S&P500益回りと10年債利回り

米企業の10-12月期決算もおよその輪郭は見えてきた。
各株価指数の1年先予想EPSの変化は下の表のとおり。
このところ増額修正が続いてきたS&P500とNASDAQはちょっと伸び率が鈍化。
S&P500の1年先予想EPSは277から268ポイントへ若干低下、3か月伸び率も∔11%とややスローダウン。
NASDAQも808から778ポイントへ若干低下、3か月伸び率も∔15%にスローダウン。
おそらくアップルやテスラなどの一部GAFAMの予想EPSが伸びなかったことが決め手になったのかもしれない。
一方、大型優良株NYダウと小型株のラッセル2000は予想EPS伸び率を加速。
過去3か月の変化は、NYダウ+9.3%、ラッセル2000+35.2%だった。
NYダウではIBMの好決算、GSやJPモルガンなどの銀行株の好調が影響したようだ。
ラッセル2000の要因はよく分からないが、小型株中心の個別要因だと思われる。
各株価指数の1年先予想EPS、その3か月前変化率
一番上のグラフで見られる通り、S&P500益回りと10年債利回り水準が接近し、株価の割安感が消滅した状態が12月から続いている。
株式市場は債券と比べた割高感と今後の成長期待の微妙なバランスの中で動いているといえる。
この益回りと10年金利がカラミ合ったどっちつかずの状態は、今後、どうなるのだろうか?
ポイントはEPSの成長期待だ。
EPSが大きく伸びてくれば、長期の成長期待が割高感を凌駕して株高トレンドになる。
その一方、10年金利が上昇し金利懸念が強まったり、EPSが低下すれば株下落トレンドになる。
その分岐点にあると考えているが、今のところ、決定打が出ていない。
難しいのは景気が予想より良ければEPSが増加するが、金利は上昇してしまうこと。
逆に景気が悪化すれば金利は低下するが、EPSも低下してしまうことだ。
この景気と金利のバランスを見るのが難しい。
株高か株安かの結論がどう見えてくるのか、これからもよく見ていきたい。
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各株価指数の1年先予想EPSの変化は下の表のとおり。
このところ増額修正が続いてきたS&P500とNASDAQはちょっと伸び率が鈍化。
S&P500の1年先予想EPSは277から268ポイントへ若干低下、3か月伸び率も∔11%とややスローダウン。
NASDAQも808から778ポイントへ若干低下、3か月伸び率も∔15%にスローダウン。
おそらくアップルやテスラなどの一部GAFAMの予想EPSが伸びなかったことが決め手になったのかもしれない。
一方、大型優良株NYダウと小型株のラッセル2000は予想EPS伸び率を加速。
過去3か月の変化は、NYダウ+9.3%、ラッセル2000+35.2%だった。
NYダウではIBMの好決算、GSやJPモルガンなどの銀行株の好調が影響したようだ。
ラッセル2000の要因はよく分からないが、小型株中心の個別要因だと思われる。
各株価指数の1年先予想EPS、その3か月前変化率
NYダウ | Q/Q | S&P500 | Q/Q | NASDAQ | Q/Q | R2000 | Q/Q | |
2025年2月 | 2156.93 | 9.3% | 268.66 | 11.4% | 778.95 | 15.2% | 92.11 | 35.2% |
2025年1月 | 1961.99 | -2.8% | 277.43 | 13.5% | 808.73 | 20.3% | 86.55 | 23.1% |
2024年12月 | 1948.6 | -3.9% | 270.2 | 12.8% | 764.85 | 19.4% | 78.6 | 13.2% |
2024年11月 | 1973.35 | -1.9% | 241.21 | 0.0% | 676.11 | 2.4% | 68.11 | -5.9% |
2024年10月 | 2017.76 | -1.9% | 244.52 | -0.5% | 672.4 | -2.7% | 70.31 | -10.7% |
2024年9月 | 2028.43 | -1.5% | 239.63 | -2.7% | 640.74 | -5.4% | 69.41 | -15.1% |
2024年8月 | 2012.01 | -4.2% | 241.16 | -2.7% | 660.49 | -4.1% | 72.36 | -15.6% |
2024年7月 | 2056.18 | -1.0% | 245.79 | -0.3% | 691.02 | 2.3% | 78.71 | -12.4% |
2024年6月 | 2058.3 | -1.3% | 246.18 | 0.5% | 677.4 | 12.3% | 81.75 | -3.0% |
2024年5月 | 2100.8 | 0.7% | 247.96 | 10.8% | 688.9 | 15.8% | 85.75 | 16.8% |
2024年4月 | 2077.1 | 14.6% | 246.65 | 11.5% | 675.44 | 15.8% | 89.87 | 23.5% |
一番上のグラフで見られる通り、S&P500益回りと10年債利回り水準が接近し、株価の割安感が消滅した状態が12月から続いている。
株式市場は債券と比べた割高感と今後の成長期待の微妙なバランスの中で動いているといえる。
この益回りと10年金利がカラミ合ったどっちつかずの状態は、今後、どうなるのだろうか?
ポイントはEPSの成長期待だ。
EPSが大きく伸びてくれば、長期の成長期待が割高感を凌駕して株高トレンドになる。
その一方、10年金利が上昇し金利懸念が強まったり、EPSが低下すれば株下落トレンドになる。
その分岐点にあると考えているが、今のところ、決定打が出ていない。
難しいのは景気が予想より良ければEPSが増加するが、金利は上昇してしまうこと。
逆に景気が悪化すれば金利は低下するが、EPSも低下してしまうことだ。
この景気と金利のバランスを見るのが難しい。
株高か株安かの結論がどう見えてくるのか、これからもよく見ていきたい。
相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本

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