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田舎にいると、もっとも身近に感じること・・・ごみは捨てる物から自分の中にため込む物になったことだ。
昔から山に行くと、ごみはすべて持ち帰るのがあたりまえだ。
観光化されたハイキング・コースなどでは、ごみ箱が設置されていてごみを捨てて帰ることができたが、今はそんな観光化された山にもゴミ箱は少ない。
山登りでは自然に100%帰るもの以外は必ず持って帰らなければならないことが、暗黙の明確なルールになっているからだ。
山から下りて、自分のリュックを見るとごみばかりでごみバッグ状態になっているのに気がつく。

でも、この山の習慣が田舎だけではなく、都会でも必要になってきたようだ。
プラスチックごみの海洋汚染が大きな問題となり、スタバをはじめ様々な企業がプラスチックごみを出さないように工夫しようとしている。
さらにごみ箱は爆弾テロなどに使われるケースも多あり都会でもごみ箱を道路脇に置くことは危険な世の中になってきたし、さらにオリンピックに向けて厳しくなるだろう。
コンビニでもごみ箱を室内に入れているところもあり、店員の眼の届く範囲に置いている。
これはコンビニ店で購入した物以外を捨てさせないためだ。
駅や公共の場ではごみ箱を置いていないのは自分のバッグにごみを入れて持ち帰れということなんだろうが、きちんと徹底していないと、都会ではポイ捨てしたのをごみ箱がなかったからと言い訳されそうだ。

特に中国人はごみは清掃人が処理するもので普通の人はポイ捨てすればいいという考え方だ。
逆に言い訳として「ポイ捨て」しないと清掃人の仕事を奪ってしまうから・・・ということを言う中国人もいるだろう。
ディズニーランドでは常にきれいに保つため、「ポイ捨てOK」にして多くの掃除人が道路からベンチまですべてをきれいに維持している。
中国は人件費が安いし、ディズニーランドはその分の人件費を入園料に含めているからできることだ。
でも、こうした生活習慣の違う旅行者が多く訪日する時代、日本人にも徹底されていない「ごみ持ち帰り」を観光客に徹底できるのかは問題のような気がする。
中国人の女子学生が民泊の部屋をムチャクチャ汚したことが報道されたが、中国人はごみに対する意識が異なっているので懇切丁寧に説明しないと理解されないだろう。
ごみ用のビニール袋を観光客に配り持ち帰りを奨励するのは今の環境問題を考えると逆効果だし、撥水性のある濡れても大丈夫な紙袋ではコストが高そうだし・・・
プラスティックごみの問題は海洋汚染との関連で指摘されることが多く、プラスティック製のストローをやめるとかが話題になったが、そんな程度の問題ではない。
今、日常の生活なのかで「ごみ、ポイ捨て」をどうやってやめさせ「ごみ持ち帰り」を徹底するか、しかも、日本人だけでなく訪日外国人にも含めた対応策が必要になっている。
東京オリンピックに向けた「ごみ、ポイ捨て」は一人一人の意識が変わらないとけっこう大変な問題になりそうだ。




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