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「日柄」と「値幅」の話をした。
「日柄」とは投資家の興味が継続する時間のこと・・・たとえば、悪いニュースが出て株価が下落する場合でも、一定の時間が経つと、投資家がそのニュースに飽きてしまう(株価が織り込む)と株価が目先の底入れする。
たとえば、株価が上昇して高所恐怖症になると一定の時間株価が値固めする・・・これは投資家が高い株価に慣れる時間が必要になるからだ。

「値幅」とは株価の1回の上昇幅(あるい上昇率)のことで、株価がある程度上昇すると投資家が高所恐怖症になり手が出なくなる・・・この上昇幅(あるいは上昇率)が値幅と呼ばれるものだ。
心理的な株価上昇の壁となるのが値幅だ。

株価の動きは投資家の心理状態が反映される形で、上がったり下がったりする。
投資家の心理状態を観察するのに適した手法が移動平均線だ。
たとえば1か月の25日移動平均だったら、毎日の終値でその株式を買った投資家の1か月のコストになる・・・実際は出来高の多い日や少ない日があり、出来高で加重平均を計算した方がいいかもしれない・・・でも、実際には両者はあまり違いがない。
もし、時価がこの移動平均より上にあれば、投資家が儲かっている状態=楽観的な=強気市場といい、もし、時価が移動平均を下回っていれば、投資家が損している状態=悲観的な=弱気市場という。

時価が移動平均の上にあるのか/下にあるのかで投資家の心理状態が大きく変わる。
時価が移動平均を上抜けると投資家心理は好転し、時価が移動平均を下回ると投資家心理が悪化する・・・これは単純だが重要な事実だ。
これをさらに応用いしたのが、短期の移動平均が長期の移動平均を上回るゴールデン・クロスは長期の強気市場に入るサインだし、逆に短期の移動平均が長期の移動平均を下回るデッド・クロスは長期の弱気市場に入るサインとなる。
でも、これらは運命決定論ではない。
ゴールデン・クロスが将来の株価上昇を約束するわけではないし、デッド・クロスが将来の株価下落を暗示しているわけでもない。
あくまで、ゴールデン・クロスはその時点での投資家心理の好転を意味するだけだし、デッド・クロスはその時点での投資家心理の悪化を意味するだけだ。
将来の運命を決定づけるものではないことに注意を要する。

最近では、株価が移動平均を越えて投資家が楽観的な状態に入ると売られるという場面もよく見かける。
移動平均だけでなく、前の高値を越えると売りが出て株価が下落するという場面もよく見られる。
これは投資家心理が短期化しているためかもしれない。
株価が移動平均を越えて儲かっている状態になると、投資家はすぐに売却してしまう。
株価が前の高値を越えてさらに一段高を期待するより、利食って利益を確定させる方を優先させる。
逆に売られる場合も同じで、前の安値を切って「ヤバイ」と思うとそこから反転する。
高値を取って強気になり、移動平均を抜けて強気になる投資家は永遠に勝てない。
投資家心理の短期化が今の市場を振れ幅を小さくしているからだ。

でも、どこかで何か大きなニュースがあり、投資家心理の振れが大きく出てくるかもしれない・・・今、考えられないぐらい大きな変動をするエネルギーを貯めている市場という見方もできる。
次回は移動平均からの乖離率の話をしたい。


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