米雇用統計

5月の雇用統計で非農業雇用者数が17.2万人と予想を上回った。
これで金融市場はFRBの利上げが遠のいたと判断、債券市場と株式市場が共に下落した。
上のグラフの青い棒グラフに見られるように、雇用統計は3月分から3ヶ月連続で10〜20万人増と、増えてきている。
しかし、平均賃金の前年比上昇率は+3.4〜3.5%で、消費者物価の上昇率+3.5〜3.8%を若干ながら下回っている。
これは、新規の雇用者が増えているが、賃金が若干低めの職種が多いからと考えられる。
5月の雇用統計を業種別に見てみよう。
多い業種から・・・娯楽と宿泊業+7.0万人、政府職員+5.5万人、ヘルスケア+3.5万人、建設業+1.7万人・・・
この時期の特殊要因としては、大規模なデータセンター建設によって建設労働者の雇用が増えていること、今月はじまるワールドカップの開催を控えてホテルや接客業で人員の採用が増えたといえる。
これに沿うように娯楽やホテル、建設などの業種で雇用が拡大している。
米国全体の景気回復によって雇用が増えたというものあるが、それ以上に二つの特殊要因が働いている気がする。
なお、賃金の高い情報通信業は減少傾向で、ビッグテック各社がAI導入によって雇用を削減したことが影響している様子だ。
賃金の伸びが消費者物価を下回っているのは、賃金の高い業種から労働集約的な業種へ雇用が移ったことが影響している。
6月〜7月の雇用数字でも、巨額の設備投資で経済が刺激されている地域、ワールドカップの試合会場の地域、これらは堅調な雇用を示すだろう。
しかしながら米国全体の景気が拡大に向かっているとは一概に言い切れない。
IT設備投資で良い景気と、物価の上昇と景気伸び鈍化、両方が混在している。
これは企業業績にも表れている。
下の一覧表は各株価指数の1年先EPSとその3ヶ月変化だが、中小企業の多いラッセル2000の予想EPSがここ数ヶ月悪化しているのがわかる。
これはワールドカップやデータセンターに関係ない中小企業は苦戦している遠いうことなのだろう。
一方、NYダウに採用されている伝統的企業も、S&P500に採用されている大手企業も、NASDAQに採用されているハイテク企業も3ヶ月で3〜6%の増益を記録している。
まだまだ、好調だと言える。
この面ではFRBはインフレ率を見て利下げは断念するかもしれないが、利上げに踏み切るまでにはもう少し時間がかかると考えている。
米株価指数と1年先予想EPS、その3ヶ月変化
Q/Qは3ヶ月前との比較
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過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本

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5月の雇用統計で非農業雇用者数が17.2万人と予想を上回った。
これで金融市場はFRBの利上げが遠のいたと判断、債券市場と株式市場が共に下落した。
上のグラフの青い棒グラフに見られるように、雇用統計は3月分から3ヶ月連続で10〜20万人増と、増えてきている。
しかし、平均賃金の前年比上昇率は+3.4〜3.5%で、消費者物価の上昇率+3.5〜3.8%を若干ながら下回っている。
これは、新規の雇用者が増えているが、賃金が若干低めの職種が多いからと考えられる。
5月の雇用統計を業種別に見てみよう。
多い業種から・・・娯楽と宿泊業+7.0万人、政府職員+5.5万人、ヘルスケア+3.5万人、建設業+1.7万人・・・
この時期の特殊要因としては、大規模なデータセンター建設によって建設労働者の雇用が増えていること、今月はじまるワールドカップの開催を控えてホテルや接客業で人員の採用が増えたといえる。
これに沿うように娯楽やホテル、建設などの業種で雇用が拡大している。
米国全体の景気回復によって雇用が増えたというものあるが、それ以上に二つの特殊要因が働いている気がする。
なお、賃金の高い情報通信業は減少傾向で、ビッグテック各社がAI導入によって雇用を削減したことが影響している様子だ。
賃金の伸びが消費者物価を下回っているのは、賃金の高い業種から労働集約的な業種へ雇用が移ったことが影響している。
6月〜7月の雇用数字でも、巨額の設備投資で経済が刺激されている地域、ワールドカップの試合会場の地域、これらは堅調な雇用を示すだろう。
しかしながら米国全体の景気が拡大に向かっているとは一概に言い切れない。
IT設備投資で良い景気と、物価の上昇と景気伸び鈍化、両方が混在している。
これは企業業績にも表れている。
下の一覧表は各株価指数の1年先EPSとその3ヶ月変化だが、中小企業の多いラッセル2000の予想EPSがここ数ヶ月悪化しているのがわかる。
これはワールドカップやデータセンターに関係ない中小企業は苦戦している遠いうことなのだろう。
一方、NYダウに採用されている伝統的企業も、S&P500に採用されている大手企業も、NASDAQに採用されているハイテク企業も3ヶ月で3〜6%の増益を記録している。
まだまだ、好調だと言える。
この面ではFRBはインフレ率を見て利下げは断念するかもしれないが、利上げに踏み切るまでにはもう少し時間がかかると考えている。
米株価指数と1年先予想EPS、その3ヶ月変化
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