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機関投資家資金の運用を仕事としてやってきたが、定年退職後の今は一人の個人投資家として、自分で運用を行い生計をたてている。
運用会社で機関投資家の資金を運用することに比べて、個人で自分の資金を運用することは本当に楽しい。
運用会社での運用規模からすると数万分の一と小さいカネをチマチマと売り買いしているわけだが、その分、大きな自由があるからだ・・・だから、個人投資家には個人である事を最大限利用することで、機関投資家に勝つこともできる。
ここでは、個人投資家の有利な部分を最大限利用して、長期的な最強運用するにはどうしたらいいかを考えてみたい。

最初に個人の資金運用と機関投資家の運用を比べ、その有利な点を確認しておこう。
まず、第一に、キャッシュを有効に使えること。
機関投資家の運用では、フルインベストメント(担当した資金はすべて運用する)が基本であり、勝手にキャッシュを持つと「運用放棄」と受け取られてしまう。
買いたくない株価水準でも買わなければ仕事にならない・・・買いたくないと思いながらも預かった資金はすべて買わなければならないのが、プロのファンドマネージャーたちだ。
それに比べ、個人投資家は自由で、買いたくなければ買わなければいい。

第二に、ポートフォリオを考える必要がない。
機関投資家の運用では、俗に言う「タマゴを一つのカゴにいれるな」というのがあり、数十銘柄のポートフォリオを作って、業種を分散させたり、時価総額のウェートを考慮して株価指数に連動しやすい運用をする。
株価指数に比べ大きく負けるとすぐに資金を引き上げられてしまうので、負けないように分散させている・・・その結果、買いたくもない銘柄をポートフォリオの分散のために買うというバカげた事をやっているのがプロの運用者だ。
個人にとっては運用結果は自分のせいで誰にも文句を言われないので、ポートフォリオとか株価指数との連動性なんて考える必要は全くない。
自分の好きな、上がると思う銘柄を買えばいいというシンプルな考え方ができる・・・これも個人投資家の有利な点だ。

第三に、運用結果が悪くても誰にも文句を言われない。
機関投資家の運用は3か月ごとに運用報告を作って顧客に送り、少なくとも一年に一度はファンドマネージャー自身が顧客の事務所に行って結果を説明しなければならない。
運用がうまく行かなかった時は、その言い訳をするのが大変だ。
でも、個人投資家には説明責任はない・・・自分のおカネを運用しているだけだからだ。

要するに、運用会社のプロと言われるファンドマネージャーは①フルインベストのために買いたくなくても買わなければならない、②株価指数に大負けしないように買いたくなくても大型株を買う、③四半期または年度で運用結果を顧客に説明するために資料を用意したり、運用以外の仕事をやらなければならない・・・という強い不満を持ちながら運用している。

一方、個人投資家の方が自由で思いきって運用ができる・・・ファンドマネージャーよりも個人投資家の方が高いパフォーマンスを出せるはずだ。
個人投資家はその有利な点を最大限に利用すべきで・・・そうすれば、安定したリスクで安定したリターンを取ることができる。

このブログでは、個人投資家がその有利な点を最大限利用して、機関投資家を出し抜くパフォーマンスを上げるのはどうしたらいいかを考えていきたい。



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