
「落ちてくるナイフをつかむな」という有名な相場格言がある。
落ちてくるナイフをつかんだら、もちろん、物理的に手にケガをする可能性が髙い・・・そんなことは誰もしない。
誰もケガをしなくないし、危険なものには近づかない方がいい、安全な方がいいに決まっている。
しかし、株式投資では相場が下落すると、逆に「皆が弱気の時に買え」や「人の行く裏に道あり」という逆張りを勧める格言も多い。
「落ちてくるナイフはつかむ」べきなのか? それとも触らないのがいいのか?
実際に運用をしていて、一つだけ確かな事がある・・・それは株は安い時に買わなければ儲からない・・・という「単純にして永遠の法則」だ。
株式評論家は皆同じだが、株価が高くなると強気になる・・・しかし、高いパフォーマンスを上げるには、株式評論家の言う事を無視して、高い時に売る、そして安い時に買わなければならない。
でも、今のように毎日3%も4%も下落しているパニック相場に「落ちてくるナイフをつかむ」ように買うと、すぐに評価損が見る見るうちにどんどん増えて行ってしまう。
それでも「落ちてくるナイフ」をつかまない人は、運用では成功しない・・・「落ちてくるナイフ」を情報収集・分析し判断するという努力が重要だからだ。
それでは株価が安い時に買うのはどうしたらいいか?
この株価水準なら損しても納得できるという水準を自分で決めることだ・・・それは、PERなどのバリュエーションでもいいし、配当利回り水準でもいい。
もちろん、その後の減収・減益などを見込んだ利益や配当を基に計算しなければならない。
それでも、どこが底値になるのかは誰にも分からない。
だから、買った途端に損失が雪だるま式に増えていくこともありえる。
そこで、自分の経験上では、「時間分散」と「価格分散」の二つが有効だと思う。
時間分散とは・・・対象銘柄が買いたい株価水準に入ってきたとしたら、買いたい数量をたとえば5分割する。
毎日、五分の一づつ買いを入れる・・・そうすると、5日間の平均=5日移動平均で買うという感じになる。
買いたい株価水準以下で平均的な株価で約定することができるのが強みだ。
もう一つは価格分散で・・・対象銘柄が買いたい価格以下に入ってきた場合、やはり、同じように買いたい数量を5分割する、そして、株価水準をたとえば10円毎に指し値をしていく。
この場合、5つの指し値注文がすべて約定できるとは限らない・・・しかし、より安い値段で約定できる。
「落ちてくるナイフをつかむ」には、時間分散や価格分散を活用してできるだけ安定した平均的な約定を目指す方がいいと思う。
ワシの自己資金の運用は、年初は6割のREITの組入れ/4割のキャッシュで始まった・・・そして、4%以上の利回り、スポンサーが優良企業、クオリティが高い資産という三つの条件で新たにREITの組み入れを始めた。
2月下旬で組入れ80%、キャッシュ20%・・・そこで今回のREIT暴落にやられた。
わずか1週間でREITが10%以上も下落したなんて、今までなかった大暴落だ。
でも、高い利回りでクオリティの高いREITを買うチャンスだ・・・というわけで、これから「時間分散」と「価格分散」を活用して「落ちてくるナイフ」をつかみに行くつもりだ。

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