
オウム真理教には多くの高学歴の若者が集まっていた。
また、イスラム過激派、ISなどにも多くの優秀な若者が集まり、テロ行為を行っている。
何故、多くの優秀な若者が狂信的なカルト集団に命を捧げるのだろうか?
ワシはアラブ地域への数多く訪問した経験があり、アラブの人たちと話す機会も多かったので、イスラム過激派に参加する若者と、日本のカルト教団の参加する若者の共通点がなんとなく感覚的に理解できる。
それは既存社会の腐敗に対した時、若者はより原理的で急進的な考え方に魅力を感じるということだ。
たとえば、金利を認めていないイスラム教、それに対応するためイスラム金融では割引債が中心になったが、割引債だって金利だよねというのが一般のアラブ人の間に感情的にある。
古来からのイスラム教義を現代社会に合わせるために様々な宗教的妥協をしてきたし、それによりアラブ社会も近代化され発展してきた。
現代社会を生き抜く知恵でもあったわけだ。
世界各地に広大な別荘を持ち、プライベートジェットで飛び回り、高級ワインを飲むながらヨット遊びを楽しむアラブの金持ち・・・アラブ人社会の貧富の格差は想像を絶するし、こうした社会的不満が若者をより純粋な原理主義的に駆り立てる。
多くのアラブ人の大人たちも過激派の教義の方がより純粋にイスラム的であることを知っているし、貧しい純粋な若者がより原理主義の過激派の教義に引かれていくことを理解している。
日本は貧富の格差が小さいとはいえ、腐敗した部分が多くある。
接待付けの文科省の役人が逮捕されたが、この程度の大人は日本社会のどこにでもいる。
立場を利用して接待や贈答を要求したり、悪いことをしても謝らないオッサン(7/5記事参照)が普通にどこにでもいてまともな若者たちを呆れさせる。
この汚い社会に不信感を持つ若者が過激な宗教思想に引かれていく・・・オウムもイスラム過激派も同じような構図で出来上がっているような気がする。
そういう意味では、イスラム過激派は、腐敗したアラブの大人の世界が生み出したものだろうし、オウム真理教も歪んだ日本社会が生み出したものだ。
反省すべきは、今の社会を作り上げている大人たちなのだろう。
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