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9月5日から日本株は上昇基調に入った。
その最も重要な週(9/9~9/13)の投資主体別売買状況が東証から発表された。
物凄い数字が並んでいて見ているだけでも興奮してしまうような結果だった・・・が、読み方はかなり難しい。
読み方の基本はKindle版のEブック「株式需給の達人(基礎編)」で解説しているので、興味のある方は是非、アマゾンで買っていただきたい・・・500円程度買える。

さて、まず、その数字を確認してみたい・・・数字は売り金額/買い金額()内は差し引き数字。
まず現物の売買だが・・・証券自己2兆9451億円売り/3兆8524億円買い(+9073億円)、投信3298億円売り/2493億円買い(-805億円)、事法1293億円売り/3987億円買い(+2694億円)、金融機関5443億円買い/5680億円売り(+236億円)、海外8兆9526億円売り/8兆6358億円買い(-3168億円)

外人投資家は差し引き3168億円の売り越しで、多くの評論家は「外人は現物は売越しだが、先物では買越しだ」程度の解説しかしていない。
それは評論家諸氏が差し引きの数字しか見ていないためだが、はっきり言って完全なミスリードだ。
この外人投資家の8兆円を越える異常な大商いに注目すると、差し引きの数字だけでは分からない外人投資家の行動がよりはっきりと見えてくる。

そして、TOPIX先物の売買だが・・・証券自己10兆2598億円売り/9兆6739億円売り(-5859億円)、海外19兆9036億円/20兆4850億円(+5813億円)
日経225先物の売買は・・・証券自己6兆4042億円/6兆2396億円(-1640億円)、海外13兆0186億円売り/13兆5489億円買い(+5295億円)
通常は投機的なトレードで使われる日経先物の方が売買量が大きいが、先週は日経先物が13兆円売り買いで、TOPIX先物が20兆円売り買いとTOPIXの方が大きい・・・これはCTAやアルゴリズムなどのトレーディングだけでなく、巨大ファンドがTOPIX型で動いた証拠となる。

ここで考えるべきポイントは二つある。
一つは2兆円レベルに達した裁定売残高(差し引き)の動向だ。
しかし、多くの裁定ポジションはロールオーバーされ、裁定残高で確認できる数字だと1000億円程度がSQ(9/13)に解消されたに過ぎなかった。
この1000億円程度はSQ日に約定したはずだが、全く影響がなかった・・・先物売買の大きさは、スプレッド取引(先物のロールオーバー)と投機的な短期売買が原因だろう。
それ以上に株価指数の連騰で、多くの海外投資家と証券自己が売買を活発化させた結果、多くの売り買いが市場でぶつかり、自己と外人の売買を急増させた。
確かなのは、信託銀行や金融機関、その他の国内法人は全然動きがなかったことだ。

もう一つは毎日5000億円から1兆円という巨額の買いクロスが立会外で行われたことだ。
これは週合計だと3~5兆円に達する巨額な買いで、当ブログでも「巨大ファンドが動いているのは間違いない(9/13)」を書いた。
これを立証するように、海外投資家が8兆円を越える買いを行っているのが目立つ。
一方、証券自己の買いは3兆8000億円であり、この買い玉が立会外で海外投資家に移動したと想像できる。
この金額規模を見ると、おそらく、海外の巨大ファンドが動いたのは間違いない。
一方、外人売りも多いので、他の海外投資家も株価上昇を利用して利益確定に動いたのだろう。
巨大ファンドが組入れを増やし大幅な買い越しを記録した反面、他の海外投資家はこの株価上昇をチャンスとして売りを加速化させているという構図が見て取れる。

当初、この巨額の立会外クロスをGPIFなどの国内年金のリバランスと見る人もいたが、金融機関は5000億円程度の売買で、GPIFが動いた証拠はない。
というわけで、先週の株価上昇と売買高の増加は、やはり、海外の巨大ファンドによってもたらさせたと見るべきだろう。


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