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ワシの実体験からiDeCoの運用を取り上げてみたい。
ワシの運用実例(2007年4月から2018年1月まで)から、バランス運用の基本的なやり方とリバランスについて考えてみよう。
業界用語で言えば、絶対値追求型の4資産バランス運用ということだが、日本株、日本債券、外国株、外国債券の4つのインデックス投信に分散投資するバランス運用を行った。
基本的な配分はそれぞれ25%づつという簡単なもので、この比率はあまり考えすぎない方がいいと思う。
たとえば、世界最大の年金GPIFの基本配分を見ると、日本株と外国株がそれぞれ25%と株式で半分、日本債券35%と外国債券15%と債券全体で半分と、日本債券を多めにしてリスクを抑えているという特徴はあるが、ワシの基本配分と大して違わない。

そして、重要なのはiDeCoの運用は絶対値運用、つまり、ベンチマーク対比で運用するのではなくリターンの絶対値を上げることを目標にしていることだ。
絶対値運用はいろいろなやり方があるが、ワシはダウンサイド(資産価格が下落し損する)のリスクを管理することで絶対値のプラスを上げることを目指した。
簡単に言えば、下がると思った時にウェートを下げキャッシュポジションを増やし、通常の状態では各資産の配分25%を維持するということだ。

運用をスタートしたのが2007年でちょうど8月にパリバショックが起こった時期だった。
スタート時点では各資産25%づつ組み入れ、そのままパリバ・ショックを迎えたが、配分は変更しなかった。
フランス銀行のBNPパリバがミューチャルファンド(投信の一種)の解約を制限したことで、投資家が混乱し株価が大きく下落したものだが、ワシは市場の一時的な混乱だと判断したからだ。
しかし、結局これがアメリカでサブプライム関連の証券化商品の暴落につながり、その証券化商品を組み入れたデリバティブが大混乱し、その証券化ビジネスを中心としたリーマンブラザーズの経営問題に発展・・・という連鎖反応が2008年の株価大暴落につながった。

2008年にまだドル/円が100円を越えていた時、思いきってウェートの大幅変更をした。
絶対値運用ではウェートを小幅に変えても効果は少ないので、変更は思い切ってやらなけれはならない。
外株と外債インデックスファンドをそれぞれ20%づつ売却し、円債25%、円株25%、外債5%、外株5%、キャッシュ40%の組入れにした。
その後、80円割れまでドル安/円高に推移したので一見うまくやったように見えるが、実はこれが失敗の元だった。

外国債券・外国株式は利回りや価格変動とともに為替が重要だが、ワシは2008年に外国株式というよりも為替の円高を考えて、それでそれぞれのウェートを20%づつ減らした。
実際、リーマンショック後のリスク回避で円高が急速に進んだので、2010年ぐらいまでは円高の損失回避ができたのでiDeCoの平均より高いパフォーマンスになった。

しかし、その後特に2012年以降はグローバルな金融緩和で世界中で長期債が買われ長期金利が低下し、外債は高いパフォーマンスになり外株も大幅な反発場面になった・・・この大きな流れに乗り遅れてしまったのだ。
為替を中心に見ていたので、NY市場の株価の上昇や金融緩和でのグローバル債券価格の上昇についていけなかった。
変動率では為替より資産価格(株や債券)の方が大きいので、円高よりも外国資産価格の上昇の方が重要だったわけだ。
結局、ぐずぐずしているうちにウェート引上げが遅れ、実行できたのは2014年の日銀の異次元緩和後で致命的な遅さだ。
異次緩和によるドル高/円安局面になって背に腹は代えられず、外国資産を増やした。
これは大失敗で、これによりiDeCo参加者の平均リターンより劣ってしまった。

・・・続く。



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