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市場は陰と陽を繰り返している。
12月のクリスマス暴落、そして1月の戻り相場で、NYダウは24000ドル台まで戻り、なんかクリスマス暴落がなかったかのような感じになっている。
クリスマス暴落が始まる前の12/13の終値は24597ドルで、クリスマス暴落の安値は21792ドルと7日間で11.4%も下げた・・・でも、今週末の終値は24706ドルと暴落前の水準を超えてきた。
このクリスマス暴落とは一体何だったのだろうか?
需給面では、税金対策としての年末に向けた損失確定の売り、ヘッジファンドの解約(10-12月期の解約が225億ドルと言われる)に備えた現金化、リスクパリティなどのプログラム売り、などなどいろんなコメントを付ける解説者は多い。
しかし、実態ははっきりしていないし、「誰かが売るぞ」というフェイクニュースが重なって暴落に拍車をかけただけなのかもしれない。
個人がインターネットでいくらでも勝手にカキコミができる時代、フェイクニュースが一瞬で拡散し、誰も事実かどうか分からないけど、株価が暴落するという事態になっていても全くおかしくない。

最近の市場の値動きを見ていると、「最も強き足は最も弱き足、最も弱気足は最も強き足」という相場格言を思い出す。
たとえば、日経平均は9月に23000円の壁と思われていた水準を突破・・・しかし、その後、まもなく10月から下落が始まったが・・・その時は壁を突破し一段と上昇すると、ワシも思ったし、多くの投資家もそう思ったんじゃないかな。
そして、12月のクリスマス暴落で日経平均は3月の安値を割れ、2万円大台も割れ、いよいよ奈落のの底かと思われた・・・誰もが不安になり弱気になったはずだし、持ち株を売ってしまおうと迷っただろう。
特に前の高値を上抜け皆が強気になった時に天井を打ち、前の安値を下抜け皆が弱気になった時に底を打つという傾向が一段と強まっている。
こういう相場で「最も強き足は最も弱き足、最も弱き足は最も強き足」という言葉を思い出した。
ここまで市場心理が増幅し、株価が急落/急上昇するのはあまり記憶にないほどだ。
インターネットとフェイクニュースの拡散が市場心理の増幅を引き起こしている可能性があるかもしれない・・・だとしたら、こうした動きが続くと見る方が正しいだろう。
インターネット時代の株価形成はもっと真剣に考えてみる必要がありそうだ。
市場心理の増幅を考えると、この戻り、皆が強気になるまで続くのかもしれないし、評論家が「半値戻しは2/3戻し」、「2/3戻しは全値戻し」と言い出すまで上がるのかもしれない。




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