
昔の人は「盆と正月が一緒に来たようだ」という表現を使うことがある。
めでたい事が重なって「ものすごくめでたい」という意味だが、清里の春も同じようなところがある。
「盆と正月」ではないが、「ウグイスと桜と鯉のぼり」が一緒に来ることだ。
東京の感覚では、ウグイスの「ホーホケキョ」は梅が似合う2~3月のイメージで、通常、5月のゴールデンウィークには鳴かない。
また、桜は3月下旬から4月上旬に満開になるので、当然、5月のゴールデンウィークには散ってしまっている。
そして、鯉のぼりは5月端午の節句の季節ものでゴールデンウィークはまさに旬だ。
この三つが一緒に来るのが清里で、この5月の連休はやっと清里にも春が来たというイメージになる。
スキー場も衣替え、スキーから高原の空中散歩の季節になるし、冬の間、閉まっていた店もオープンする。
いろんな所で春が来るのを感じるのがこの頃だ。
でも、今日の気温は最高気温で10度もいかない・・・寒い一日となりそうだ。
ゴールデン・ウィークともなると、多くの人たちが清里に来る。
キャンプをする人、テニスやゴルフなどのスポーツをする人、高原でパンやスイーツを食べにくる人。
すでに近くのキャンプ場には多くの人たちがテントを張り、火を焚き、バーベキューをしている。
今年は、一人キャンプの人たちも増えている・・・小さな一人用のテントで一人でバーベキューをしているのですぐに分かる。
もちろん、定番に大型テントで何組かの家族が楽しそうにバーベキューをしている所もある。
一人キャンプは今まであまり見かけなかったが、最近、急に増えてきたように見える。
近くの温泉「天女の湯」も、ゴールデンウィークの期間は多くの人たちでごった返している。
明らかにキャパを越えていて、洗い場も一杯で、洗い場を待つ人が数人立っている。
湯ぶねも露天風呂の方は温度が低いので、子供たちも多く泳いだり、はしゃいだり楽しんでいる。
でもイモ洗い状態になっている・・・とても入る気がしない。
しかし、室内の大きな湯ぶねはさすがにそんなに混んではいない・・・水温が高いので熱くて子供には敬遠されるからだ。
嫌がっているのに親に無理やり熱い風呂に入らされて泣きだす子供もいる。
普段、地元のお爺さんたちが多く静かな天女の湯もこの時期だけは一気ににぎやかになる。
こうして、清里のゴールデンウィークが始まる。

にほんブログ村