
逃亡犯条例改正案から始まったデモ・抗議行動が香港全体を巻き込んだ民主化運動への拡大する中、北京政府が武装警察を深センに集結させ、一触即発の事態になっている。
8/15に「香港は第二の天安門か」というブログを書いたが、どうやら「第二の天安門」を回避する方向になりつつある。
香港株の急上昇はこれを反映しているだろう。
習近平の策略が見えてきた。
それは「平和的デモの容認」と「直接選挙の拒否」という北京の軟化、香港行政長官(実質的に北京主導)による「逃亡犯条例改正案の撤回」だ。
おそらく、この三点は北京政府=習近平の策略だろう・・・ということは、逆に暴力的なデモは徹底して排除するという強い意志を示したといえるし、香港の民主化=直接選挙は認めないという強い意志を示したといえる。
逃亡犯条例の撤回は、民主化デモの一番の根拠を奪うということだろう。
この意味をよく考えてみよう。
①平和的な抗議やデモが容認され、国際的懸念が広がった「第二の天安門」は避けられたと中国・習近平の国際的評価が上がる。
②逃亡犯条例改正案を撤回し、民主化デモの目標の一つを消失させた。
③でも、直接選挙を完全に拒否し、香港を北京政府が意のままに動かせる仕組み・体制を維持した。
これでトランプの米国は「第二の天安門を回避した」として一定の評価を与えるだろうし、今後の暴力的なデモに対しては、国際世論を味方に徹底的に排除することが可能になった。
同時に香港の民主化は拒否され、当面は現状維持、中国寄りの一国二制度が続くことになる。
習近平に最も都合の良い状態で、彼の策略が成功するかもしれない。
上記の本は中国の100年マラソン=共産党国家設立した1949年から100年で中国が世界を支配するという長期戦略について書いた本だが、中国の最も強い部分が長期の耐久戦だ。
中国には3000年の国内攻防の歴史があり、ガマン強く待つことができる忍耐力がある。
習近平の対香港戦略は譲れない部分を明確にして、残りの部分は長期の耐久戦で対応していき、最終的には時間をかけて香港を中国と一体化するということだ。
平和的なデモは繰り返されでも、共産党支配が緩むわけだはない・・・急進的な改革勢力を抑え込めば、持久戦に持ち込める・・・そうしたら北京政府=共産党は負けない・・・と習近平は考えているのだろう。
というのは、民主化デモの中心となっているのは学生たちで、彼らは何年も同じ活動をすることはできないからだ。
大学を卒業し、就職し、結婚して家庭を持ち子供ができたり・・・と個人の生活環境は変わっていく。
その生活の変化の中、いつまでもデモ活動を中心にできるかというのは疑問で、香港の抗議活動は停滞し、中国との一体化に向かう可能性が大きくなるだろう。
時間をかけて香港を中国と一体化していく・・・熱しやすく冷めやすい民衆は長期にモチベーションを持ち続けられない・・・時間の問題で運動は停滞していくと想定しているのだろう。
そうなると、結局、学生たちは香港を出ていき自分の希望通りの民主的な国で暮らす、あるいは、香港で我慢して暮らすという選択になってしまう。
よく考えられた習近平の策略だと思う・・・でも、この習近平の策略に対して、学生たちの運動家はどう反応するのだろうか?
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