の投資主に合併交付金(3014円)を支払う。
これをどう考えたらいいのだろうか?
まず第一にインカムゲインが増加すること。
MCUBS-MidCityの投資家は、来年2月末で合併交付金3014円を受け取り、来年8月末で分配金2286円を受け取れる。
つまり、今後1年で合計5300円のインカムゲインとなる・・・先週末の株価で計算すると・・・利回りは・・・なんと年+6.9%!!!
十分に採算がとれる魅力的なインカム銘柄となる。
次に東証リート指数の構成比率が上昇し、インデックス組入れ効果が出ること。
日本リテールファンドは東証リート指数の3%を占め、第9位の構成銘柄だが、MCUB-MidCityは時価総額1366億円の中堅リートだ。
これが合併後、5100億円を超える第7位の大型リートになる(保有資産では第1位)。
時価総額上位の銘柄には、当然、ETFやインデックスの買いの増加が期待できる。
その他、大型リートになることで財務体質が改善され、格付けも上昇しやすい。
今までの商業またはオフィスという固定したセクターポートフォリオから、複合型でより柔軟に原資産を入れ替えすることが可能になる。
・・・などなどのプラス効果も考えられる。
合併比率だけだと日本リテールが有利だが、交付金などの合併の条件、発行口が少なくインパクトが大きいことなど、MCUB-MidCityにも十分に魅力がある合併だと思われる。
それにしても、産業ファンドもMC-UBSが運用しているのに、なぜ、今回の合併に加わらなかったのだろう???

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